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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

好きこそもののじょうずなり

2016年12月01日 09時35分00秒 | 日記・エッセイ・コラム
だれひとりとして同じものを制作する子はいない。当たり前のことですが、だからこそ人の尊厳なので、それを親・指導者の威圧で曲げることがあってはならないと強く確信しています。「子どもは創造することを楽しむ」ものであって、そうでなければ子どもとしての健全な成長にならないと断言できます。このことは今の社会が実証しています。
描いたり作ったりする行為は、その子自身の感情の現れで、私のように、その子にたった2時間しか接していなくても、まるでその子の日記を手に取って読むようにわかります。勉強で疲れたよね、嫌な事あったよね、眠たいよね、おなか減ったよね。それでもこの教室では元気に復活し、すべてを忘れて没頭するよい時間を過ごしてもらいたいと思います。習い事は楽しむところではないというご批判もありましょうが、何か好きなこと楽しみにしていることが軸足にあれば、勉強をはじめスポーツ、その他の関心へ、もう一方の足を安定して伸ばすことができるのではないでしょうか。両足の振り幅が大きく広く深くなってゆく、「創造する」とはこのことです。舗装した歩道を歩くことでは決して得られない喜び、楽しみながらこの先を生きてゆくことにつながると確信しています。
MOA美術館コンクール豊明市銅賞を受賞したEくんも、集中と解放を繰り返しながら、これまで以上に降り幅が大きくなるように、GAWOO教室の枠から飛び出るほどの活躍に期待しているひとりです。おめでとう!
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決してよい子ではありません

2016年11月17日 12時52分50秒 | 日記・エッセイ・コラム
「来年は何を描こうかな」かっこいいねッ!MOA美術館コンクールに二年連続の受賞を果たしたIくん(5年生)の自信に満ちた言葉に大いに期待しています。今期も多くの子がいろいろなコンクールで受賞しています。私の自慢の子ばかりです。コンクールの功罪についてはこれまでも幾度となくお伝えしてきましたが、参加する一番の意味は「挑戦のチャンスを真正面で受けとめる力の発揮」にあります。しかしながら子どもの受けとめ方は様々です。するかしないかは自由であることを伝えながらも、純粋に腕だめしのつもりで勧めています。入賞することはとても有り難いことです。だから賞をもらえなくても落ち込むことは無用です。挑戦することが素晴らしいのです。ファイト!(戦わない子がかわいそう)諦めたら(諦めさせたら)チャンスも逃げていくのだから。
Iくんの入会時のあれやこれや出来事をいろいろと思い出しながら、受賞の要因をひとつふたつ。
●何事もシンプル 彼の大切にしたい個性です。大人のような固定概念で論破してくる子と違い、こだわりを持たずに、とにかくやってみようとします。(決して私のアドバイスだから従順するのではありません。ほかの子以上に反発してきます)
●遊んで、ふざけて、そして集中 ここでの時間の過ごし方にメリハリがあるので飽きないようです。失敗を気にしないから諦めません。(質問には答えますが判断は本人です。失敗を予測しても本人に任せます)
Iくんは大人が評価するような当たり前の良い子では決してありません。素敵な生徒のひとりです。来年は金色だねッ!
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湧き出る意欲に後に続く技能

2016年07月11日 10時23分28秒 | 日記・エッセイ・コラム
「すっごいな~!」でも本人はいつものポーカーフェイスです。ねらっていても、なかなか受賞することが難しいものです。自分らしさを持っている子は、やはりひとつキラリと輝いています。鬼頭快空くん(長須賀小学校2年)毎回、教室に入ってくるときの顔が「今日は何がはじまるのかな?!」サバンナで獲物を狙う2歳のライオンのようです。教室では私がひとりひとりに今日の目標・アドバイスを順番に説明していきます。快空くんの順番には特に注意が必要です。やる気満々で、気がつくともう、はるかかなたのサバンナをピョンピョン駆け巡っているのです。「まてまて~!今日はこっちのオアシスで魚を描くんだよ~」
そろそろ混色や筆の扱い方をと考えてはいますが、持ち前の豊かな意欲と強烈な勢いを萎縮させないようにしなければなりません。私も秘策を考えています。題して「タッチ&ゴー」本来は飛行機の操縦技能ですが、その時々の気分や感情を観察確認することでスムースに創作を楽しませることを目的にしています。
「なつのせいかつ」表紙絵入選やったね!

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第45回世界児童画展(2015年の入賞作)展示 いってきました。

2016年03月16日 11時13分52秒 | 日記・エッセイ・コラム
2014年9月に応募したコンクールです。一年以上前の入選作品です。良くも悪くも時間が経過していましたが、卒業して懐かしい顔の子、まだピカピカの一年生だったときの作品を見て、苦笑いをさせてくれる子やらで楽しい展示会でした。こうして振り返ってみると、持ち前のセンスや腕の上達などということ以上に、「気持ちの強さ」とでもいうドッシリとしたココロの存在が明確な子ばかりなのが良くわかります。ただ「腕の上達など、、、」をないがしろにしているのでは決してなく、「上達」が後から追随しているようにも思えます。それが理想なのだと考えます。絵を描く時、「ああだ、こうだ」と言っては結局、表現が委縮してしまう子が多い中で、思ったことを思ったままに画用紙にぶつける。その勢いが、腕を引っ張っていくのです。良い意味で指導者や親の目線を意識せず、のびのびと夢を膨らますことを楽しんでいます。そのことを教えてもらえた展示会でした。
2015年の入賞者も発表され、表彰状が手渡されました。今回も特選を受賞した子が卒業します。ヒゲ先生についてきてくれてありがとう。
*安城市の矢作川橋梁付近は東海道新幹線沿線で一番直線区間が長いところです。by鉄チャン先生
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左耳にえんぴつ~!

2015年07月03日 16時39分01秒 | 日記・エッセイ・コラム
「あっ!いけないんだ、ひげ先生、耳に鉛筆はさんでる!」いつもの私の姿に子どもたちから注意を受けます。左耳に鉛筆、右耳に筆、背中に人生を(このフレーズ、わかる人にだけわかればいいです)
「みんなは真似しないでね。でも先生は許してよ~」道具を大切に扱うところを模範で示さなければならない立場を忘れて言い訳を。タイミング良く、さっとだして指導したい。その状況において少しのタイムラグが、指摘された理由があいまいになるのはよくないと思うばかりについ。でも決して許されることではありませんね。
「道具を大切にする子は自分の行動に責任を持つ大人に育つ」と、ある職人さんがテレビで語っていました。道具を大切に扱う子はなにが違うのでしょうか。一番感じることは自己肯定です。具体例として(ここでは10歳前後の年齢期を)絵具の扱いが自由です。他の誰よりも多くの色彩を使いこなすようになります。筆遣いがしっかりしていて、感じるままに大胆に、ときに繊細に思い通りに描きわけられるようになります。自由自在に自己表現を楽しめるので、道具のせいや他人のせいにしません。スポーツで汗を流すように、創造するという自己表現で発散できるためです。
まずはできることから始めてみましょう。①絵具キャップの閉め忘れ(カッチカチだ~!)②筆はケースに収納(筆先がボッサボサだ~!) 絵具の色欠品をいつも確認してください。
*だれのパレットだ~(許して~)  *GAWOO教室からの夕焼け 
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