港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『7月4日』その1

2019-07-03 16:26:43 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ジーナ・ロロブリジーダ Gina Lollobrigida (1927.7.04~ )



マルチな才能と美貌を武器に国際的にも活躍したイタリアを代表する女優です。
南イタリア・チョチャリア地方のスビアーコに生まれ、歌手志望でしたが第二次大戦の混乱の中ローマに移住し、1946年に
美術院に入学して彫刻や絵画を学びました。1947年に友人の勧めでミス・イタリア・コンテストに出場して第3位に選ばれ
これを契機に映画界に入りました。
1950年の『白い国境線』、1951年の『街は自衛する』などネオ・リアリズム作品などに出演、その後フランス映画での
『花咲ける騎士道』と『夜ごとの美女』でイタリアを代表する国際スターになり、ヨーロッパ、ハリウッドで数々の作品に
出演し、シリアスなドラマ、史劇スペクタクル、ラヴ・コメディなど幅広いジャンルに対応できる美女スターとして活躍
しました。特に1956年の『ノートルダムのせむし男』におけるエスメラルダはハマり役でした。
1973年から女優業を休止して写真家、彫刻家として芸術活動に専念しました。

【主要出演作品】
1950年『白い国境線』 Cuori senza frontiere

1951年『街は自衛する』 La città si difende 

1952年『花咲ける騎士道』 Fanfan la Tulipe

1952年『懐かしの日々』 Altri tempi 
1952年『夜ごとの美女』 Les belles de nuit 

1953年『パンと恋と夢』 Pane, amore e fantasia
1953年『悪魔をやっつけろ』 Beat the Devil 
1954年『外人部隊』 Le grand jeu 
1954年『ローマの女』  La Romana 

1955年『美女の中の美女』 La donna più bella del mondo
 
1956年『空中ぶらんこ』 Trapeze
1956年『ノートルダムのせむし男』 Notre-Dame de Paris

1959年『掟』 La legge 

1959年『ソロモンとシバの女王』 Solomon and Sheba

1961年『九月になれば』 Come September 

1962年『皇帝のビーナス』 Venere imperiale 
1963年『波止場』 Mare matto 
1964年『わらの女』 Woman of Straw
1965年『バンボーレ』 Le bambole 

また、マルチな才能の持ち主でもあり、歌手としてもいくつかの実績を残しています。
1955年の映画『美女の中の美女』の劇中歌『ラ・スパニョーラ』でその片鱗を見せてくれました。
↓はジーナ・ロロブリジーダの『ラ・スパニョーラ』【YOUTUBEより】



☆エヴァ・マリー・セイント Eva Marie Saint (1924.7.04~ )



出演作品に強いこだわりを見せたエレガントな容姿のハリウッド女優です。
ニュージャージー州ニューアークに生まれ、教師になるためオハイオ州立ボーリング・グリーン大学で英文科を専攻して
いましたが、夏休みにニューヨークでNBC・TVでアルバイトをしたのを機に大学を中退してアクターズ・スクールに入り
1946年にはTVドラマにも出演するようになりました。1954年に『波止場』でマーロン・ブランドの恋人役に抜擢されて
映画デビューしました。その後も多くのオファーがあったのですが作品を厳選しすぎたこともあり生涯の映画本数は多くは
ありませんが、出演したすべての作品で強い印象を残しました。

【主要出演作品】
1954年『波止場』 On the Waterfront

1957年『夜を逃れて』A Hatful of Rain

1957年『愛情の花咲く樹』Raintree County
1959年『北北西に進路を取れ』North by Northwest

1960年『栄光への脱出』Exodus

1965年『いそしぎ』The Sandpiper
1966年『グラン・プリ』Grand Prix


☆スティーヴン・ボイド Stephen Boyd (1931.7.04~1977.6.02)



