きらめく季節

家族と過ごしている
子どもが帰ってきている。
昔、家にいたときのように普通に過ごして、手作りのご飯を一緒に食べている。
時に取り立てて会話も、別に。普通。
季節のことなんかに気がつくというくらい。

病気のことも何にもいわないでくれるのはありがたい。
だいじょうぶなの、とか言わずに普通に。

傷の痛みがなければ去年と同じで何もなかったような気もしてくる。

こういう優しさはありがたい。

傷をみるのではなく私をみてくれている。
傷が見えない訳ではないが、元気そうなので見守ってくれている。

一ヶ月、散歩をしなかったら違う世界になっていた。初夏。
雑草が（だとおもう）川の土手いっぱいに生えていて、風が吹くとたなびく。
麦畑みたい。

あまりにきれいで、息子と見とれる。

病気をしなかったらこんなに散歩をすることもなかっただろう、
歩くこともなかっただろう。
所々抜けてはいるが、昨年夏から田舎道を歩いた。
こんなにすてきなことだとは思わなかった。
よかった。病気も悪いことばかりじゃない。

レモンの花！

本当に、果樹のある家は憧れです。
薄ピンクの蕾なんだ。

多分野バラ

いつもと同じ道なのに、見えなくても地下でプログラミングされた芽が冬の間は待っていたんだろうな。
あちこち立ち止まって植物の力に驚いて眺める。

ひまわり！

初めて見た、ハウス栽培のヒマワリ。
びっくりの極めつけ。

いい休みになっている
季節を感じることが出来て、元気をもらっているような気分になる。
食卓も、春キャベツや新タマネギなど旬のものがおいしい。
一ヶ月、働けてよかったなあ、なりふり構わずだったけど、と思う。


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