静と動の趣味日記

以前習った押し花作品やエコクラフトバックなどを掲載。運動不足解消に始めた卓球の事や旅先の事を気ままに書いています。

イタリア旅行(2)

2014年07月07日 | 旅行


3日目(6月23日)
今日は、世界遺産ヴェネツィア(ベネチア)の観光です。
ヴェネツィアのメストレ地区にあるホテルから、バスでヴェネツィア行きの船乗り場(トロンケット港)まで行き、船に乗る事30分でヴェネツィア本島に着きました。


私達が乗った船


港に停泊中の豪華客船


船から見たヴェネツィア本島・高い塔は大鐘楼

船から降りて、サン・マルコ寺院を目指して歩いて行くと、途中、現地ガイドさんが右手に見えるのが「ため息橋」ですと言って、説明をしてくれました。
旅行会社から貰った旅のしおりに書いてあった「ため息橋」はガイドブックにも出ていなかったので、何だろうと思っていた橋です。
この橋はドゥカーレ宮殿と牢獄を結ぶために16世紀に作られ、有罪判決を受けて牢獄へ送られたり、尋問されるために牢獄から裁判所へ引き出される囚人たちが、ため息をつきながらこの橋を渡ったから、この名前が付けられたとの事でした。
他の橋と違って、囚人たちが逃げられない様に四方を壁で囲ってありました。


ため息橋の下を通る船
因みに、ヴェネツィアには120島を結ぶために、400以上の橋があるそうです。

さらに歩いて行くと、右側にヴェネツィア共和国中枢だった、ドゥカーレ宮殿、その先には、2本の柱があり、上にはそれぞれ聖マルコの象徴とされた翼の付いた獅子像と聖テオドーロの彫像が立っているサン・マルコ小広場と呼ばれる所がありました。

中世の頃にはこの柱の間に死刑執行台が置かれていたために、ヴェネツィアの人は縁起が悪いとして柱の間を通り抜けないそうです。


左手前がドゥカーレ宮殿


翼の付いた獅子像


聖テオドーロの彫像


サン・マルコ寺院はエジプトのアレキサンドリアで殉教したと伝えられる、聖マルコの遺骸を祭るために、829年に建立されたそうです。
暴動により何度か消失と再建を繰り返し、今の5つのドーム状の屋根は13世紀に造られたそうで、トルコ旅行の時、良く見かけたモスク風の丸屋根がオリエント様式を感じさせていました。
正面のファザードのモザイク画は、他のフレスコ画と違い、ヴェネツィアングラスを使っているので、何時までも色が褪せることなく、美しい色彩のまま保たれているとの事でした。


サン・マルコ寺院の側面(改修の為の足場が)



サン・マルコ寺院の正面(上の方は改修中)


サン・マルコ寺院の屋根にある繊細な装飾


イエスが十字架を担いでいる、モザイク画


ヴェネツィア総督や市民が聖マルコ遺体を歓迎する、モザイク画



行列で大聖堂内へ運ばれる聖マルコの棺、モザイク画

寺院の前のサン・マルコ広場はヴェネツィアの中心的広場で、「世界一美しい広場」とナポレオンが大絶賛したそうで、時計塔やドゥカーレ宮殿、アーケードのある建物に囲まれ、共和国時代は祭礼や公式行事の場だったとの事でした。
また、一際目立つ96mの大鐘楼は16世紀に建設され、もとは見張り台と灯台の役目だったそうで、1902年に倒壊し、10年後再建されて、今はエレベーターの付いた見晴台として、人気があり観光客が並んでいました。


サン・マルコ広場


サン・マルコ広場のカフェで生演奏している


大鐘楼


サン・マルコ広場に建つ時計塔は、1496年から3年間で建設され、今でも、一番上の2体のムーア人の像が鐘を鳴らして時を告げていました。


時計塔


時計塔のアップ・2体のムーア人が鐘を鳴らしている

サン・マルコ広場を後にして、船で30分ヴェネツィアングラス工房のあるムラーノ島に行きました。
ヴェネツィアングラスの製造は13世紀頃にはじまり、ヴェネツィア共和国は火災の被害を抑えることや、製造技術が他国に漏れることを防ぐ目的で職人たちをムラーノ島に強制的に移住させたと言われているそうです。

グラス工房に入ると説明担当者が流暢な日本語で説明をしてくれました。
そこでは熟練の職人さんが、ものの10分と掛からず、真っ赤に焼けた透明なガラス玉を細工して、躍動的な馬の置物を作って見せてくれました。
続いて、もう一つ、透明なガラスの中に金の模様を入れた花瓶も6分ぐらいで作って見せてくれました。
次はお決まりのコースで工房の2階にあるショップで、ヴェネツィアングラスの商品の説明があり、ちょっとだけお買いものタイムがありました。


出来たての馬の置物を見せる職人さん


金の模様の花瓶


金太郎飴みたいなガラスの小片を並べて、下の様なお皿などを作るそう


綺麗な模様のお皿(とっても高級品)


綺麗なグラスやお皿などが並んでいるショップ


再び、船でヴェネツィア本島に戻り、昼食を食べてから、憧れのゴンドラ遊覧体験をしました。


昼食のイカ墨パスタ・魚介フライの野菜添え・デザートにアイスクリーム


昼食のレストランから、細い路地を抜け、ゴンドラに乗る為に港の方まで歩きました。
途中に、沢山の小さなお店があり、その中にカラフルな仮面や煌びやか仮面を売るお店があり、「なぜ、仮面を売っているのかな?」と思っていました。
調べてみると、ヴェネツィアでは毎年2月にカーニバルが開催され、その時に使われたり、おみやげ物として売られているようです。
かつて階級制度が厳しかったヴェネツィア共和国では、仮面を付けて、身分がわからないようにして、お祭りを楽しんだという事らしいです。


カラフルでちょっと怖そうな仮面


金ぴかの仮面

いよいよ憧れのゴンドラに乗船です。
今回のツアー総勢38人なので、何艘かのゴンドラに分かれて乗り、街の中に張り巡らされた水路を30分ぐらい掛けて廻りました。

ゴンドラから見上げる建物も窓辺に花などが飾ってあったり、趣のあるレンガ作りだったりして、とても素敵な体験でした。




お仲間が乗ったゴンドラ


私達が乗る一見、豪華そうなゴンドラ


ゴンドラから見る建物


橋の下をくぐるゴンドラ


水路の両脇にある、花の綺麗な建物

ヴェネツィア本島から船で30分、トロンケット港に戻り、バスで次の目的地、フィレンツェを目指し、約4時間(275km)の移動です。
途中、休憩を取りながら、フィレンツェのホテルに着き、夕食はチキン料理でした。


つたない文章を読んでいただきましてありがとうございます。
コメントは失礼いたします。

続きは、また、後日アップしたいと思います。



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