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**はやりっち**

いろんな色があるように
いろんな花があるように
いろんな話もあるのです。

【レビュー】マンガ「世界鬼」

2017年03月24日 | 【レビュー】本

とあるWebまんがサイトで
3巻まで無料試し読みをした後
久々に全巻一気買いした作品です


世界鬼(全11巻)
(岡部潤 著/小学館)

http://urasunday.com/sekaioni/

※裏サンデーの作品ページに飛びます


届いた日に一気呵成に即読了して
ご飯を食べ忘れて腹ペコになりました
これ、連載で見てた人は
相当待ち遠しかったでしょうね~


この方からは同じフジリュー好き
しかもマイナー・フジリュー好きの
(初期短編集とか「ワクワーク」ね)
ニオイがしてとても親近感を覚えました


ギャグテイストを含んだ
オモテ向きのストーリーと
よくよく考えるとものすごくすっきりしない
ウラのストーリーがある感じです。


オモテはまんま、主人公あづまの
目的完遂によるカタルシス
ウラは「ペット」であるセキちゃんの
人間であろうとするあがきのようなものです


セキちゃんの心情や表情を追いながら見ると
あまりの報われなさに
結構切なくなってしまうんですよね
あづまは子どもなだけに純粋無垢に、
残酷に、悪いとさえ思わずに
セキちゃんの願いを踏みにじるわけですから


あ、全然ラブストーリーとかではありません。
どっちかというと、存在意義とか
そういった哲学的な命題の話だと思いました。
命を懸けて臨んだ命題がもろくも潰える感じ。
でも、結果は結構幸せなのが困りものです


調べてみると作者の方は
相当な奇行種らしいのですが
そんな噂ももなんだか納得してしまう
作品だったと思います


かなり好き嫌いが分かれるマンガ
だと思いますが
フジリュー好きなら試してみて
損はない作品だと思います


本日の更新はみづあさぎでした。

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【レビュー】まんが「累(かさね)」

2016年05月17日 | 【レビュー】本

「人間の価値は容貌の美醜ではない」
というのが、
人間社会の建て前ではありますが
やはりどうしたって、
美しい人というのは
生まれながらにして特別の力を持っている
と認めざるを得ません


説明もいらず、一目見た瞬間に作用する。
それは計算して作り上げられた
デザインとよく似ています。
きれいに整っていて、わかりやすく
みなから好かれることができる。
誰もが認める力なのではないでしょうか


そんな、建て前を本気で問い直すような
まんががこちらです。


(かさね)
(松浦だるま著/講談社)
http://evening.moae.jp/lineup/266


人並み外れて醜い容貌を持つ主人公が
とある力を手に入れて
他人の美しい顔を「盗む」ことで
スポットライトの元で生きる人生を
渇望するという物語です。


ポイントや何かの関係で
電子版で購入してしまったのが
悔やまれる作品です。
他人に貸せないですからね…


ちなみに合わせてこちらの
「TED」をご覧になると
興味深いかもしれません。

TED日本語
キャメロン・ラッセル
ルックスだけが全てじゃない。

モデルの私が言うんだから信じて
http://digitalcast.jp/v/15030/


人間にとって美醜の価値は
いったいどれくらいのものなのか
このまんがを読むと
そんなことを思って
「遺伝子の宝くじ」に外れた身としては
やはり溜息をついてしまいます


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【レビュー】まんが「今日のゲイバー」

2016年04月15日 | 【レビュー】本

ワタシはゲームが好きなので
ゲーム実況動画も大好きなのですが
特にその中でも
おかまの実況者さんが好きです


鋭いつっこみと、乙女な感性と、
下ネタが混在するカオスなおかまワールドは
普通の実況に飽きた方には
ぜひ試してみていただきたいです


そんなワタシのアンテナに引っかかったのが
こちらのご本でした。


「今日のゲイバー
(著:TSUKURU、発行:KADOKAWA/エンターブレイン )

を併せ持った
ゲイバーのママさんが
ゆるいイラストと鋭い舌鋒で
ゲイバーのお客さんとのやりとりを綴った
描きおろし4コマまんがです


かなりオトナな内容なので
小さなお子様がいる方は注意です


オカマバーの日々ということで
新しい視点に感心したり
きっつい突っ込みに笑ったり、
時にはわが身を顧みてドキッとしたり
とにかく読んでいて小気味が良いです


日頃叱られることが少なくなった
ちょっと偉くなってしまった
おじさまやお局さまにも
ぜひ読んでみていただきたいです。
たまには叱られることも大事だよね~


フォロワー万人をほこる
ツイッターで同様の投稿を
日々行っていらっしゃいますので
気になる方はまずはママさんの
ツイッターをフォローしてみては
いかがでしょうか。
アカウントはこちら
https://twitter.com/kyonogayber?lang=ja


