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60年代ポップス変遷史 1963年3月

2015-04-11 14:59:23 | 60年代ポップス変遷史

1963年3月にはこんな曲が流行していました。

シェリー フォー・シーズンズ
史上最大の作戦 ミッチ・ミラー楽団
内気なジョニー ジョニー・ソマーズ
恋の売り込み エディ・ホッジス
テルスター トルナドーズ
牧場の我が家 デビー・レイノルズ
太陽はひとりぼっち コレット・テンピア楽団
ボビーに首ったけ マーシー・ブレーン
グッバイ・ジョー アルマ・コーガン
霧の中のロンリー・シティ ジョーン・レイトン
いちごの片想い ナンシー・シナトラ
ロコモーション リトル・エヴァ
言わなきゃダメよ アルマ・コーガン

『史上最大の作戦』に代わってフォー・シーズンズの『シェリー』かトップに立ち、他の追随を許さず、
10週連続一位をキープすることになります。
今月の新曲としては、マーシー・ブレーンの『ボビーに首ったけ』が登場しました。この曲はスーザン・モーン
との競合となりましたが日本ではマーシー・ブレーンのレコードが売れました。
また、ナンシー・シナトラのフルーツ・シリーズ第二弾『いちごの片想い』がヒットしましたが、このシリーズも
ここまでで、以降の『フルーツカラーのお月様』、『リンゴのため息』、『レモンの思い出』などはヒットせず、
三匹目のドジョウはいませんでした。
さらにアルマ・コーガンが『グッバイ・ジョー』と『言わなきゃだめよ』でベストテン入りを果たしました。
『言わなきゃだめよ』はジ・エキサイターズとの競合でしたが、アルマ・コーガンの日本語盤がヒットしました。
しかし、お聞きになってわかるように、何を言っているのか意味不明のヘタクソな日本語はいくら商売だと
はいえ、もう少しキチンと発音してからレコード化してもらわなければ困りますね。日本人をナメすぎです。

↓はマーシー・ブレーンの『ボビーに首ったけ』 YOUTUBEより



ベストテン入りはしませんでしたが、ラヤ・ラキの『キスしちゃいや』、ホセ・ベルマン楽団の映画主題歌
わんぱく戦争のマーチ』やフィルム・シンフォニック楽団の『二十歳の恋』などもこの頃のヒット曲でした。
そのラヤ・ラキの『キスしちゃいや』ですが、私の知る範囲ではスパイク・ジョーンズの『ストリップ・ポルカ』
と双璧のセクシー・ソングで、放送倫理の厳しかった当時によく発売禁止にならなかったものです。
手元に音源はあるのですがお聞かせできないのが残念です。

↓はサントラの『二十歳の恋』 YOUTUBEより