にこにこ堂「ちえまる本舗!」

編み編み大好きなハマのおばはん。闘病の日々ですが、明るい気持ちで頑張っています!!負けないぞ!!

すっごくイイ顔\(^o^)/

2005-02-28 | 脳幹出血
7月27日(火)

今日も暑い一日でした。茶髪の若い看護師さんに、洗濯物と絵日記を渡すと
「絵、いつも見ていますが、すっごいっすね、松本さん、すっごくイイ顔していつも奥さんの絵日記見てるんですよ~、見せた途端嬉しそうにしているんです。」
もう、最高に嬉しかった
毎日それほどたいした話題がなくて困ってしまうのですが、そんなものでも喜んでくれていたんだ・・・。そう思うと、あまりに感激してまたウルウルしてしまいました。
これからも一所懸命書き続けて行こう。少しでもきゅうちゃんが喜んで、回復へと導いてくれるのなら、いくらだって頑張れると思います。たとえ、(最悪の場合)寝たきりで、口から物が食べれなくなったとしても、生きてさえいてくれればもう何もいらない。
きゅうちゃんは、天井を向いていましたが、気のせいか目が笑っていたのです。
あ、そういえば看護師さん、私の事「奥さん」って言っていたなあ・・・籍を入れようとしていたら倒れてしまったので、まだ奥さんじゃないのにな・・・
でも、ま、いいか
帰宅後、洗濯をしましたが、今までのような薬品や妙な臭いがなくなっていました。なんだったのだろう?

【追記】
一時期、とてもつらい日々でした。きゅうちゃんの写真を見るたび、後から後から涙があふれてきて止まりませんでした。
今現在もやっぱり何かにつけて涙は出るけれど、その涙は今ではきゅうちゃんへの「感謝」と「尊敬」、そして「誇り」の涙に変わったような気がします。それは「信じられないくらいの生命力」ときゅうちゃんのがんばり、そして生きてくれて有難う!!という素直な気持ちなのです。
今まで一ヶ月のうちに本当にいろいろなことがありましたが、あのパニック状態の時の自分がもう随分昔のような気がしてなりません。
ベッドにずっと横たわっていても、たとえガラス越しでしか逢えなくても、きゅうちゃんはきゅうちゃんです。何一つ変わってはいません。元気な頃のきゅうちゃんなのです。今はただ遠くから見守ってあげることしか出来ないけれど、私は絶対に何処へも行かないよ

しつこい感染症(>_<)

2005-02-27 | 脳幹出血
7月26日(月)

今日は6時半まで仕事だったので遅くなってしまったけれど、急いで病院へ
リカバリーに看護師さんは誰もいなかったので、ナースステーションで待っていると、中から主治医と看護師さんが2,3人ぞろぞろっと出てきました。(ラッキ~)とばかりに、顔をみるなりさっそくきゅうちゃんの病状を尋ねました。
先生「とても安定しているよ。でも、まだ菌がいるから一般病棟へはまだ暫くは無理かもしれないね・・・
なかなか退散してくれないMRSA、しつこいなぁ。でも、ベッドリハビリは毎日来てやってくださっているそうで、安心しました。
若い看護師さんに「では、これ、今日もきゅうちゃんに渡してください」と、絵日記を手渡すと、ニコッと笑って
「あ、じゃあちょっと今行ってみましょう。」と、リカバリーへ入っていきました。
ガラス越しのきゅうちゃんはちゃんと起きていて、少し動く左手でやっと絵日記の画用紙を受け取り、しばらく眺めていました。
でも、よく見えないんだろうなぁ。やっと見ている感じで、「読んでいる」とは言いがたい。
そのうちこちらを見て、空になった経管栄養の容器を指差しました。なんだろうと思っていると、看護師さんの声が聞こえ、「ああ、もうなくなっちゃったね。もう一杯いってみる?」と冗談まじりで言いました。
すると、きゅうちゃんはモソモソっと左手の5本指を出したのです。
「えっ!!あと5杯も飲むの?」と大笑いしていました。
結構冗談も言えるようになったんだとびっくりしました。元気な時もひょうきんだったからね・・・
あまり私が見ていると疲れるだろうから、「また明日来るね」と手を振ると、何度か頷いているようでした。そんなの見ちゃうと、また帰れなくなっちゃうよ。ここを出て行くのって結構つらいんだから・・・

きゅうちゃんは宇宙人?

