チューブラ輪日記

プライベートにお仕事
カープに自転車などあれやこれや。

またまた大島。でも完全自走。

2011-07-23 20:18:36 | サイクリング

「兄貴」ことOさん、9月の『しまなみアイランドライド』を前に、ゼヒ200キロオーバーを走っておきたいとのリクエストで、またまた周防大島1周にチャレンジしました。先週は大島大橋のたもとまでは車載でしたので100キロしか走りませんでしたが、今回は自宅からの完全自走。ざっと計算すると、大島大橋(大畠)までが片道60キロ、島一周が100キロなので、220キロとなります。よいよい。


さて、決行当日は兄貴の事務所(中区舟入)に5時半集合。おっと、来た来た。



まずは広島市内を走ります。商工センターを抜けて…



宮島口を過ぎ…



おっと、「おいそぎの方・ごゆっくりの方」でおなじみのラブホを越えて。ここまでは順調だったのですが…。



この『夢の国』の看板を過ぎたあたりで後輪に「ピン!」というショック。あ、やっちまったかな、と思っていたら、後ろを走っている兄貴が


「後輪が振れとるよ!」


やっぱし。とりあえず路肩に止めてチェックしたら、案の定後輪のスポークが一本飛んでました。つまり根っこのところから折れていたのです。220キロのツーリングに出るのにわずか24キロでアクシデント。しかもスポーク折れは致命的。スポークが1本折れただけで自転車の車輪は歪んでしまい、ブレーキに当たるなどしてちゃんと走れなくなってしまうのです。大先生は一瞬、「兄貴、独りで逝ってください。骨は拾います」と言おうと思ったのですが、そこはメチャメチャ顔の広い兄貴。近くに住む知り合いに電話して、車を借りる算段を付けてくれました。自宅までその車でスペアホイールを取りに行けることになりました。


で、うちから持ってきたスペアホイールを装着してツーリング再開。ロスタイムはおよそ1時間半ほど。当初は大島一周の後柳井へ出てソフトクリーム食べて戻ってくるというプランでしたが、これで柳井はナシに。でも諦めていたツーリングが復活しただけでもオーライでしょう。


ただ~し。スペアホイールの後輪は2000キロ以上走っていて外側が完全に剥けてしまっています。もういつパンクしてもおかしくない状態。もちろんスペアタイヤは携行しているので兄貴には「たぶんパンクすると思うけど、とりあえす行きましょう」と宣言してまた走り始めました。



道はいつしか国道2号線から山口県の瀬戸内側を走る188号線へ。いずれもフラットで、風の影響はありますがとても走りやすい道です。



こちら岩国市由宇のセブンイレブン。およそ55キロ地点です。ちなみに大先生と兄貴が来ているウェアは、森本ケンタ君とつくったサイクリングチーム『TEAM KENTA』のユニフォーム。彼自身のデザインです。ケンタともいつか必ず走りたいですね。


そしてさらに188号を西へ。やがて海の向こうに島影が見えてきます。目的地の大島です。ちょっとモヤっとしてますね。この日は本当に湿度が高かった。



しかしながら二人とも順調に走り続けます。



そしてついに大島大橋へ。






橋をバックに記念写真。大和民族体型の大先生と欧米人体型の兄貴、サドルの高さがこんだけ違います。腹立つ~。



すべてがSサイズの大先生。省エネが叫ばれる今はこっちがいいのです。絶対。



当初は8時半に大島大橋の予定でしたがホイールトラブルで10時に。お昼時間に安下庄(あげのしょう)でラーメンを食べる計画なので、今回は橋を渡って右(地図上で反時計回り)に。先週と逆のコースです。



兄貴のペダリングは我流なんでしょうが、後ろから見ると実に無駄のないきれいなフォーム。そうそう、ホイールをフルクラムの最高峰、Racing-Zeroに換えたばかり。アップダウンもけっこう豊かなコースでしたが、上りは確かに速くなってました。


橋を渡ってからおよそ1時間、安下庄に到着。先週そのうまさに驚嘆した「たちばなや」へ。



独特の太麺とスッキリした中にもコクがある魚系スープ。絶妙でした。食べれば食べるほどハマる、そんなラーメンです。そして先週書き込んで下さった「ばりかん」さんのアドバイス通り、いなりずしも。


はい、このお稲荷さんは確かに食べないと損をします。揚げが実にじっくりとダシを吸ってまして、噛むとじゅわ~っと甘辛いダシが口の中に湧いてくるのです。今度行ったら2個食べようっと♪


また来ると心に誓って再出発。この安下庄という町は大島南岸では結構大きな集落でして、外食や飲み屋さんも見受けられます。



いいっすねえ、この店構え。機会があったらぜひ訪れてみたいものです。行ったことのある人、情報キボンヌ!


