帰国したら、新商品のお菓子、季節限定のお菓子を食べたいと思っていた。
それなのに、私は日本で買い物が出来ないでいた。
バンコクに住んでいた時は、タイ語も英語もわからないので、
自分がわかるタイ語や英語の、文字や単語だけを、見たり聞いていた。
情報をフォーカスする事しか出来なかったので、少ない情報量だったのだ。
いつの間にか、狭い範囲で選ぶ事に順応し、慣れていたのだ。
日本にいた時は、欲しい物を数々の中から選ぶ事をしていた。
例えばドレッシング。メーカーの物、レストラン特製の物、自社製品...
popや商品を見れば、理解も出来たし選択する事が出来たのだ。
帰国後、買い物へ行くと、全ての日本語が理解出来る。
目から日本語が入って来る。アナウンスや周りからも日本語が聞こえてくる。
私の視界も頭も、日本語が溢れて来て、その情報が多過ぎて、グルグル目が回った。
理解しようと思わなくても、理解しているのだ。
情報量が多過ぎて、私の頭も目も対応出来ないでいた。
1ヶ月位、その症状が治まらなくて、ゆっくり買い物が出来なかった。
バンコクにある日本製品の様、定番みたいな物しか買えなかった。
つまり選択が出来なかったのだ。
帰国後1ヶ月位、それが続いた。
少しずつそれが治まって行き、いつの間にか頭と目のグルグルが治って
季節限定商品などを買える様になっていた。
今じゃ、すぐに目が行く新商品に季節限定(笑)
人間の適応能力ってすごいな。