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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

6月のサンタクロース

2011年05月17日 11時41分52秒 | インポート
毎回の授業で心掛けていることは、子どもたちの自立の大切な機会の場面で、干渉してはいけないということです。保護者様からすれば「成果がでるように教えてほしい」とお考えになることは理解できます。
15年前、同じ緑区内で造形教室の講師をしていました。これまでにない独創性を前面に出したカリキュラムを思考錯誤して子どもたちに向かっていました。(今でも変わりません)そんなある課題でのこと、本物のデコレーションケーキを作らせてみたい。「なんでもやってみよう」趣旨は外れていないと自信がありました。
終わった後、2.3名のお母さん方から「もっと絵を上手に描くことができるノウハウを教えてください!」説明をしましたがご納得いただけないご様子でした。
それから10年が過ぎて、街角でそのお母さんに出会い、お話する機会がありました。「息子は今でも先生とのケーキ作りを覚えています。今は芸大で勉強しています。」嬉しかったです。この先、彼がパテシィエにならないとは限りませんが。
私が中学生の頃です。父の机の上のペンスタンドに油絵で使うペンティングナイフが刺さっていました。これを使って絵を描いてみたい。そのことが私の方向性を決めたと思っています。
親は子に出来る限りのことを用意することで、子どもの方向性は無限に広がり始めることは、だれでも理解されています。逆にいえば、なんら機会や出会いのない日常からは、子は外に向けて関心を示すことができず、内向きになってしまうということではないでしょうか。
たとえば絵を描く環境を整えてあげること。道具や時間はもちろんですが、描きたくなるように仕向けることが重要です。これは「正しい過保護」です。しかし、ここで注意したいのは、過干渉だけはしてはならないのです。[動きだしそうなお花が並んでいるね]と仕向けるべきで[チューリップの色はこうじゃないの」と批評してはなりません。
この違いを教室では充分に考慮して一人ひとりと向き合っています。昨年末にヒゲのサンタから全員にプレゼントしたスケッチブックがあります。毎回お家で描いてきては私に見せてくれる子がいます。画用紙を使いきってしまいました。(私は教室の陰で泣いて喜んでいます)その子には12月を待たずにサンタがやってきます。それこそが子どもの自主自立のはじまりだと、私は大いに過保護にします。応援します。しかし過干渉になることだけは注意して。
しばらくブログの更新が遅くなりました。ゴメンナサイ。7月以降の計画を考えていたら、うっかり忘れていました。 この夏はテラコッタ粘土???(まだナイショです)
コメント
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