多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

あきる野市「森の根八幡神社」

2011年09月16日 | 神社
森の根八幡神社 

鎮座地 平沢472

祭神 応神天皇(おうじんてんのう)

解説 
詳細不明。

神社の前の坂を第六天坂というので、
第六天を合祀しているのかもしれない。

あきる野市「正勝神社」

2011年09月15日 | 神社
正勝神社 

鎮座地 菅生1819

祭神 大山祇命(おおやまつみのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 泉蔵院

例大祭 9月29日

解説 
創建年不明。

元暦年間(1184~85)武蔵七党のうち横山党に属する菅生氏の祈願所であったという。

江戸時代には菅生村の鎮守として信仰されたが、
単に「山の神」といわれていた。

元禄4年(1691)村人の参拝の便宜をはかるため奥地より現在地に遷された。

明治2年 (1869)現社名に改名。

ご神体として室町時代作の青銅製十一面観音の掛仏が伝わる。


正勝神社の御神木サカキ



目通り幹周り 1.5m
樹高 16m
指定 あきる野市指定天然記念物
記事 サカキは通常5メートルくらい。
ちょうど手前の低木程度。
正勝神社のサカキの大きさが分かる。

あきる野市「草花神社」

2011年09月14日 | 神社
草花神社 

鎮座地 草花1787

祭神 伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)他5柱

旧格式 村社

例大祭 4月15日 9月19日

解説 
かつては草花1476にあり十二天といわれていた。

明治2年(1869)折立八雲神社・森山明神社・高瀬八幡社
その他、西谷戸にあった4社を合祀して当地に遷し草花神社と改名した。

明治7年(1874)火災により消失。

草花1869の旧地より現在地に遷り再建された。

あきる野市「久保熊野神社」

2011年09月13日 | 神社
久保熊野神社 

鎮座地 小川470

祭神 伊奘諾命(いざなぎのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 村民持ち

例大祭 9月25日

解説 
元和年間(1615~23)創建という。

当地の人々からは「おくまんさま」と呼ばれている。

あきる野市「小宮神社」

2011年09月12日 | 神社
小宮神社 

鎮座地 草花2981

祭神 伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)

旧格式 村社  

別当寺 大行寺

例大祭 9月23日

解説 
創建年不明。

承元元年(1207)平山季重が社殿を奉納したという。

寛正4年(1463)小宮上野介憲明が社殿を再建し梵鐘一口(国指定重要美術品)を奉納した。

戦国時代には大石氏・北条氏の祈願所となり、
江戸時代の慶安2年(1649)には徳川家より朱印地7石を賜った。

例大祭で奉納される一人立ち三匹獅子舞は市指定の無形文化財で、
天保年間(1830~43)より当社に伝わっている。

かつては雨乞いの意味合いがあったが、
現在では祭礼の日に雨が降られては困るので、
当時の獅子頭は使用していないという。

当社の本殿にも見事な彫刻が見られる。

当社の彫刻は故事などではなく、おめでたい図柄となっている。


左側面「高砂の浦」



能「高砂」の場面。松林の化身である老翁と媼の図。
翁が松林を掃き、媼は亀に酒を飲ませている。


背面「伊勢二見ヶ浦の日の出」




親子が日の出を拝んでいる。

あきる野市「上代継神明社」

2011年09月10日 | 神社
上代継神明社 

鎮座地 上代継422

祭神 天照皇大神(あまてらすおおみかみ)

旧格式 無格社  

別当寺 東海寺 

例大祭 ?

解説 
天正年間(1573~92)二城山城主、大石遠江守道俊が中丸の内の旧地より現在地へ遷したという。

あるいは、代継縫之助が勧請したという。

社殿には江戸時代末の見事な彫刻が施されている。


以下その紹介。

左側面「寿老人」




右側面「神功皇后の玉島汀鮎釣り」



神功皇后が三韓出兵の際、
肥前松浦玉島河で裳の糸を使って鮎を釣り、
戦勝を祈願している様子。

この故事によって、アユは魚に占という字を当てる事になったという。

後ろには竹内宿禰が控えている。

「記紀」には無い民間伝承。

小川専蔵義長の作とあり、別に弘化3年(1846)の墨書もある。

あきる野市「出雲神社」

2011年09月10日 | 神社
出雲神社 

鎮座地 渕上310

祭神 大国主神(おおくにぬしのかみ)

旧格式 村社  

別当寺 観音寺

例大祭 10月10日

解説 
かつては出雲大明神と言った。

近年まで、東京都指定天然記念物の椿があった。


出雲神社の御神木ツバキ



かつては根元で2本に別れていたが、
平成10年の大雪で折れてしまった。
残った方も幹に保護布が巻かれ満身創痍といった感じ。


出雲神社近景



上記東京都指定天然記念物の椿は、
地元の人々や樹木医による懸命の努力の甲斐なく平成18年枯死、
翌年天然記念物指定を解除された。

あきる野市「稲足神社」

2011年09月09日 | 神社
稲足神社 

鎮座地 菅生字下871

祭神 面足尊(おもだるのみこと)
    惶根尊(かしこねのみこと)

例大祭 9月15日

解説 
昭和63年(1988)野村専太郎夫婦によって創られた。

前身は葛飾区亀戸にあった香取神社らしい。
あるいは祭神から第六天か?

