パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

8冊目

2006-05-05 02:22:52 | Weblog
評価方法を若干補足・変更します。下記内容で過去分も適用します。
☆・・・うう(ぜひ買って繰り返し読むべきです)
◎・・・買っても良いよ(面白かったが、お金があったら買っても良いね)
○・・・図書館で借りましょう(面白かったが買う必要はありません)
▲・・・んー!?(内容のレベルが低いです)
×・・・笑(問題外、時間の無駄です)

限りなく☆に近い◎8「経営者を格付けする」有森隆、2005、草思社



感想:
面白い。作者がジャーナリストなので、ズバリ書いています。
しかし、全体的に業績が良い会社については評点が甘くなっています。
これは仕方ないことでしょう。

三菱Gの会社については、考えの浅い輩がよく賞賛していますが、
この本では、ばっさり切っているので爽快です。特に商事の「株価が資源・石油と同じ
ように動くので、市場ではLNGや鉄鉱石を扱う資源の会社と思われているようだ」
というところは失笑ものです。ただ銀行の頭取の評点は高すぎます。
評価することと言えばUFJとの統合ぐらいです。あとは出遅れたバブルの遺産で食って
いるようなものです。

また、巻末には普段ぼくが思っていることと全く同じことが書いてありました。
経済ジャーナリズムの衰退として、「ビジネスコーナーでのトヨタ、日産、
ホンダ本の氾濫」を指摘し、それを「歯に浮くようなヨイショ本ばかりだ」
と切っています。また「本書では取材しやすくて秘書や広報部長が資料をそろえて
くれるマスコミずれしている経営者には高い得点を与えていない」と書いています。
久しぶりにホンモノのジャーナリストの本を読んだ気持ち良い気分に浸りました。

この手のヨイショ本を見分ける方法としてぼくも次の3つに気をつけています。
1.作者の経歴→少なくとも専門の分野を一つは持っていることが必要。
  これまで書いた本に一本の筋が見当たらなければ下らないヨイショ本の可能性が高い
2.自分の学歴、経歴、仕事歴を明らかにしない自称「ジャーナリスト」の本
3.学者の本→ヨイショではないが、学者は視野が狭い人が多く、自分の主張に
  固執するクセがあり、読んでいて白ける。

個人的には、
ベスト・・・安居前帝人会長兼CEO
ワースト・・秋草富士通会長、槍田三井物産社長
カッコイイ・・武田武田薬品工業会長兼CEO



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