英国・北アイルランド出身でヨーロッパ映画など国際的に活躍したアメリカ国籍を持つの映画俳優です。
労働者の9人兄弟の末っ子として北アイルランドのベルファストに生まれました。10歳の頃から舞台に立ち、16歳でウルスター
劇団に参加し、1946年にカナダ、アメリカなどで夏芝居やラジオなどに出演していましたが経済的な理由で役者を断念して
しまいました。夢破れて英国に移りロンドンで映画館の事務員をしていた時に名優マイケル・レッドグレイヴに出会い、
ロンドンで再び舞台に立つようになり1955年にロンドン・フィルムと契約を交わして映画デビューを果たしました。
直後の英国で早くも主演クラスに成長して注目され、1959年ウイリアム・ワイラー監督の『ベン・ハー』で宿敵メッサラ役で
強烈な印象を残しました。

【主要出演作品】
1957年『日のあたる島』 Island in the Sun
1958年『月夜の宝石』 Les Bijoutiers du clair de lune
1959年『ベン・ハー』 Ben-Hur

1962年『脱走』 The Inspector
1962年『皇帝のビーナス』 Venere imperiale
1962年『ジャンボ』 Billy Rose's Jumbo
1964年『ローマ帝国の滅亡』The Fall of the Roman Empire

1966年『悪のシンフォニー』Poppies Are Also Flowers
1966年『ミクロの決死圏』Fantastic Voyage

1966年『天地創造 』The Bible...in the Beginning




『7月4日』その2

2019-07-03 16:12:07 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ミッチ・ミラー Mitch Miller (1911.7.04~2010.7.31)



米国のポピュラー界で強い影響力を持った音楽プロデューサー、オーボエ奏者、楽団合唱団指揮者です。
ロシア移民錬鉄製労働者の子息としてニューヨーク州ロチェスターに生まれました。少年時代からオーボエを始め高校卒業後
1932年にロチェスター大学イーストマン音楽学校を卒業してロチェスター・フィルハーモニーに参加して、クラシック畑を
歩んでいましたが、1940年代後半からコロンビア・レコードのプロデューサーとしての活動を始めました。
1950年には自らの楽団・合唱団を結成してレコーディングした『ツェナ・ツェナ・ツェナ』(Tzena Tzena Tzena)が全米10位、
1955年の『テキサスの黄色いバラ』が全米1位に輝くなど多くのヒット曲を生み出しました。
その一方で パーシーフェイス 、 レイコニフ 、  ジョニーレイ 、ジョニー・マティスなどの著名な音楽家をプロデュースして
アメリカのポピュラー音楽界で最も影響力のある人物の一人と言われました。
また、1960年にはNBC-TV系列の "Sing Along With Mitch" がスタート、日本でもNHK-TVで「ミッチと歌おう」として放映され
素朴なスタイルで世界の家庭に懐かしい名曲を届けてくれました。

【主要演奏曲】
1950年『ツェナ・ツェナ・ツェナ』Tzena Tzena Tzena 視聴
1950年『黄色いリボン』She Wore a Yellow Ribbon

1955年『テキサスの黄色いバラ』Yellow Rose Of Texas

1955年『枯葉』 Autumn Leaves 視聴
1956年『懐かしのリスボン』Lisbon Antigua 視聴
1958年『クワイ河マーチ』March From The River Kwai And Colonel Bogey

1959年『騎兵隊のマーチ』The Horse Soldiers 視聴
1961年『ナバロンの要塞』Guns Of Navarone 視聴
1962年『史上最大の作戦マーチ』The Longest Day

1963年『大脱走のマーチ』The Great Escape Theme Song

『ジョニーが凱旋する時』When Johnny comes marching home  (録音年月不詳) 視聴

ちなみに、パーシー・フェイス楽団の『シンシアのワルツ』でオーボエを吹いているのはミッチー・ミラーです。
↓はパーシー・フェイス楽団の『シンシアのワルツ』 【YOUTUBEより】




【ご命日】

★アンドレ・クラヴォー Andre Claveau (1911.12.17~2003.7.04)



「魅惑の王子」と称されて1940~60年代を中心に活躍したフランスのシャンソン歌手。
主な歌唱曲として『パパと踊ろう』『バラ色の桜と白い林檎』『ドミノ』『私の心はヴァイオリン』などがある。