2005-02-26 | 脳幹出血
7月23日(金)

今日は病院に到着したのが夜8時近くになってしまい、面会は当然OUT・・・。リカバリーは真っ暗になっていたので、ナースセンターの看護師さんに絵日記だけお願いして帰りました。
もうすでに私の絵日記は、病棟で大評判になっているらしく、誰に渡してもすぐにわかるみたいです。ますます張り切って描いてこよう
不思議なことですが、最近はきゅうちゃんに逢えなくても不安感が殆どないのです。
リカバリールームの前の空気で、安心できる何かがあるのです。

7月24日(土)梅雨明けだ!!

夕方6時、絵日記とティッシュペーパーを持って参上
きゅうちゃんは大きく目を開いて天井をみつめていました。よかった
驚いたことに、左手が右手首をしっかり握っていてかすかに動かしているようでした。
えっ!!これって本当に自分で動かしているのかなぁ?きゅうちゃんの意思で?
先生はほとんど「無意識の行動」だとおっしゃっていました。でも、無意識でこんなに動くものなのだろうか・・・なにはともあれ凄い事だ・・・
きっとこの人、人間じゃないのかもしれない(笑)
そして下半身は左側に「くの字」に曲げて折り曲げていて、しかも右側の足の腿も動いていたのです。でも、それはたぶん下の左足の貧乏ゆすりで動いていたのだと思いますが・・・
顔色もよく、すっきりとしていました。
今日も嬉しかったので、早く帰って逗子のきゅうちゃんのお母さんに報告しよう!
どうか明日も元気でいてください。

16ビートの貧乏ゆすり(@_@;)

2005-02-25 | 脳幹出血
7月22日(木)

20日、21日は殆どきゅうちゃんとコンタクトがとれず、残念な二日間でした。目は開けているのですが、身体の向きが逆だったり、天井をみつめて何か一心に考え事をしている状態だったのです動かなくなってしまった手足・・・どんな気持ちで天井を見つめているのでしょう・・・(この頃はまだ自分自身や周りのことが把握できていなかったそうです)
友人のMさんと「今日は起きているといいね」と願いながらリカバリーへ。
またまた残念ながら、目はしっかりと閉じているのですがなんとベッド柵に左足をかけ、16ビートのリズムをとっていたのです。なんと大胆な・・・
リズムというより、単なる「貧乏ゆすり」だったのでしょうが、とにかくおかしくて二人で大笑いしてしまいました
ちょっと年配で背が高く、エキゾチックな顔をした素敵なヘルパーさんがやってきたので、今日の絵日記を渡しました。
二つに折りたたんだ絵日記を丁寧に開いて見たヘルパーさんは、大きな目をさらに大きくして
「へえ~、いいわねぇ。これ・・・きっと、早く元気になるよ。よしっ!今渡してきてあげるわ」
あっという間にリカバリーへ入ってくれたのですが、ちょっと目を離した隙に大変なことが・・・驚いたことにきゅうちゃんの身体がベッドの下のほうにズレ落ちていたのです。驚いたヘルパーさんは、きゅうちゃんの上にまわってわきの下に両手を差込み、ひっぱりあげようと必死・・・
超!重いらしく、彼女の「お、お、重~いっ!!」の叫び声がガラス越しに聞こえてきました。
数分後、やっとのことで定位置に収めてくださったヘルパーさんは、大きく息を弾ませながら一所懸命きゅうちゃんに読んで聞かせてくれました。ありがとうございます。
とても嬉しそうなきゅうちゃんの顔私たちは嬉しくて嬉しくて、二人して泣きました。よかったね。やったね

