DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

記憶+現在+希望=人生

2006年03月29日 05時34分27秒 | Weblog
昨日は子供の卒園式に出席した。涙もろい自分は、目をウルウルにさせて、ビデオを撮り続けていた。先生方のお話や子供たちの挨拶で、いろいろなことを考えされられた。自分も学校の先生であるから、同じような経験をしているので、先生方のお話には共感することが出来た。特に保育園の年代の子供らは、率直で残酷で単純で、要は純粋なだけに反応も直接的なのだろう。
で感じたことは、色々な活動をしながら成長し生きてゆくわけであって、それが人生であるが、当たり前のことだが次のような方程式を考えた。
  人生=これまでの記憶+一瞬の現在+これからの希望  (1)
それで、別の言い方をすると、
  これからの希望=関数:人生(一瞬の現在)+これまでの記憶  (2)
と書くことも出来る。この式(1)と(2)が絡み合って、人生と言う複雑な挙動を作っているのだろう。つまり、一瞬一瞬を如何に過ごすかこそが人生で、ここで作られた関数:人生の値が成果(生きた証・充実感)で、これにこれまでの記憶を加えることで、これからの希望を作られていくのだと思う。
それで実は、記憶と現在と希望の分量割合は、98:1:1ぐらいになっているのではないかと思う。つまり人生を支配しているのは「記憶」で、どのように生きてきたかが、そこの凝縮されているように思う。この記憶に基づいて希望も作られてゆくので、これまでの記憶から断絶した希望は夢想に終わってしまうことが多い。確かな希望と言うのは、このような記憶と現在から線形的に作られてゆくものだと思う。
この人生という関数は、様々な周期の変動を持っていて、上向き勾配もあれば下向き勾配もあり、なかなか予測が難しい関数である。ただ、記憶と現在は、別の項になっているので、直接的に関連するものではなく、心機一転して現在を作り直すことは可能である。これによって、上向きの記憶を少しずつでも増やすことで、現在も変化させることが出来るのだろう。
非常に支配的な影響をもつ記憶であるが、これは時間の経過と共に劣化してゆく多数の部分と、その中で逆に目立つ少しの思い出が選択されてゆくことがある。しかし、決して遡って交換することは出来ないので、これはこれとして、時間の経過の中で認めてゆくしかないものであり、今の自分が制御できるのは「一瞬の現在」しかないことを理解すれば、おのずと人生の目的や行動が決まってゆくのだと思う。
何か、よく分かったような分からないような………