みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

チャンスは たてがみ にあり

2014年01月08日 14時49分14秒 | 日記・エッセイ・コラム


   チャンスは馬のたてがみを捉えるのと同じ。尻尾をつかもうとしても、すでに走り去り、追いつくことはできない。
今年もはじまりました。昨年も多くの子が入賞入選するチャンスがあり、私は幾度も嬉しい経験をさせくれた、この子達を誇りに思いました。今年の教室の目標のひとつに45回を重ねる権威あるコンクールへ全員の作品を挑戦させることがあります。全国審査の絵画コンクールですから容易いことではありません。いつになく厳しく、いつものように楽しく取り組みたいと思います。ご家庭におかれましてはよろしくご理解いただきまして、励ましをお願いいたします。
昨日のことです。入会して間もないひとりの男児(3年生)が始まる前にひとこと。「先生、はじめにお話しておきたいことがあります。ぼくは絵具が上手くありません。塗り進めるとだんだんとゴチャゴチャになり、ダメな絵になってしまいます」彼は受け答えがとてもしっかりとしている子です。
私は間髪いれずに「それは去年のことでしょ。今年はきっと違うよ。安心していいんじゃないのかな」鉛筆での下描き、構図の取り方、絵具の使い方、塗り方をひと通り見守ります。
 
学習要綱では描画習得が「一連の流れ」で教授されがちになっているように思えてなりません。つまづき、苦手意識が、どの年齢期に、何を経験して、どんな満足を本人が得られたのかが、よくわかりません。たとえばこの子は、構図や下描きは上手く こなせていますが、絵具になると途端につまづいています。ならばその一点だけを集中して伝えてあげることで、理解も容易に、わからないままスルーすることなく、次の段階に進むことができるのです。つまづいたその一瞬がチャンスです。その時のひと言が、つまづく石を払いのけます。
 
具体的にコツを伝えます。1:筆に絵具を含み過ぎない 2:筆の色を無用に変えない 3:先に描いた色が乾いてから別の色を重ねる その時々で、できるまで何度も何度も声掛けをすることによってコツは体得でき、色を自由に使いこなすことができるようになります。
 
「チャンスは たてがみにあり」すべての子にチャンスを!願わずにはおられません。 本年もよろしくお願いいたします。



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