にこにこ堂「ちえまる本舗!」

編み編み大好きなハマのおばはん。闘病の日々ですが、明るい気持ちで頑張っています!!負けないぞ!!

みんなのヘルパーさん!

2005-06-24 | 脳幹出血
今日はとても嬉しい日になりました。
お昼前、突然ピンポンが鳴ったので出てみると、以前来ていただいていたヘルパーさんでした。
お義母さんが入院するまでお世話になっていたので、約二年ぶりくらいかな?
「ちょうど近くまで来たのでちょっと寄ってみました。
当時、毎週水曜日に来てくれてたのですが、本当によくしていただいたので、
いつかお礼をしたいとずっと思っていました。
でも、今日、思いがけずそれが実現したのです。
来てもらっている時間帯、入れ替わりで私はパートに出掛けてしまうので、なかなかゆっくりと話すことができませんでした。
ちょこっと顔を合わせたのも、ほんの数回だったように思います。
なのに、まるでしょっちゅう会っているかのようにポンポン会話がはずみ、久しぶりできゅうちゃんと三人、楽しいひとときを過ごすことができました。

当時、お願いしてやっていただいたことは、義母の見守りと、洗濯物の取り込み、居間(というほど広くはないけれどね)のお掃除でしたが、その他に、連絡ノートに義母の様子やきゅうちゃんとの会話など、とても事細かに書いてくださっていたのです。
あと、他の曜日にきてくださっていたヘルパーさんも、在宅介護についてのアドバイスや体験談、私への激励のお言葉などをたくさん書いてくださっていました。
そのノートは全部で三冊。びっちり書いてあります。
一冊目から読み勧めていくうちに、だんだん私のプライベートな感情が多くなっているのに気がつきました。
それでも、ヘルパーさんたちは、とても暖かい言葉を残しておいてくださったのです。
私が一番の利用者だったりして・・・
ノートの中で、言葉のキャッチボールをしているうちに、ヘルパーさんとの強い絆ができたように思います。
このノートを続けていて正解でした。
読み返すたびに、考えさせられる事がたくさん出てくることは勿論ですが、とても優しい気持ちになるんですよね。
どんな介護本よりも重みがあるような気がします。私の宝物です

そして、ヘルパーさんは、利用者だけのヘルパーさんではなく、介護者にとってのヘルパーさんでもあるんだなってつくづく感じました。

気温の管理

2005-06-21 | 日々の出来事
梅雨だというのに、今日もまた「おてんとさま」が顔をだしてくれました。
あまり雨が降らないのも困りモンですが、主婦にとってはなによりもありがたい存在です。
我が家は七階なので、風がある日は真夏でもさわやか~
一番上なので、かなり暑いのでは?と心配していましたが、ちゃんと断熱材が施してあるので大丈夫でした。
クーラーをつけるのは、夜、きみちゃんを部屋に出して一緒に遊ぶ時くらいです。
きゅうちゃんは、病気になってから麻痺側の上半身しか汗をかかなくなりました。
上半身の健側、それと下半身はほとんどサラサラ状態なので、本当に不思議ですよね。
どうして麻痺側が汗をかいて、元気な方はサラサラなのだろう
でも、二年前くらいから、退院した頃より健側の首筋がしっとりとしてきたのです。
昨年はさらにランクアップして、ちゃんと汗が出るようになりました。
麻痺側ほどではありませんが、すごい変化ですよね
暑い寒いの感じ方も、私たち健常者より反応が薄いようなので、それなりに気をつけていないと
風邪をひいたり、部屋でも熱中症にかかってしまいます。
しかしっ
恥ずかしいかな・・・実は私メ、「更年期」に身体中蝕まれているので、こちらも「問題あり」なのであります。
急に暑くなって大汗かいたかと思うと、すぐに寒くなって長袖シャツをはおったりして、
気温察知機能がめちゃくちゃ・・・
全く困ったもんだとほほ・・・
梅雨があければ、もう夏
今年もそろそろ、あの、きゅうちゃんお気に入りのシャワー椅子、いよいよ登場だね

