直木賞候補となった伊東潤さん著作の『国を蹴った男』。
めでたく、「吉川英治文学新人賞」を受賞されました。
この本は短編集で
(「牢人大将」、「戦は算術に候」、「短慮なり名左衛門」、「毒蛾の舞」、「天に唾して」、「国を蹴った男」の6作品)
「戦は算術に候」は面白すぎます。関ヶ原合戦の勝敗がこんなことで決まったなんて・・・切り口が素晴らしい!
「天に唾して」は痛快。こんな人が居てもいいよね。
「国を蹴った男」は今川氏真が活き活きしていて愛らしく感じちゃいます。
などなど、全作品楽しめます。
聞いたこと無いような人が主人公なのも多く、痛烈だったり、愉快だったり、ウーンと考えさせられたり、うなったり。
ちなみに、つい最近読み終えた『山河果てるとも』は天正伊賀の乱を舞台にしていますが、滅茶苦茶面白かったです。
最初のうちは登場人物が多く、誰が誰だか訳が分からなくなり、それぞれの人物の個性もごっちゃになってしまっていたのですが、読み進めるうちにすっかりのめり込んでしまいました。
人の世の無情さ、そして溢れんばかりのリアリティさを感じるせいでしょうか。
皆さんも是非読んでみてください。
ところで、伊東潤さんと主人は以前からお城友達で、今年も直木賞決定の2~3日前に、3日間ほど一緒にお城めぐりに出かけるなど親しくさせて頂いており、今回、吉川英治文学新人賞贈呈式に招待して下さいました。
場所は帝国ホテル。
私も久しぶりにめかしこんでお出かけ。
まさに、伊東潤さんが授与されるところ
花束贈呈(伊東潤さんは右から二番目)
お楽しみはその後の祝賀会。
立食なので大して食べられないかなぁと思っていたら大間違い。
品切れになるなんてことはなく、次々に補充されている。
ローストビーフには列が出来ていた。
そのほか、天ぷら、お寿司、お蕎麦、ミニうな重、点心などは目の前で作っており、出来立てを味わえる。
私は途中からスイーツに移動。
ケーキを食べ過ぎてしまった。
これからもがんばります!
今頃は、島根遠征中ですか? 私も来週には島根・広島へ行きます。
伊東さんのおかげで、私には縁のない贈呈式・祝賀会に参加させて頂けたし、何よりも小説で楽しい世界を味わえるのに感謝です。
また、伊東さんは知識が豊富なので、お話ししているととても勉強になります。
今後ともよろしくお願いいたします。
そして、伊東さんの益々のご活躍を楽しみにしています。
伊東さんの小説は全作品自宅にあるのに、私は未読も多いです。
でも、最近すっかりハマっているので順番に読もうと思っています。
マイナーな人を主人公にしていることが多く、その視点とか切口が面白いです。
短編集の『戦国奇譚 首』も面白かったですよ。