ここをキャンプ地とするっ!IV

根っこが生えてしまってからの活動記録

緑響く @ 長野県信濃美術館 東山魁夷館

2017-05-05 07:05:12 | 父ちゃんのブログ
前回の続き…

ある日の絵画鑑賞、長野県長野市の「長野県信濃美術館 東山魁夷館」



2017年3月30日〜2017年5月30日の期間中、「東山魁夷館改修前特別展 東山魁夷 永遠の風景 --館蔵本制作一挙公開--」と題して、東山魁夷館が所蔵する代表作すべてを一挙公開という"大盤振るぶる舞い"な特別展。

学芸員?の方の解説を遠くに聞きながらマイペースで魁夷の世界に没入。長野県茅野市にある御射鹿池(みしゃかいけ)がモデルとなった有名な「緑響く」の前で足が止まります。




 一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え去った―そんな空想が私の心のなかに浮かびました。私はその時、なんとなくモーツアルトのピアノ協奏曲(ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488)の第二楽章の旋律が響いているのを感じました。
 おだやかで、ひかえ目がちな主題がまず、ピアノの独奏で奏でられ、深い底から立ち昇る嘆きとも祈りとも感じられるオーケストラの調べが慰めるかのようにそれに答えます。白い馬はピアノの旋律で、木々の繁る背景はオーケストラです。

『東山魁夷館所蔵作品集』1991年 より




液晶TV「AQUOS」のCMにも使用された御射鹿池は、作品の雰囲気そのままの美しい池とのお話。多くの方が撮影されていますがいつか私も撮ってみたいなと…しかし、それ以上に気になったのは"モーツアルトのピアノ協奏曲"。

モーツァルト: ピアノ協奏曲第23番:第2楽章[ナクソス・クラシック・キュレーション #切ない]


私はこの絵画を見た時、完全なる静寂…音のない世界を感じていたのですが、なるほど…こんな"音"が鳴っていたのですね。



絵画を堪能した後は併設の「Café Kaii」で一服。魁夷の「緑響く」をイメージした季節の和菓子、その名も「緑響く」をいただきます。
セットの日本茶は抹茶と上煎茶から選択できますが、抹茶が苦手な私は当然上煎茶をチョイス。

抹茶ってみんな好きだよねー、"抹茶なんたら"っていうスイーツとか多いしさ。
いつか好きになれる時が来るのかな…


長野県信濃美術館 東山魁夷館 HP