多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

杉並区「大宮八幡宮」

2012年10月24日 | 神社
大宮八幡宮 

鎮座地 大宮2-3

祭神 応神天皇(おうじんてんのう)
    仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)
    神功皇后(じんぐうこうごう)

旧格式 東京府社  

別当寺 大宮寺(廃寺)

例大祭 9月15日

解説 
源頼義が奥州征伐の向かう途中当地を通過した際、
空の八条の白雲がたなびくのを見て、源氏の白旗を連想させる瑞兆とみた。

乱の平定後、この地へ神社を建てる事にして、
京都石清水八幡宮のご分霊を遷したという。


また、源義家が奥州に遠征する際に当社に戦勝を祈願し、
その帰途の康平6年(1063)松の苗木千本を奉納したという。

以来、氷川神社・秩父神社とともに武蔵三大宮のひとつとして「多摩の大宮」といわれる。


天文年間(1532~54)長尾景虎(上杉謙信)の小田原攻めの際に社殿を焼失した。

江戸時代には徳川将軍家より朱印地30石を賜っていた。

神職は明治になって絶えるまで中野氏が務め、
他の多摩地区の神社と違い、別当寺は神社の付属的存在であった。

社宝に伝由比正雪奉納の絵馬などがある。


ホームページ http://ohmiya-hachimangu.or.jp/

結城秀康夫人清涼院お手植えの「菩提樹」



境内には徳川家光によって千本の山つつじが植えられ、
現在もつつじが多く見られる。

源義家が奉納したという松は残っていないが、
参道に義家の伝説を伝える「鞍掛の松」がある。

その他、写真の菩提樹や神門両脇の夫婦銀杏など巨樹が多く、
社叢は東京都の天然記念物に指定されている。