さてもうちょいと走ると、というか「たちばなや」を出てわずか数分なのですが、やはりこのブログに書き込んで下さった「つっち~」さんのアドバイスに従ってこちらも攻めてみようということに。



プレハブの小さなお店、「みかちゃん」です。ちなみに店主ご夫妻のお嬢さんのお名前なんだとか。550円のラーメンを注文。



こちらです。「たちばなや」さんの透明感あるスープとは対照的に、こちらは豚骨系。ただしクセはほとんどありませんでした。麺もこれまた対照的に細麺。このほか野菜たっぷりの「みかちゃんラーメン」(700円)というのもありました。こっちも情報キボンヌ。


で、1時間の間にラーメン2杯をはしごしたライダー達。腹ごなしにゆっくりと再スタート。



入り江を回り込んで安下庄の集落を撮る。大島は実は大変起伏に富んだ稜線も見どころで、とてもダイナミックな表情がウリ。



上の写真、道路の左側に大きな岩があるでしょう?「立岩」と呼ばれ、小さなお堂もあって、こちらに願をかけに来る人がたくさんおられます。



やがて道は上り下りも豊かになってきます。



「シーボルト上陸の地」



片添の海水浴場。土曜日だというのに意外と空いてました。走りながらビキニチェックしてたのに残念…。おっとよそ見はいけませんね。


さてこのあたりから海沿いの周回道路は地図上では途切れていて、大先生は過去2回とも、島の背骨を走る「オレンジロード」に一旦出ておりました。ところが「つっち~」さんからの情報によると、道はつながっているとか。それならばと、二人で走ってみることに。



この道ってのが幅も広くて眺めも良い、大変立派な道路でした。なんで地図にはちゃんと載ってないのかな…。


ただしアップダウンも豊かで、兄貴は上りで悪戦苦闘。



ところが上りきって下りに入ると、重量級の兄貴はメチャ速い。漕がずにサーっと僕を置き去りにしてしまいます。それでは悔しいのでこっちもペダリングするのですがこれが追いつかない。軽量級の悲哀ですね…。


さて、片添からこんどは小泊(こどまり)という集落へ入ります。ここは大先生が入社してすぐ、スクーバダイビングを楽しみに何度か来たことがあるのどかな町です。しばらく走っていると、突然後輪が規則的に「ガタン ガタン」と言い始めます。路面状態は良好なのに。おかしいな、と思っていると次の瞬間、


「パン!」


という爆竹のような破裂音。懸念していた通り、後輪のタイヤが寿命を迎えたようです。



黒いゴムがすり減って、その下の赤いゴムで走ってたわけですが、とうとうその赤い部分もどんどんすり減って薄くなり、8気圧の高圧に押される形で内部のチューブがそこから露出、路面と接触して一瞬のうちにバーストしたようです。このタイヤはイタリアのヴィットリア社製の「ストラーダ」という練習用。1本2700円くらいで買っています。安いんだけれど耐久性がないので大先生のように毎日100キロ近く走ってるとすぐに履き換えとなっちゃう。


とにかく日陰に自転車を止めてさっそく作業開始。まずパンクしたタイヤをホイールからひっぺがし、接着用の両面テープをぐるっとリムに貼り付け、その上に、持ってきたスペアタイヤを乗せ、両面テープの剥離フィルムを抜き取ってエアを入れれば作業終了。馴れればすぐに済んじゃいます。が、やはり小さなポンプですのでエアを満たすのに時間がかかってしまいます。二人で交替してエア注入…



兄貴、ケツをこっちへ向けるなちゅうの。



こんな具合です。とにかく無事作業は完了してツーリング再開と。



県道の高いところからの眺めはこんな感じ。アップダウンも激しくなり、結構しんどいのですが、景色に励まされながら走ります。


ところで、途中立ち寄った集落で自販機給水したのですが、その横のゴミ箱にこんな張り紙が…。



要するにここには何を捨ててよくて何を捨てちゃいけないの??わかんねーっ。


島の南岸もほぼ突き当りまで走り…



小さな尾根を越えて…



そうそう、尾根にはこんなトンネルがありました。



で、そこを下ると今度は島の北岸へ。片添以外は観光開発されていない南岸とは違って、北岸は広い道路が延々と続きます。アップダウンもさほどはありません。とても走りやすいのですが、海水浴シーズンの土曜日とあって、とにかく車が多い。決して誇張ではなく、平日の宮島街道並みでした。



まとにかく、北岸道路を快調に走り、ついに…



大島大橋到着。時刻は3時44分。食事時間とタイヤ交換の時間があるので、それを除けば島一周、ゆっくり走ってちょうど5時間というところです。



 



てなわけで2週続けて大島1周したわしら。いやあ大島は面白いわ。とにかくスケールがでかい。景色がいい。今度は島の中央山地を走る「オレンジロード」も制覇したいですね。



で、帰宅したのが6時40分過ぎ。でもまだまだ明るいのが有難い。夏はロングライドの季節ですね。


トータル230キロ超、たっぷり楽しめました。