きゅうちゃんへの絵日記

2005-02-24 | 脳幹出血
【お詫び】
私はとちらかというと、「です」「ます」言葉の方が好きでしたが、あえて「そうだ」「なのだ」言葉で書いてきました。一度この形式で書いてみたかったのです。でも、日記は前者の方だったし、私自身も後者の方が好きなので今日から変えてみました。ごめんなさい


7月19日(月)

昨日の夜、ふと思いつきました。
「そうだ。毎日きゅうちゃんに絵日記を描いて持っていこう。もしかしたら、それを見ることによって脳が活性化してくれるのでは?」と思ったのです。
もともとイラストを描く事が大好きだったので、「たわいもないこと」でも毎日描いていこうと決めました。
今日は、手始めに描いた二枚を持っていそいそと病院へ行きました。
あいにくいつものガラス越しの部屋へは入れなかったので、リカバリーの前で、ひたすら看護師さんが登場するのを待っていました。
5分ほど経った頃、大好きな年配の看護師さんがみえて、リカバリーのドアを開けました。するといきなり上体を起こしたきゅうちゃんの姿が目に飛び込んできたのです。
「あららら・・・」一瞬びっくり わお・・・なんだかすごい迫力だ・・・
どうやらドライシャンプーの真っ只中だったらしく、伸びきった髪の毛が上方に「えいやっ」ともちあげられていたのです。
普段からふけ症だから、頭皮が心配・・・かなりふけが積み重なって大変なことになってやしないかなあ・・・
再びドアを開けて出てきた看護師さんに、肝心の絵日記を差し出し、
「これ、きゅうちゃんに見せてあげてください」と言うと、「あら、これはいいかもしれないね」
と、笑顔で受け取ってくださいました。よかった!!
今日は見せてくれている場面は見ることができなかったけれど、きっと喜んでくれる
そう信じて、また今晩描いて、持ってくるからね
だから楽しみに待ってておくれ!!

二人だけの秘密

2005-02-23 | 脳幹出血
7月18日(日)

昨日は朝からひどく落ち込んでいたけれど、一晩寝たらいつものように元気な自分に戻っていたえらく単純な性格で、いくら腹が立っても寝れば忘れてしまうのだ
夕方、オムツを持って病院へ。大人用のオムツなんて買ったことがないので、介護用品売り場で30分もうろうろしてしまった。
きゅうちゃんの身長は、なんと186センチあるのだが痩せているので、Lを買ってブカブカだと横漏れしてしまうのでは?とMを買った。なんとかMサイズで大丈夫とのことでホッ
きゅうちゃん、珍しくこちら側に向いて寝ていた。
私の存在に気づいた主任格らしき年配の看護師さんが
「面会ですよぉ~」と言ってきゅうちゃんを起こしてくれた。すると、待ってましたとばかりに(気のせいかな?)ぱっちりと目を開け、顔を立てに起こして私を見たのだ。
そして、その目が優しく微笑んでいるかのように私をじっと見つめているではないか・・・
そのうち看護師さんがリカバリーからいなくなり、きゅうちゃんと私の二人だけになっていた。
「このガラスさえなければ・・・」今すぐにでもこのガラス戸を開けて中へ入ってしまいたいイライラしながらも思い切り大きく手を振ると、きゅうちゃんも返してくれた。
なんだか今までと違うのだ。嬉しくなってガッツポーズを送ったその時、きゅうちゃんがいきなりリカバリーのドアを指差したのだ。そしてその指が私に向けられ、そのあときゅうちゃんのベッドを指差した。超!勘の悪い私だ。すぐにわかるわけがない・・・
何度も何度も繰り返しているうち、やっとわかったのだ
「このドアから入ってここへ来て」と言っていたのだ。
私は無我夢中で「ここへは看護師さんしか入れないんだよぉ」と意思表示をしたのだが、うまくきゅうちゃんに伝わってくれない・・・
どうしようと思っているうち、周囲に誰一人いない事に気が付き、とうとうガラス戸を開けてしまったそして、びっくりしているきゅうちゃんに
「ここには入っちゃだめなんだよ」と叫んだ。するときゅうちゃんは大きく「うんうん」と頷いたのだ。そしてついでに「きゅうちゃん大丈夫だよ。頑張って」と何度も叫んでしまった。
誰かに見咎められるかもしれないので、急いでドアを閉めたが、(まるで私たち二人だけにしてくれたかのように)まだ誰も入ってくる気配がなかったので、図々しくもまたドアを開けて、
「みんな待っているからね」と伝えた。するときゅうちゃんはしっかりと私の目を見て
「頑張っているよ」と声なき声で一所懸命私に訴えてくれたのだ。感激してまたまた涙が止まらなって何も見えなくなってしまった。
いつまでもいつまでも二人でこうしていたかった。
まるで何年ぶりかで逢ったような新鮮な気持ち。いや、それとはまた違った。むしろ神聖な空間のように思われた。

