映画を観てきました!
『石岡タロー』
昭和39年、茨城県石岡市が舞台。
日課だった駅での見送りの際に、園児だった飼い主と石岡駅で離れてしまった1匹の子犬。
その後、心優しい小学校の用務員に保護され「タロー」という名で、その小学校で飼われることになる。
校門で児童を出迎え、授業中は1年生のクラスを見回り、学校の人気者に。
ある日から、タローは学校から2km離れた石岡駅まで毎日朝夕、通い始める。
離れ離れになった飼い主を待つかのように待合室から改札口を見つめるタロー。
そんなタローの健気な行動に胸打たれ、学校関係者だけではなく、駅の利用者や駅員、街の人々が温かく見守る。
17年もの年月、石岡駅に通い続けたタローと人々の実話の物語。
石岡駅で、忠犬ハチ公のような出来事があったなんて初めて知りました。
昭和の頃の犬の飼い方には今からすればハラハラすることばかり。
保健所に連れて行かれ、殺処分寸前なんて場面もありました。
それでも、こんな風に街ぐるみで見守る環境も昭和ならではなのかな。
昭和時代の街並みや服装など、再現がとてもよく出来ていました。
タローがなぜ石岡駅に通い続け、誰を待っていたのか、誰も知らない。
タローが亡くなって、26年(計算合ってるかな)も経ってから飼い主・恭子が別れてしまったタローのその後を知ることになり、街の人々もタローが駅で待ち続けた相手を知る。
きっと今なら、タローの写真付きチラシを駅に貼ったり、SNSで情報拡散すれば、すぐに飼い主の元に帰れただろうになぁ。
1匹の犬にまつわる45年もの壮大な物語。
生きている間に恭子と再会出来ていたら、どうなっていたんだろう?
恭子に飼われていた2年と、小学校で飼われていた17年…
「中嶋コロ」よりも「石岡タロー」として生きた方がはるかに長い。
それでも恭子を忘れることがなかったタローの一途な行動。
「可哀想」という意味で泣けるのではなく「タローは幸せだったね」という思いの涙が溢れる作品。
私の涙腺が崩壊したと同時に、会場中が鼻ズビズバ大会でした。
ラストシーンは反則ですよ…もう!(இωஇ)
実際にタローが亡くなった時は、街の人々でお別れ会をしたそうな。
今では、石岡駅にタローの写真が飾られ「みんなのタロー」というタイトルで銅像が建てられているようです。
配布されたカード。
タローを演じた3匹のワンコ、名演技でした!.。.:*・'(,,>᎑<,,)’・*:.。.
この日は、監督さんがいらしていたみたいです。
観終わって、池袋駅の券売機前でふと「石岡駅って載ってるかな〜」と、駅の路線図を探してみたら、ありました!
池袋から片道1,500円ちょっとか。
以前だったら「今度行ってみようよ」なんてこともあったかも。
帰りの電車の中では、目の前にお仕事中の盲導犬が。
散歩中のワンコ、スーパーで買い物に付き合うワンコ。
やたらと犬に目がいってしまい、犬に癒された1日でした!(U・ᴥ・U)