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【レビュー】まんが「レべレーション ―啓示―」

2016年01月20日 | 【レビュー】本

山岸凉子さんの待望の新刊
超ドキドキしながら読了しました


『レベレーション(啓示)』
http://morning.moae.jp/lineup/452


百年戦争の末期にフランスに現れた
「救国の聖女」ジャンヌ・ダルク
描く歴史まんがです


作者の山岸凉子さんは
北海道出身の漫画家さんで
『日出処の天子』『舞姫 テレプシコーラ』
などの作品で知られています。


みづあさぎの中では
とにかく精神的な怖さを描くのが
いぶし銀のように上手な
漫画家さんというイメージがあります
しんしんと骨に沁みるような怖さというか。
どれを読んでも楽しめる
珠玉のホラーまんが短編集は
折に触れて何度も読み返してしまうほど
お気に入りです


そんな山岸さんが描く
ジャンヌ・ダルクってどんな風になるんだろう
と単行本の発売を心待ちにしておりました


結果は…まだ序章も序章の段階ですが
山岸さんらしい「怖さ」がそこかしこに潜伏した

良質な歴史まんがだなと思いました
これから、この怖さが宗教的な熱狂を伴って
どんな風に芽吹いていくのがが楽しみです


掲載誌が男性誌なので
この淡々と心理的な伏線を積み上げていき
どうして、そうなるに至ったか
を共に体験させていく手法は
論理的に感情移入をしていく
男性向けに練られたものなのかと思いました


ジャンヌ・ダルクの歴史的な軌跡だけではなく
内面に深く深く潜っていくという
山岸さんならではの大作になるのではないかと
今から続きが楽しみで仕方ありません


願わくば、山岸さんがご自分のペースを守って
描きたいように最後まで
この物語を描けますように…


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【レビュー】まんが「ぴんとこな」

2015年09月14日 | 【レビュー】本

歌舞伎界を舞台にした
梨園の御曹司が主役の
少女まんがです



「ぴんとこな」
(嶋木あこ著/小学館)


絵も麗しいですし
登場人物たちが生き生きとしていて
とても読みやすいまんがでした


梨園の御曹司と聞くと
雅やかできらびやかな
別世界の話かと思われますが
主人公たちは、ごく普通の高校生と同じく
悩んだり、失敗したり、恋愛したりしていて
それが歌舞伎につながっており
非常に感情移入しやすいです


取っつきにくく思われる歌舞伎の題材にも
すんなりと入り込めるので
ワタシのように知識の全くない人でも
歌舞伎って面白い
と興味を持つきっかけになると思われます。


まんがの中に登場する
歌舞伎の舞台の模様が興味深くて、
そこだけ抜き出して読んでも楽しいです


どうやら次巻が最終巻のようなので
まとめ読みしたい方にも
今がチャンスかもしれません

本日の更新はみづあさぎでした。

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【レビュー】マンガ「しばおっちゃん」

2015年05月25日 | 【レビュー】本

設定はなかなかファンタジーですが
話の中身はひたすら淡々としている
サラリーマンの日常を描いたマンガです


しばおっちゃん
http://natalie.mu/comic/news/131133


理由は全く不明ですが
結婚した中年男性が
だんだんと柴犬化していく
という設定の物語です


犬とマイホームパパって
モエ要素の合体じゃないですか
かわいすぎる組み合わせだわ…


しかし、内容はといえば、

サラリーマンの悲哀が漂う
会社勤めの人ならば
共感せずにはいられない日常が
描かれています


まるで宇宙人のような新入社員との
ジェネレーション・ギャップに
ストレスをためながら頑張る
しばおっちゃん…


家に帰っても妻と娘に
邪けんにされてしまう
しばおっちゃん…


が、がんばれ
と思わず応援したくなってしまうこと
請け合いでございます


しばおっちゃんが頑張っているんだ
ワタシも頑張ろう
なんて元気をもらった
みづあさぎでした

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【レビュー】まんが「イズモがゆく。2」

2015年03月25日 | 【レビュー】本

バーニーズ好きのみなさん
2巻が発売されましたよ~


イズモがゆく。
(新めぐみ著/小学館)
http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091370389