帰り際、看護師さんが「今朝あたりから、ほんの少しずつですが痰が少なくなってきました。その痰もきれいになってきていますよ。」
MRSAも次回の検査ではおそらく退散しているのでは。とのことだった。
ただ一言、嬉しい看護師さんたちにも大感謝

落ち込みの日々・・・やはり感染(+o+)

2005-02-22 | 脳幹出血
7月17日(土)

今日は精神的にひどく落ち込み、めずらしく鎌倉からバスでチンタラ病院へ。
いつもなら電車を乗り継いで最短コースを使うのに、病院までボーっと坐っていたかったので、うんと遠回りを覚悟でふらふらとバスの一番後ろの席に坐った。
病院に到着したのが夕方六時半だった。(いつもは五時ごろ)
毎日毎日、状態が変わらないし相変わらず痰が酷くてつらそうだ。本当は病院へ寄らずに帰ってしまいたかった。でも、こんな状態で気持ちが沈んでいても、きゅうちゃんは必死で闘っているのだ私が来た事に気づかなくて眠っていても、「私がいるよ」と伝えたかった。
できることなら、リカバリーへのガラス窓を突き破って、きゅうちゃんの近くまで行き、思いっきり励ましてあげたい
リカバリーの中で、看護師さんが何かきゅうちゃんに大きな声で話しかけていたどうやら、声を出すリハビリをしてくださっているらしい。
「あ~あ~、う~え~」と、赤ちゃんのようなきゅうちゃんの声が必死で後を追っている。
思わず涙が出てきて止まらなくなってしまった。
(きゅうちゃんが声を出してる・・・)

そのうち看護師さんがでてきたので、様態を聞いた。すると、ショッキングな答えが・・・
「やはり感染していました。痰も多いです。でも心配いりませんよ。今、声のリハビリをしていましたが、かなり元気ですよ

ますます落ち込んでしまったきっと今日は疲れているのだ。
そう思って一杯のんで寝てしまおう

逢えなかった日・・・

2005-02-21 | 脳幹出血
7月16日(金)蒸し暑い一日・・・

今日は残念ながらきゅうちゃんに逢えなかった。
というのは、いつもきゅうちゃんの姿をガラス越しに見ている部屋に急患が二名入ったからだ。
一人はおじいさん、もう一人は若い女の子で、頭が痛いと言って苦しそうに嘔吐していた。
ICUの四つあるベッドが一杯で入りきれないのだ。
看護師さんたちもてんてこまいで、病棟全体がピリピリした空気だった。とても声をかけられる状態ではない。廊下からはリカバリーのドアしか見えず、誰も出入りしてくれないので中の様子がわからない。くそ
リカバリーはまるで陸の孤島のようにシーンと静まり返っている
でも、せっかく来たのだからと、思い切って通りかかった看護師さんにきゅうちゃんの様態を聞いた。「あとで!!」と言われるかと思ったら、びっくりするほどにこやかな表情で
「大丈夫ですよ。受け答えもしっかりしています。変わりありませんよ。」
聞いてよかった~
MRSAのことも何一つ言わないので大丈夫だったようでホッとした。よかったよかったよかった~

