健康塾通信

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秋の旅、養生の旅 

2009年09月23日 21時24分29秒 | Weblog
シルバー連休も今日の秋分の日で終わります。

朝晩は涼しい秋風が吹くので油断はできませんが今日の日中も気温がかなり上がり暑い日になりました。
中国ではこのように暑さが急に戻ることを「秋老虎」と呼ぶそうです。

ところで皆様は、この連休どこかお出掛けになりましたか?
私は高校一年の時の友人達と、塩尻市の奈良井という中山道の宿場、『奈良井宿』にいってまいりました。

お世話になったお宿は江戸時代から今日まで二百年の歴史を刻むという『ゑちごや』さん。
その昔、島崎籐村や野麦峠を越えてやって来た、飛騨の工女さん達も宿をとったという昔のたたずまいのままで迎えてくれました。

この奈良井宿はひなびた奈良井の駅からずっと続く宿場の町並みがなんとも風流ですぐ近くに迫り来る山やまが一層大自然の迫力を与えてくれました。

お食事は宿の若旦那さんが土地の新鮮な農作物をふんだんに使って腕をふるい、またこれもみごとな年代物の漆器などに盛り付けられて御膳に並びます。
特に朝食の御膳は百年前の漆器を何度か塗り替えられた貴重なものでした。
まさに季節の真心料理と時代の重みを堪能でき感謝感謝でした。

そしてこちらのお食事は食養生にかなった「身土不二」のお献立です。川魚の苦手な私もイワナの田楽をまるごと頂くことができ、「一物全体食」にも通じるものでした。

普段は激しい車の往来や忙しく行き交う雑踏…そしてそびえ立つビル群と激しい音と光…何かしらざわめきのある日常ですが…
時には日の光と共に寝起きして自然の恵みを食として生きる、そんな暮らしを体感して、命の洗濯をするゆとりを持ちたいものだと感じました。

江戸時代からの旅籠行灯のあるゑちごやさん、ご家族の皆様の温かい眼差しと
おもてなしにほのぼのとした時を過ごすことができ、有り難うございました。

まさに養生の旅となりました。

ところで秋の養生のポイントですが

*秋は五行に基づくと肺と大腸に関与しています。

*急に気温が下がり始め、湿度も下がり空気が乾燥してきます。

*乾燥した空気は肺に影響し、口やのどの渇きが空咳を呼び起こします。特に忍び寄るインフルエンザにはシッカリと予防策を講じましょう。

*さらに肌の乾燥や水分不足から便秘にもなりやすいのです。

*次に冷えです。夏に汗をかいて身体の組織も水分不足になりがちです。

*水分不足プラス冷気は頭痛、関節痛、胃痛やその他の慢性病を呼び起こします。

*四季の養生で秋は『秋収』といい、人体には体力を養う重要な時期です。これはまさに収穫の秋である自然界と同じです。

ということで、実りの秋を迎え身も心も充実させて「乾燥・冷え・体力増進」に心を配りながら過ごしたいと思います。

奈良井宿のお気に入りスポットは写真で次回からご紹介させていただきます。

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