今回も表紙からして
かわいすぎる
イズモはもちろんエドも
スマイル全開ではないですか


さらにセンターカラーでも
イズモとエドの写真がてんこ盛りでした
か、かわいいっ


本編のマンガも安定の面白さです
相変わらず、エドとイズモの
絆の深さにはじ~んとしちゃいます
ワタシ的には、何となく
エド成分が多めに感じました。
「シブかわ」なエド、大好物です
イズモはあれこれと
災難に遭っているイメージが…
でも、そんな様子も愛らしいです


そして、作者のお兄さんの
ペットとの付き合い術に感心しました。
絶対この方、猫にもモテルと思います
ワタシは猫も大好きなのですが
猫はワタシが嫌いなんです…
かまいすぎちゃうっていうか
遊ぼうオーラが全開過ぎて
引かれるのだと思います。
参考にさせていただきます


なんか上でさんざんカワイイ
言いまくった後でなんですが
このマンガはかわいいだけではなく
ためになったり、
きっと描くのが大変だったと思われる
エピソードなども上手に消化されて
1歩引いた感じで描かれており、
興味深く読むことができました


犬好きさんにはもちろん、
いろんな方におすすめできる
ほのぼのマンガです


本日の更新はみづあさぎでした

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【レビュー】楽園のカンヴァス

2014年09月02日 | 【レビュー】本



楽園のカンヴァス
原田マハ
 
一気に読んでしまいました。
19世紀の画家アンリ・ルソーの作品をめぐる小説です。
ミステリーが軸なのですが、絵に込められた画家の情熱、

研究者、学芸員の作品への愛情が伝わってくるお話です。

そしてこの作品の面白いところはピカソなどのあの時代の画家が、
まるで映像に残っていたかのようにいきいきと描写されているところです。
(フィクションとは思えないくらい!)
じわ~っと心が暖かくなる作品です。
 
本日の更新はけいとうでした。

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【レビュー】嘘つきアーニャの真っ赤な真実

2014年07月31日 | 【レビュー】本

 

嘘つきアーニャの真っ赤な真実/米原万里


先日読んだノンフィクション小説です。

日本人の筆者が小さい頃、中東欧で生活していたときに

仲良くなった友人とのお話が3つ入っています。

この本の面白いところは

ただの思い出話だけが語られるのではなく、

日本に帰ってきて大人になった筆者が

その友達に会いに中東を訪れているのです。

 

今以上に政治情勢が揺れ動く昔の中東地域で

現地の子供達がどのような想いで日々を過ごしていたのかを

すごく身近な感覚で視ることができます。

主人公にのりうつって当時の中東に潜入操作しているみたいですよ。

また、ノンフィクションだということを忘れてしまいそうな程

ストーリーも読みやすかったです。

 

いつも読んでいるフィクション小説とは違う

面白さがあるな~と感じた1冊でした。

 

今日の担当はあねもねでした。

来週は【美容・健康】です。

 

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【レビュー】まんが「イズモがゆく。」

2014年07月02日 | 【レビュー】本

表紙のふにゃーんとした笑顔にやられて
買ってしまったこちらのまんが

「イズモがゆく。」
(新めぐみ著/小学館)
http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091358394

和犬好きさんにも、
洋犬好きさんにも
はたまた猫好きさんにも
おいしい一冊でした


作者のご実家に住む
和犬ミックスのエドと
バーニーズマウンテンドッグのイズモ
が主人公のほのぼのまんがです


絵柄も見やすくてかわいいし
作者のわんこラブな気持ちが
ひしひしと伝わってきます


和犬びいきのみづあさぎですが
きりっとかわいいエドはもちろん、
でっかくて、性格が温和でかわいらしい
イズモにもきゅんきゅんしました


昔住んでいた家の近くの喫茶店で
飼われていたんですよね~
バーニーズ
大人しくて、愛らしくて、
なのにでっかい。
思わず、ぎゅってしてました
迷惑を顧みずに、してました
でも、いい子だったので
困った感じで、黙ってました。
ああ、かわいらしい


そんな個人的なバーニーズとの
思い出も蘇らせつつ
ニヤニヤしながら読破しました


癒されるわ~


お疲れ気味の犬好きさんには
特にの一冊です。
ビールより効きますよ。マジで


本日の更新はみづあさぎでした

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