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日常の視点

イン・ザ・プール

2005年05月24日 | つぶやき
いつもは自分が読む本を、私に「読む?」なんて聞かない彼が
「読む?」と私に渡した本が奥田英朗の【イン・ザ・プール】。

実はちょっと前から、本屋に行くたびにブルーの色合いと
頭悪そうな子供がちょこまかんとくっついてる不思議な装丁が
気になってはいた。

そういえば、この本は映画化されて、松尾スズキが出演するらしい
というのも聞いていた。

この手の本は、彼は絶対読まなそうに思うのに
私にまで「読む?」ってきくなんてかなり訝しいもんだ。

でも、気になったので、通勤の電車の中でちゃっちゃーと読んでみると
主人公の「伊良部一郎」というマザコンで注射フェチの精神科医、、、、
どうしようもない能天気キャラで、読んでるうちに悲しいくらい
私とキャラがかぶるような気がしてきた・・・・

彼は、そういいたくて、私にこの本を貸したに違いない。

絶対そうだ。

伊良部総合病院の精神科にたらいまわしにされてくる
強迫観念をもったそれぞれの患者と伊良部先生の会話は
なんとなく私たちの普段のやりとりに似てなくもなかった。

あったまきちゃうな。

話自体はたいして面白くもなかったけれど、
変態キャラの伊良部先生が、今度はどんな突飛な行動に出るのか?と
思うと、次作の【空中ブランコ】まで読みたくなって
ブックマートに買いに走ったほど(苦笑)

5歳児並に無邪気で自己中心的で楽天化の伊良部先生は
たしかに癒し効果は抜群でした。