変化は続くよどこまでも(^^♪

2005-06-20 | 日々の出来事
きゅうちゃんが車椅子の生活になってから6年間、本当に毎日が試行錯誤の連続でした。
いいと思ったことは積極的に取り入れて実行し、たとえそれが不具合だったとしても、
「この次はこうしてみよう。ダメだったらまた考えればいいよ
と、二人で何度も何度も失敗をくりかえしながら生活パターンが出来上がってきました。
少しずつ、麻痺している方の手足や顔が変わってきているので、
介助もそれなりに変わってきたのは言うまでもありませんが、ずいぶん楽になったのは確かです。
顔など、特に口の周りの感覚が変わってきたそうなので(良い意味で)
調理の仕方も特別な盛り付けを必要としなくなってきました。
最初の頃は、食べること自体がとても苦痛で、とても美味しいとは感じられなかったそうです。
いつもと同じ作り方でも、以前より美味しく感じるようになったのは、
もしかしたら、口の周りの筋肉も強くなってきたのかもしれません。

まだまだこれからも、きゅうちゃんの努力で、身体の変化は続いていくでしょう。
少しでも、私に楽をさせてあげようと頑張ってくれているのだと思っています。
そんなきゅうちゃんに感謝感謝ですね。

太らない工夫

2005-06-16 | 膝痛 五十肩対策
きゅうちゃんは、車椅子を作った時に担当の技師さんから
「お願いだから、太らないでね」と言われました。
もともと太る体質ではないので、それ程気をつけていませんでしたが、やはり一日三食は
多いかもしれません。
最初は、朝昼パン食で、おやつに甘いものを食べていました。
でも、それでは完璧におデブになりそうなので、昼食を果物にしてみたのです。
バナナは必ず、あとは日替わりで、いろいろ盛り合わせて食べるようにしました。
お陰で、それほど便秘することもなくなり、体調もよくなったようで、
お昼の果物は正解でした。本当は朝の果物が一番いいそうですが・・・ま、いいよね
おやつはやっぱり楽しみなので、なるべく甘くないものにしています。

私も以前、仕事をしていたときは結構食べても太りませんでしたが、現在は専業主婦なので、気をつけないとあっという間に体重です
何も用事がないときなど、しょっちゅう冷蔵庫を開けてはなにか食べてしまうのです。
そこで、朝はパンを半分にして、そのほかに「余り野菜のごった煮」を目一杯食べるようにしました。それこそ、片手鍋に溢れるくらいたくさん作るので、何か口寂しい時に丁度いいんですよね。
最近気に入っているのは、キャベツ、大根の皮、切干大根、増えるわかめをぶち込んだごった煮です。
味付けは適当で、ちょっとかつおだしを振るくらいにしています。
これで二キロ減りました。
動かないのでちょうどいいかもしれませんね。

育てる心

2005-06-14 | 日々の出来事
小松菜の葉っぱがだいぶ大きくなりました。
これは、セキセイインコのきみちゃんが食すための、小松菜さまであります
毎日水入れに葉っぱを一枚か二枚挿しておいてあげると、結構かじっているようです。
きゃべつやレタスを食べる子もいるそうですが、きみちゃんは小松菜じゃなくてはダメなのです
これから毎朝、葉っぱをつまんで柔らかいところを食べさせてあげられると思うと、なんだかとっても嬉しくなってくるのです。(親バカそのもの
スーパーで売っている小松菜はとても硬そう・・・
しかもきみちゃんの身体よりもずっと大きいので、じっと見上げているだけで食べないことも・・・
でも、こんなに一所懸命生き物を育るのは生まれて初めてのような気がします。

小松菜もきみちゃんも大切な我が家の住人(住鳥、住葉?)です。
昔は植物を育てていても、途中で枯れてしまうと、もうそこで嫌になって捨ててしまったり、空き地のすみにこっそりおいてきたりしていました
淋しくて買ってきた小さな動物達もそうでした。
でも、この6年で変わりました。
きゅうちゃんが脳幹出血で倒れたこと、お義母さんの介護をさせてもらったこと、その中で、無言のうちに
「命の大切さ」を教えられたのではないかと思っています

虹になった叔母ちゃん

2005-06-13 | 日々の出来事
最近パッとした出来事がなくて、いささか退屈していたのですが、11日の土曜日の夕方、こんなに綺麗な虹を見ることができました。
しとしと振っていた雨が上がり、突然雲の切れ間から、あたり一面に黄金色の西陽が降り注いだのです。
ああ、綺麗だなあ・・・と思ってふと空を見上げると・・・
ああっ、虹
この日は大好きだった親戚の叔母の七七日忌だったので、なんだか不思議な気持ちがしました。
(この虹は叔母ちゃんだ
何故かデジカメも手に持っていたので、消えてしまわないうちにと急いでシャッターをきったのです。
法要に参列できなかった私に、虹に姿をかえて、わざわざ会いに来てくれたんだね。
そして
「じゃあね、きゅうちゃんと仲良くね
と言ってくれたような気がしました。




まだまだこれから!!

