健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

その2 じゃがいも さまさま

2007年04月13日 15時46分41秒 | Weblog
  
さあ前回のたまねぎ同様、家庭に常備されているお野菜の代表であるじゃがいもを
見直したいと思います。

じゃがいもの旬と言えるのは春の5~6月頃と、秋から冬の9~12月頃の年2回です。
1年に春秋2回収穫ができるので「二度いも」と呼ばれるところもあるとききました。

皆様も良くご存知の品種は9~10月頃に収穫される「男爵薯(だんしゃくいも)」と、
5~6月頃の「メークイン」です。新じゃがと呼ばれるものは、5~6月頃に九州から出荷されるもので
これからおいしい新じゃがの季節ですね。

じゃがいもで気をつけることは芽が出ていたり、緑色に変色しているものは
ソラニンという有毒物質が含まれていて、大量にとると中毒を起こすことがあります。
芽以外の部分でも緑色になった部分にはソラニンが生成されているので、
芽と同様これも厚めに切って捨てます。
ソラニンは光を当てると増えるので、じゃがいもは必ず暗い場所で保存することが
大切です。
また保存の際、リンゴを1~2個一緒に入れると、
リンゴからでるエチレンガスの作用でじゃがいもの芽が出るのを防ぐことができます。


ところでじゃがいもには驚くばかりの栄養や効能があるんですよ。

①主成分はでんぷんを主とした炭水化物ですが、低カロリーで、特に脂肪の少ない のが特徴です。まさにダイエット食品ですね。

②フランス語で「大地のリンゴ」と言われる程、ビタミンCやB1、B6などが
 豊富です。
 
③ミネラルではカリウムや鉄を含み、また食物繊維も多いのです。

④じゃがいものビタミンCはでんぷんに包まれているため熱に強いのが大きな
 特徴。

⑤ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠で、血管や神経を強くして老化を予防
 します。

⑥メラニン色素の生成を抑えるので美肌効果があります。
 
⑦粘膜を強化するので、胃潰や十二指腸の腸瘍(かいよう)に効果があります。

⑧免疫力を高めるので抗酸化効果や抗ガン効果を期待できます。

⑨「カリウムの王様」と言われるように多く含まれています。カリウムには、
 血中の塩分(ナトリウム)を排出するはたらきがあり、体内の塩分バランスを
 調整して
 高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。

⑩体内のナトリウムを排出するので顔や手足のむくみに効果が有ります。

⑪アルカリ性食品なので血液と尿の酸化を防ぎ、血液中に尿酸を増やさないように はたらくため
 痛風や壊血病、くる病などの予防に効果があります。

『じゃがいもの民間療法』

•「やけど」には、生のまますりおろしものを厚めに患部にぬり、上からガーゼを当てます。

•「打ち身やねんざ」には、すりおろしたものと同量の小麦粉と一緒に練って、布など に厚めに塗り患部に当てます。

•「皮膚炎や湿疹」などには、すりおろし汁をそのまま塗ります。


ここで私の体験ですが、何度か「乳腺炎」をしたときにじゃがいもをすりおろして布にのせ患部に湿布し大分楽になった体験が有ります。
そのほか、山の中で「蜂に刺された」人が地元のご老人からじゃがいものすりおろしで湿布していただき良くなったとお聞きしたこともあります。

こんなにたくさんの恩恵があるじゃがいもは、常に欠かしたくないお野菜ですね。まさにじゃがいもさまさま・・ですね。

そして皆さん覚えてますか?たまねぎは「葉」でしたね。
さて、じゃがいもは?

じゃがいもは、根と思われがちですが茎が変化したもので地下茎が枝分かれして細く伸びてその先端が肥大してでんぷんが蓄積したものです。
同じ芋類でも、さつまいもは根が変化したものだそうです。

では今夜はじゃがいも料理をさっそくどうぞ!
酸性食品のお肉やお魚との相性もぴったりです!