【誕生日】
☆アレッサンドロ・ブラゼッテイ Alessandro Blasetti (1900.7.03~1987.2.01)
第二次大戦前後にイタリア映画の改革を唱え、ネオ・リアリズムの先駆者となったイタリアの映画監督です。
ローマに生まれ大学で法律を学びジャーナリストになりましたが、自ら映画雑誌「アウグストゥス」を創刊してイタリア
映画界を厳しく批判、1929年にはイタリア映画を復活させるための試みとしてサイレント作品 "Sole"(太陽) を監督して
「批評から実践への移行」を導き出しました。
1942年には『雲の中の散歩』で、「イタリア映画は内容や精神全てにおいてイタリア的でなければならない」という持論を
実践し、イタリアの小市民の日常生活をイタリア的に仕上げました。この作品は後に世界を驚嘆させたネオ・リアリズムの
先駆をなしたとして今日でも高い評価を受けています。
その後もイタリア国内では多くの作品を撮っていますが、残念ながら日本には殆どが輸入されておりません。
我々が再見したのは1960年の『ヨーロッパの夜』で、この作品は後年の『世界残酷物語』などに見られるイタリア製の
ドキュメンタリー映画ブームの先駆けとなりました。
【主要監督作品】
1931年『母なる大地』 Terra Madre
1943年『雲の中の散歩』 Quattro Passi fra le Nuvole
1949年『ファビオラ』 Fabiola
1952年『懐かしの日々』 Altri Tempi
1960年『ヨーロッパの夜』 Europa di Notte
1961年『アイ・ラブ、ユー・ラブ』 I Love You Love
【ご命日】
★アルベルト・ラトアーダ Alberto Lattuada (1914.11.13~2005.7.03)
第二次大戦後にリアリズム手法による文学の映像移行で名を残したイタリアの映画監督。
主な監督作品として『ポー河の水車小屋』『寄席の脚光』『アンナ』『芽ばえ』『十七歳よさようなら』などがある。