2005-06-08 | 日々の出来事
家の近所に、きゅうちゃんと同じ障害を持つ方がいらっしゃいます。
装具をつけて、いつも一所懸命に歩いておられます。
歩く速度が早く、バランスもそれほど悪くはなさそうに見受けられるので、きゅうちゃんよりも後遺症が軽いように思いますが、きっと本人でしかわからないつらさがたくさんあることでしょう。
人知れず、苦しい思いと闘っておられるのではないでしょうか?
きゅうちゃんもそこまでとは言わなくても、ゆっくり杖をついて歩けるようになるといいな。

そう!まだまだこれからだよまだ若いんだもの。
デイサービスに行けば、50歳代なんてひよっこみたいなものです。
3年前、おじいちゃん、おばあちゃん達の世界に飛び込んだきゅうちゃんは、デビュー初日からみなさんの人気者になり、今では囲碁にオセロに麻雀にと、多忙なデイサービスを過ごしています(笑)
デビュー当時からいらっしゃるおばあちゃんやおじいちゃんは、もう数名になってしまいました。
いらっしゃらなくなった方々は、ご自宅か施設か、具合が悪くて入院なされたか・・・
(どうしたんだろう・・・)
と心配してしまいますが、誰にも聞いてはいけないことだと思うので、ただひたすら心の中で
「どうぞ元気でいてください」と願うばかりです。


手毬寿司

2005-06-03 | 介護アイデア
これも、ラップを使った工夫です。
にぎりのお寿司をそのまま一口で食べようと思っても、ちょっとでかくてつらいものがありますよね?
で、当然半分にしたのですが、ちょっと箸でつまんだら崩れてしまいました。
で、もう一度ラップにくるんでぎゅっとむすんだら、あらかわいい
コロンとした手毬寿司みたいになって、しかも落としても崩れませんでした。
箸でつまんだときににぎりが弱いと御飯がバラバラになってしまうので、この方法は正解でした。
きゅうちゃんの健側の手も、利き手ではないのでなかなか力が入らないようです。しかも遠近感がないので、箸を使うこと自体、かなり大変なのだと思います。
退院した頃、訪問してくださった歯科衛生士さんが
「お箸やフォーク、スプーンで食べづらかったら、手で食べちゃえばいいのよ」
いっいくらなんでも・・・
この時も、負けず嫌いのきゅうちゃん、私が買ってきた介護箸で、毎日一所懸命食べる練習を始めたのでした。

麺類を美味しく食べたい!!

2005-06-03 | 介護アイデア
食事で一番の難題はやっぱり麺類でしょう
うまくすすれないので、乾麺の場合は必ず半分の長さに折って茹でています。
いろいろ試してみた結果、(すでに茹でてある)生めんの玉より乾麺の方がなぜか箸に引っかかりやすいので、食べるときに楽
私もきゅうちゃんよりもよく溢したり、つまんだものを箸から落としたりするので乾麺命!!です
ただ、ラーメンの時だけは生麺です。ポイントは、鍋で沸騰させて、麺に芯がなくなったらすぐにザザッ!とざるに開けます。
冷ましてから食べ始めるので、その頃にはちょうどいい硬さになっているというわけですが、ここまで到達するまでは、かなりの失敗がありました。

とにかく熱いと食べることができないので、冷めて丁度いい具合にしてあげたいですよね?
スープも少し冷ました状態で麺を入れると、比較的早く冷めてしかもそれほど伸びたりもしません。
私も同じようにして食べます。麺がふやけて量が増えるので、何だか得をした気分で嬉しくなります(笑)

