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“清浄歓喜団”…千年お菓子

2010年03月25日 13時51分52秒 | 好きなもの
一見、縄文土器の様な姿ですが、これは京都・祗園の「清浄歓喜団」というお菓子です。以前お菓子の歴史を調べていた時にこのお菓子を知り感動しました。創業・元和三年(1617年)の亀屋清永さんの製品です。奈良時代に遣唐使によって伝えられた唐菓子が代々作り続けられ、今日に至っています。              
               

伝来当時は中のあんとして栗や柿・杏などの木の実が使われていましたが、江戸中期に小豆餡にを用いるようになったのだそうです。1000年の歴史を持つお菓子は時代のニーズに応えて少しづつ変化しているのでした。
            
             
                       結び口は“八葉の蓮華”を表現しています

私は冬~春にかけての季節になると清浄歓喜団が食べたくなるので、通販で購入するのですが、今年はなんと横浜そごうの「京都老舗の会」で販売されていました~!白檀、竜脳、桂皮の香りには身も心もリフレッシュさせる効果があります。冬の終わりにこのお菓子が食べたくなるのは、無意識のうちに春先のデトックスを求めているのかもしれません。
温めると胡麻油の香りがさらに香ばしく美味しさが増すのですが、前回は電子レンジで加熱して失敗してしまいました。今回はオーブントースターで慎重に加熱、軽くあぶる感じの加熱が一番良いようです。

                     
以前、ドラマにもなった『夢をかなえるゾウ』に登場したヒンドゥー教の神・ガネーシャ。ドラマの中では好物はカレーでしたが、本来の好物はインドの「モーダカ」というお菓子です。それが中国経由で日本に伝わり清浄歓喜団になりました。ガネーシャは仏教に入り、日本では天台宗・真言宗の歓喜天(聖天)となり信仰されています。
清浄歓喜団の詳細は京都グルメ情報をご覧下さい。

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コメント (2)
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