健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

生命力・希望と気力その1

2014年08月23日 12時34分18秒 | Weblog



このたび広島で多くの犠牲者を出し、現在も捜索活動が行われていますが
最愛の家族や知人をなくされた皆様へのお悔やみと、犠牲になられた方々への
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。





久しぶりの雨の週末です。
熱い大地から、ジューという音が聞こえてきそうです。


さて、母が2月に入院してから・・・「家族が足繁く通うことと、
その行動を見守ることで、気付きや発見がありました。」

と前回お伝えいたしましたが、

病院側の人手不足?というか患者との意思疎通のむずかしさもあるのか
家族でしか気が付かないことが多々あることを感じました。

今回は主に食事を中心として、改善された事実をお伝えいたします。

ある日のこと、
ベッドに拘束状態、点滴、酸素吸入のため、皮膚や口腔の乾燥が感じられました。
その乾燥が強いため、口角に亀裂が入りうっすら血がにじんでいました。

いつも家族が付き添えたなら、肌の保湿や口腔の清浄などの
サポートもできるのですが、せめてと口角炎のお薬を処方していただきました。

これで一安心かと思っていたのですが
処方されてから3日間、薬袋に入ったまま放置されていました。

家族から処方をお願いして、次に家族が行くまで
拘束された病人に軟膏がつけられることはありませんでした。

またある日、

食事中に行ったところ

とろみの食事を出され、本当にいたしかたなくという食べ方をしていたので、
もしかして、このトロトトロとした感じが嫌なのかと聞いたところ

「そう。。。」という返事

ならばと、看護士さんにその旨を話したところ
「では、明日から刻み食を試してみましょう。でもむせるようなことがあれば
すぐに元に戻します。」ということでした。

しかし、それから刻み食を少しずつ食べれるようになり、
5%から10%・・・と徐々に食が進んできました。

そんなある日、

入れ歯なしで食事をしていることに気が付きました。

「どうして?入れ歯が合わないの?」と聞くと


車いすで食堂につれていってもらい、目の前にお膳が出されると

すぐに行ってしまう人もいるので、歯のことを言う暇がないということでした。

母の入れ歯は、病室のテーブルに置き去りです。

もちろん直ちに、入れ歯の管理をお願いしました。

「せっかく少しずつ食べれるようになったのだから、今後は食堂の移動時に
皆に徹底させます。」と対応してくれました。


また、ある日の昼食で

食事の見守りだけでなく
家族も持ち込みで母と共に食事しようとした時でした。

私が持参した細巻きずしやおにぎりを食べてみたいといって
それを残さず食べれたことでした。

早速、報告したところ
「夕食からこれまでの全粥を普通の御飯にしましょう。」と
いうことになりました。

もちろん、夕飯まで見守りをしましたら、
支障なくおいしそうにご飯を食べる母を見ることができました。


それから、もう一つ

大事な改善点です。

病院や介護施設の多くが、現場で従事する方々のシフトや
体制で回っているため、患者や高齢者の痛みに気づかないことです。

ある日、

朝のレントゲン検査が終わり、本来は病室のベッドに戻してもらいたいと
いう患者の思いは聞かれぬまま、車いすのまま昼食2時間も前に食堂に
待たされていました。

母は圧迫骨折やすべり症もあり、そのうえ30キロない体重であっても
長い時間固い車いすで過ごすことは、体の負担が大きいものでした。

背中やお尻が痛いと、とても苦しそうな表情をしていたので、
「家族が来ましたからお部屋に連れて行きます。」とお願いしました。

母は、酸素をしているのでベッドから車いすに移るときは
酸素の付け替えなどの作業の手間がかかります。

時間に追われている看護士さんたちにはお手間をかける
ことになるとは思いますし、理解はできます。

そこで、ある程度長く座っていても負担がかからないように
座面に何かクッションのあるものをと相談しました。

すると、体重が分散するような優れもののシートクッションを
持ってきてくれました。
背中にも自前のクッションを当てることで
おかげさまで、2時間くらいの車いす姿勢も、負担なく過ごせるようになりました。


このころは耳を近づけないと母の言葉がわからない状態でしたから、
状況や苦痛を理解して、改善できたことが本当によっかったと思っています。