タイと語学と日々の暮らし-言葉の力 บล็อกที่ฮิโรมิ

語学に関する事、タイ&バンコク情報、日々の出来事や感じた事などを書き留めています。

比べるのは他人じゃなく過去の自分

2016-12-15 | 語学への思いアレコレ Language

タイ語学校に通っている時、私は落ちこぼれでクラスメートの誰よりも授業を理解出来ませんでした。
英語が全く出来ないのに、英語でタイ語を教える学校へ入ってしまったからです。

本当に何を言っているかわからないし、タイ語の説明を英語で言うので
タイ語→英語→日本語 と2重に翻訳、意味を理解しなくてはなりません。

タイ語→英語はどちらもわからないから、すごくきつかったです。
でもこれをしないと日本語にも翻訳出来ないので必死でした

単語の意味を英語で言われても、全く何の事かわかりません。
クラスメートの外国人達はその場で理解します。
私は必死にノートに書いて、家に帰って辞書やネットで調べます。
でもわからない事ばかりでした。だから悔しいし、悲しくて、泣きながら勉強していました。

今、思うと私の人生であんなに必死に、一生懸命勉強したのは初めての事でした。
人生の中でそんな時間を持てた事は、これからの私の人生の糧になると思います。 

いつも私は
“みんなわかっているのに私はわからない”
と他人と自分を比較しては、凹んでいました。

ある日、 日本人の友人に言われました。
「比べるのは他人じゃなくて、過去の自分」 
彼女もバンコクに来て、英語が出来なくて英語で苦労をした人です。

私はいつも、クラスメートと比べたりしては、落ち込んでいました。

でもみんな違うんですよね。
ある人は、タイ語をずっと前から勉強していたかも知れない。
ある人は、 私より長くタイに住んでいるから、私より理解出来る。

それからは、他人と比べないで、過去の自分と比べようと思うようになりました。

ある時それを痛感した事がありました。

タイ語学校のレベル1と2のテキストがあります。
私はレベル2を勉強していて、難しくてわからない。

ある日、レベル1のテキストを見てビックリします。

当時は何をやっているかもわからなかったし、難しいと思っていたのに
こんなに簡単な事をやっていたのだと思いました。

レベル1勉強当時は難しくて、本当にこれがわかる様になるのか?とさえ思っていました。

今でもつい他人と比べて落ち込む事もありますが、すぐに気持ちを切り替えます。

そしてお世話になったタイ語教師が言ってくれた事を思い出します。

“次の部屋のドアを開けると、 もっと広い部屋がある。そうやってどんどん広い部屋に繋がって行く” 

言葉を学ぶ過程はまさにそう言う事で、今この部屋の大きさは広過ぎる(難しい)と思っているけど
次の部屋にはもっと広い世界があって、どんどん世界は広がり言葉も習得して行ける。

その道のりは私には緩やかだけど、少しずつでも過去の自分より先へ行けるのならば
今より広い部屋のドアを開け続けたいと思います。
 





 



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2 コメント

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いい言葉 (izukun)
2016-12-17 00:33:30
“次の部屋のドアを開けると、 もっと広い部屋がある。そうやってどんどん広い部屋に繋がって行く”

日本にはない、いい言葉ですね!

今度、使っちゃおう!
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ありがとうございます。 (Hiromi)
2016-12-17 09:24:16
本当ですか?嬉しいです。
この言葉は語学堪能な先生がおっしゃった言葉で
なるほどなぁと思って、心に残っていました。
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