【誕生日】
☆マリオ・ナシンベーネ Mario Nascimbene (1913.11.28~2002.1.06)
映画に融合した情感豊かで心を揺り動かす主題歌を書いたイタリア出身の国際的な映画音楽家です。
ミラノに生まれ、ミラノ音楽院で作曲とオーケストラ指揮を学び、卒業後は 室内楽とバレエのための純音楽を作曲していました。
1941年にフェルディナンド・マリア・ポッジョリ監督の映画 "L'amore canta"(ラブソング)のサウンド・トラックの作成を依頼
されたことから映画界入りし、多くのイタリア映画のスコアを書きました。その手腕が認められて1954年にハリウッドに招かれ
映画『裸足の伯爵夫人』のスコアを依頼されその主題歌『裸足のボレロ』がヒットしてアメリカでも人気作曲家となりました。
その後ハリウッドを主戦場として数多くの映画音楽に携わりましたが、大きな成果を得るには至りませんでした。
ナシンベーネがその本領を発揮したのがイタリアに戻って書き上げた『激しい季節』『鞄を持った女』『国境は燃えている』 の
三作品で、いずれも情感豊かで心を揺り動かす主題歌として脚光を浴びました。
しかし、その後の出来はあまり芳しくなく、1970年代に入ると映画からTV界に移り、名前を聞くこともなくなってしまいました。
【主要映画音楽】
1952年『ローマ11時』 Roma ore 11
1953年『巷の恋』 L'amore in città
1954年『裸足の伯爵夫人』 The Barefoot Contessa【YOUTUBEより】
1954年『恋愛時代』 Giorni D'amore
1957年『人間と狼』 Uomini e lupi
1957年『武器よさらば』 A Farewell to Arms
1958年『静かなアメリカ人』 The Quiet American
1958年『ヴァイキング』 The Vikings
1959年『年上の女』 Room at the Top
1959年『ソロモンとシバの女王』 Solomon and Sheba
1959年『激しい季節』 Estate Violenta【YOUTUBEより】
1960年『カルタゴ』 Cartagine in Fiamme
1960年『息子と恋人』 Sons and Lovers
1961年『鞄を持った女』 La ragazza con la valigia【YOUTUBEより】
1961年『バッカスの狂宴』 Le baccanti
1961年『剣と十字架』 Francis of Assisi
1961年『バラバ』 Barabbas
1965年『国境は燃えている』 Le soldatesse【YOUTUBEより】
1966年『殺しのビジネス』 Se tutte le donne del mondo
1966年『恐竜100万年』 One Million Years B.C.
【ご命日】
★ヴォルフガング・リーベンアイナー Wolfgang Liebeneiner (1905.10.06~1987.11.28)
戦前は俳優として、戦後は家庭向き音楽系作品などを得意とした映画監督。
主な監督作品として『菩提樹』『朝な夕なに』『続・菩提樹』『三色すみれ』などがある。