また新宿区西新宿において祀られていた韋駄天尊神も祀っている。

神道霊園があり神式で墓地を管理している。


稲足神社のホームページ
http://business1.plala.or.jp/inatari/

あきる野市「平沢八幡社」

2011年09月08日 | 神社
平沢八幡社 

鎮座地 平沢449

祭神 応神天皇(おうじんてんのう)

旧格式 村社  

別当寺 広済寺

例大祭 9月15日

解説 
平沢村の鎮守。

旧鎌倉街道沿いに位置し、古くより八幡宮として信仰されてきた。

戦国時代、北条氏照が滝山城主となると、
城の戌亥の方角に二宮神社・小宮神社と当社が一直線に並ぶため、
滝山城の守護三社として特に信仰された。

あきる野市「引田八雲神社」

2011年09月07日 | 神社
引田八雲神社 

鎮座地 引田776

祭神 素盞嗚命(すさのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 正音寺

例大祭 4月第二日曜

解説 
永禄年間(1558~70)檜原城主、平山氏重の家臣、志村肥前守景元が現愛知県津島神社のご分霊を遷し、
祇園牛頭天王社として創建した。

あきる野市「引田熊野神社」

2011年09月06日 | 神社
引田熊野神社 

鎮座地 引田724

祭神 伊奘諾尊(いざなぎのみこと)
    伊奘册尊(いざなみのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 ?

例大祭 4月第二日曜

解説 
寛文年間(1661~73)に古記録を火災により消失。

500年前の創建という伝承もある。

あきる野市「秋川神社」

2011年09月05日 | 神社
秋川神社 

鎮座地 牛沼字東竜ヶ崎88

祭神 天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)
    天照皇大神(あまてらすおおみかみ)他

旧格式 村社  

別当寺 中村大和持ち

例大祭 5月5日

解説 
明治3年(1870)牛沼の日吉山王大権現に神明社を合祀して秋川神社社と改めた。

更に明治43年(1910)徳重寺の神明社を合祀して秋川神明社と改めた。

ご神体の鏡は永禄元年(1558)に作られたものであったが、
仏体の梵字が鋳造してあったため明治の廃仏毀釈で取り払われ、
現在では所在不明となっている。

また、秋川の洪水のたびに引田村真照寺の山王権現のご神体が流れ着くので、
そのまま当地に祀ったともいう。


秋川神社に伝わる弓術・棒術の懸額




秋川地区では、他の多摩地区同様幕末には武術が盛んになった。
市内にはいくつもの武道場が残っている。

当社にも天然理心流、松崎和多五郎の奉納額が伝わる。

写真の額は文字部分が風化により剥落したか、由緒・奉納者などは確認できない。


秋川神社の御神木スギ


目通り幹周り 4.3m
樹高 20m
指定 あきる野市指定天然記念物

あきる野市「雨武主神社」

2011年09月04日 | 神社
雨武主神社

鎮座地 雨間1941

祭神 天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)
    速須佐之男命(はやすさのおのみこと)
    品陀別命(ほんだわけのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 西光寺

例大祭 9月29日

解説 
創建年不明。
雨間村の鎮守で「みょうじんさま」と言われる。

天正年間(1573~91)小田原北条氏の家臣、石川土佐守が社領を寄進したという。

江戸時代以前は雨武主大明神と言われたが明治になって現在の名称に改名された。

明治42年(1909)それまで山腹にあった社殿を現在地に遷した。

本殿は嘉永2年(1849)飛騨匠、後藤三次郎によって作られたもの。
総檜作りで見事な彫刻がある。

瑞穂町の神社概略

2011年09月03日 | 神社
瑞穂町の神社概略

瑞穂町は殿ヶ谷・石畑・箱根ヶ崎・高根・駒形・富士山などの古い村と、
長岡長谷部・師岡新田など江戸時代の新田開発村が合併してできた。

狭山丘陵のあたりは古代より開けた地域で、
現埼玉県の入間郡を含めて古社が多く、
瑞穂町にも式内社、阿豆佐味天神社が鎮座している。


これにて瑞穂町は終了。
明日よりあきる野市の神社を紹介予定!

なお、あきる野市は広く神社数も多いので、
旧秋川市と旧五日市町に分けて紹介。

瑞穂町「八雲神社」

2011年09月03日 | 神社
八雲神社 

鎮座地 箱根ヶ崎2606

祭神 素盞嗚命(すさのおのみこと)
    大山祇命(おおやまつみのみこと)
    火産霊命(ほむすびのみこと)
    市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

旧格式 無格社

例大祭 7月15日

解説 
江戸時代には牛頭天王社といった。

明治2年(1869)現社名に改めた。

後に松原の日枝神社・浅間谷の愛宕神社・狭山池の厳島神社を合祀して祭神が4柱となった。