増田カイロプラクティックセンター たまにひと言 

神経筋骨格・アレルギー(NAET(R))・感情の統合療法。同行ドクター斉藤友美恵の近況レポート

光化学スモッグは発令中じゃないんですけど。

2012年05月19日 | アレルギー・NAET
私が子供の頃、良く「光化学スモッグ発令中!」という言葉をよく耳にした覚えがあります。
当時住んでいたのは日本橋(少し前に映画で見て、懐かしかったです)でしたので、周りに大通りや高速もあり、空気は汚れていたからなのかしら…と思いますが、今はもっと汚れているのでしょうねえ。記憶の隅に、暑い日に近所の人が倒れたのもなんとなく覚えているのですが、あれは熱中症かな??子供ごころにビックリしたのでしょうか。


4・5月は黄砂がたくさん飛んで来ていることはこれまでに何度も書きましたし、皆さんの車もさぞ汚れていることでしょう。
先日の大雨できれいになった!と思ったら、すぐ元通りでした。
花粉も多く、スギ・ヒノキ・マツときて、5月からイネ科、そしてそろそろシラカバ花粉もやってきます。

イネ科時期は穀物(特に麦・米に注意)、シラカバ時期は果物とゴム製品に注意です。
時期的に反応しやすいですので、何らかの症状がある方は、これらは控えておいたほうがいいでしょう。

この時期は、主食を抜くだけで症状が楽になる人も多いです。
もちろんこれは根本解決ではないので、肝臓をはじめとする内臓の許容量を大きくし、かつ穀物の個別タンパクに対するアレルギー除去を確実に行なう必要があります。


そしてイネ科花粉と同じ頃、日差しが強くなってくると発生するのが「光化学スモッグ」です。
その主成分はオゾンです。

オゾンって、何か聞き覚えがあるような、ないような、そんな程度のものですね。
オゾン層は聞いたことがあると思いますが、最近では、オゾン殺菌とか、オゾン洗浄とか…。

このところオゾンは薬剤ではないので、「毒性が低い」ということで、殺菌に使われることが多く。なっています。しかし細菌が死ぬということは、「人に無害」とイコールではないのです。

症状が出る出ないは、あくまで個体差(体質)の問題ではありますが、大気中のオゾンで目・鼻・のどなどの粘膜刺激症状(チリチリ・ピリピリ)をはじめ、頭痛・嘔吐・意識消失など中枢神経症状が出る人も珍しいわけではありません。
車載オゾン発生器なるものもあるようで、わざわざアレルギーを悪化させている人もいました。

オゾンは通常でも空気中に含まれ、また大気汚染物質と紫外線との化学反応により、この時期、風のないお天気の日の大気中にはオゾンをはじめとする光化学スモッグと呼ばれる物質が大量に発生します。時期的には4月~10月は要注意です。

やはりこの時期を乗り切るために、「外に出ない」ことは大原則なのです。

暖かくなって、梅雨前ですがすがしくて、一番外に出たくなる時期ではあるのですが、実は日本で一番外に出て欲しくないのが、この時期です。ですから、外出は最低限に抑え、できるならマスクをすべきでしょう。
とはいえ、外遊びが好きな子供に外はダメという訳にもいきませんね。

最近は、運動会も春に行なわれるところが多いようですね。
季節的に言っても、アレルギー的に言っても、秋の方がいいんだけど、こればっかりは仕方ないですかね。