ここをキャンプ地とするっ!IV

根っこが生えてしまってからの活動記録

ちょっとコーヒーでも @ 喫茶コンパル

2014-11-27 19:26:38 | 父ちゃんのカフェ
久しぶりの高崎街歩き。以前からどーしても行きたかったお店に向かいます。



高崎市鞘町の「喫茶コンパル」。どーです?この佇まい。

ちょっぴり勇気が必要な、狭く薄暗い階段を上って扉をオープン…
さらに勇気が必要な暗い店内を窓際までズンズン進むと…「いらっしゃい」と読書中のマスターの柔らかい声。
譲られた席に腰を下ろし「ヤレヤレ」と一安心。



何はともあれ「コーヒー」を注文。おや?プリンが付いてきた。知ってはいたけど本当に付いてくるんだな…
そう、私はこのお店を知っている。

tvk(テレビ神奈川)製作の「キンシオ」という番組で、イラストレーターの「キン・シオタニ」さんが訪れていたのです。
キンさんの言う「純喫茶の条件」にぴったりなこのお店、ひとことで言えばディープ。深い…深すぎる。

お客は私一人。話好きのマスターは、周辺の市の財政から主要産業まで話題は多岐に及び…
最後は30年近く前の高崎の賑わいについて盛り上がりました。

あの頃…高崎駅西口に降り立てば、人の波にもまれて自動的に「スズラン」まで流されてしまう様な、大袈裟ではなくそのくらいの賑わいだったと思います。
初めて「ビックマック」を食べたのも、初めて「チョコミント」を食べたのも、映画を観たのも、「カツアゲ」されそうになったのも、ポルノ映画のポスターを横目でチラチラ見ながら歩いたのも…少し後に「短ラン」と「ボンタン」を買ったのも、全部この街。

何でも有る(…と勘違いしてた)この街が私にはあったから、東京なんていらねえって本気で思ってた。

もう落とすことのできないコーヒー染みが残ったカップを眺めつつ、マスターの声も遠ざかる。
思い出の中の私は、自分の子どもと同じ年頃。
この街がもう一度あの頃のように賑わうことはあるのでしょうか。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