ざるそば、ざるうどん、スパゲティー、焼きうどんなどは、全てイラストのような盛り方に定着しました。
ちょっとずつひとまとめにして盛っておくと、食べるとき、ちょうどいい具合に、一塊になってお箸にくっついてくれるのです。お年寄りにもいいかもしれないですね。
退院したての頃は、とにかく
「麺類は無理」と、諦めて、麺類を目の敵のように思っていましたが、
「なんとか食べてやろう
「できないと諦めてしまったら何もできない
「きっと何かいい方法があるハズ
時間はかかったけれど、今ではほとんど普通に食べることができるようになりました。
負けず嫌いの性格と、前向きな考え方をするようになったきゅうちゃんの大勝利だね

御飯のお団子

2005-06-02 | 介護アイデア
きゅうちゃんは以前、朝晩の主食はパンだけでした。
左側の口の中が麻痺しているので、お米のような細かい食品だと、口中でばらばらになってちゃんと噛めないまま飲み込んでしまうのです。
ただでさえ、胃腸が弱いので消化不良をおこし、後でとてもつらい思いをしなくてはなりませんでした。
でも、ある日デイサービスのケアワーカーが、食事の時に御飯をお団子にしてくださったのです。
それがとても食べやすく、しっかりと口の中で租借されてきれいに飲み込めたと、とても喜んでいました
(よしっでは、さっそく)と私もマネをして、御飯の時にお団子にしようと素手でにぎってみたのですが、何度やってもうまくいかないのです。
硬すぎたり、ぱらぱら崩れてしまったり・・・
「ケアワーカー人が作るお団子はもっとふっくらしてるんだ」
ときゅうちゃんが言うので、今度はラップにくるんで再挑戦
そうです、今日のイラストのようにやってみたら大成功でしたバンザ~イ
今では、だいぶ慣れて納豆やカレー、どんぶり物の時は普通に食べることができましたが、御飯を柔らかくして、軽めに盛らないと後で痛い目に・・・
食事は一番の楽しみですから、ついたくさん盛ってあげたくなりますが、
それはちゃうちゃう
むしろ、心を鬼にして少なめに盛ってあげることが「まことのふーふ愛」といえるのではないでせうか・・・なんちゃって

おばあちゃんの折り紙

2005-06-01 | 日々の出来事
二ヶ月おきに2,3回我が家に遊びに来る80歳くらいのおばあちゃんがいます。
つい先日も続けて2回やってきました。そのときにたくさん自分で折った折り紙を持ってきてくれました。
この写真がそうなのですが、折り紙でシャツを作ったのだそうです。
ひとつひとつ個性的で、とってもセンスがいいのにはびっくりしました。
(しまいこんでしまうのはもったいない!)と思い、オブジェみたいにしてみました。
じっと見ていると、それぞれのシャツを着ている人のイメージを頭に浮かべているのです。
いつまで見ていても飽きないのが不思議です。
実は、きゅうちゃんの知り合いのおばあちゃんで、我が家から歩いて10分程のお宅から杖をついて歩いてくるのですが、いつも
「ここは遠いよ。ここまで来るのに二時間かかった」
と、すました顔で言うのです。
ユーモアたっぷりの小さいばあさん・・・
我が家での居心地がいいのか、本当に思い切りくつろいで、足を投げ出したり寝そべったりしながら
きゅうちゃんと三人でケラケラ笑いながら楽しい時間を過ごして帰っていきます。
先日も、出してあげた駄菓子をおみやげにつつんであげて、バス道路まで送っていくと
「いっから、はやく帰ってやれ」
と、まるできゅうちゃんを自分の息子のように心配していました。
そして、歩き出した後、何度も何度もこちらを振り返っては深々とお辞儀をするので、途中で帰ってくることができず、私も姿が見えなくなるまで小さな後姿を見守っているのです。
そのたび涙がこみ上げてきてたまりません~
私もきゅうちゃんも、いつもこの人を母親のように思っています。
私は亡くなったお義母さんに、(もっと優しくしてあげればよかった、もっと話を聞いてあげればよかった・・・)とずっと後悔してきました。
せめてその分、いつでも暖かく我が家に招きいれ、たくさん話を聞いてあげて楽しませてあげることが、極楽浄土にいるお義母さんへのせめてもの親孝行になるかもしれないと思っています。