久々の雨の翌日、国上山五合庵に出かけました。
庵脇の句碑にあります。
堂久保登盤 閑勢閑毛天久留 於知者可難 (焚くほどは風がもてくる落ち葉かな) 良寛
文政2年(1819)7月、9代長岡藩主の牧野忠精(ただきよ)が新潟を巡視した帰りみち国上乙子神社に居た良寛を尋ねて長岡城下にお迎えしたいと要請された折、良寛はこの句を詠まれて悠々自適の境地から誘いを断ったという逸話です。
独り暮らしの煮炊きなど風が運んでくれる落ち葉を燃せば十分だ。山中の草庵で乞食をすることを満ち足りた暮らしとした良寛が領主に仕えることを断ったのは当然なのでしょう。
断られた忠精がその時の心境を詠んだ「見渡せば山ばかりなる五合庵」が残っているそうです。
ボランティアガイド児玉さんに聞いたお話です。
良寛はここ五合庵に48から61歳まで約20年暮らしました。
横になってこの天上を見ていたのでしょう。
庵の奥にある萬元上人坐像。
そもそも五合庵の名は、国上寺を再建した萬元上人が寺から贈られた小庵に日に米五合を給されて住んだことから萬元が名づけたと聞きました。
国上山の中腹五合目にあるからだとずっと思っていましたが寺の扶持米だったのですね。当時男扶持は一日五合、女扶持は三合とされています。
初代萬元から良寛は五代目の住人だそうです。
庵の裏には萬元さんのお墓がありました。
国上寺境内で良寛坐像を前にして解説にうなづきます。まるで良寛さんが話してるようでしょ?
近くの水子地蔵尊を前に頭を垂れる女性がいました。
女性にしか分からない悲しみ。
朝日山展望台と五合庵を結ぶ長さ124mの千眼堂吊橋をバックに記念撮影。
今日は新潟県高齢者大学の仲間たちとつくる「史跡めぐりの会」世話役を仰せつかり、総勢12人をご案内しました。
お酒が大好きだった良寛が好きです。
「ほろ酔ひの足もと軽し春の風」
「さけさけと花にあるじを任せられ 今日もさけさけ明日もさけさけ」
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職場の仲間とは違って、何のしがらみもない仲間はいいもんですね。
生涯修行の毎日のご様子、何よりです。
日常からはなれる旅はいいですね。
楽しい仲間となら更にです。
今年もこの7月JRから「大人の休日倶楽部パス乗り放題北海道5日間25,000円」に誘われています。
是非北海道を満喫してきてのレポート楽しみにしております。