病室でリハビリ・MASAの危険性

2005-02-20 | 脳幹出血
7月15日(木)

今日、初めて知ったのだが毎日午後に、病院の理学療法士さんがわざわざリカバリーに出向いて、ベッド上でリハビリをしてくださっているそうだ。
本当にうれしい。普段でもきゅうちゃんの足や手が激しく動いているが、これは無意識の動きだそうだ。
ならば、やはりきちんと毎日こちらから動かしてあげないと、どんどん固まってしまうだろう。でも、まさかリカバリーにまで来てくださるとは思わなかったのでびっくりした。そして心から有り難く思う
もっと驚いたのは、「MRSA(耐性黄色ぶどう球菌)に感染の可能性大!」との、先生のお言葉・・・
でも、これはどうしても今のきゅうちゃんの状態ではありえることなのだ。
私の職場でも、何名か感染している人がいる。でも、隔離するとか、大袈裟なことはしていない。
ただ、食事後の食器の消毒や、透析後にシーツを交換し、ベッドにエタノールを噴射しておくことくらいだ。
なので、さほど不安感はないものの、やはりきゅうちゃんの場合は大病なので、心配だぁ~

なんとか跳ねつけてほしいものだと願うしかない

帰宅後、今までつらくて聴けなかった「竹内まりあ」のCDを聴いた。
元気な頃、よく二人で聴いたり歌ったりしていたので、いろいろ思い出してしまうのだ。
でも、今日はこれで元気をもらった
大丈夫 ここまで頑張ってきたんだもの
MRSAなんてくそくらえだ

精一杯のおもいやり

2005-02-19 | 脳幹出血
7月13日(火)

きゅうちゃんの友達のK氏と待ち合わせて病室へ。
ちょうど食事の時間帯で、看護師さんが経管栄養をセットしているところだった。ラッキー!!
始めてみるKさんは目を丸くして
「あれが食事なんだ・・・美味しいのかなぁ
胃に直接流し込んでいるのだから、味などわからないのだろう。かわいそうに
そして看護師さんがきゅうちゃんの状態を起こし、食事が始まった。
顔がこちらを向いたので、思わずKさんと思い切り手を振る。二人で飛んだり跳ねたりしてアピールしたので、さすがのきゅうちゃんもすぐにわかったらしく、手を振り返してくれた。ちょっと呆れた顔をしていたような・・・
(あいつら、相変わらずアホだ)な~んて・・・
しかし、今日は少し眠そうで、イマイチ表情に元気が無く、Kさんはとても心配していた。
私は毎日会って様子がわかっているけれど、始めてだとやはり不安に思うのだろう。
この頃はまだ目を開けているだけでもつらいはずだ。
きっと私たちに(心配をかけまい、少しでも安心させなければ!)と、懸命に振舞っているのではないだろうか・・・
明日は仕事がとおしの日なので来れないけれど、ゆっくりと頑張って

経管200ml2本+湯100mlの食事

2005-02-18 | 脳幹出血
7月12日(月)

きゅうちゃんがお世話になっていた会社の課長さんがみえた。
もっと様態が悪いと思っていたらしく、リカバリーのきゅうちゃんの姿を見てびっくりしている。
きゅうちゃんはといえば、相変わらず上体を起こして左足を立て、貧乏ゆすりをしたり左右に動かしたりして元気そうだ。しかし、ずっと目をつむっている。
課長さんは
「あのカオは寝てるな
今日は看護婦さんがいなかったので、きゅうちゃんを起こしてもらえず、本人も眠ったまま課長さんに会えずじまい。目を覚ますのを期待して15分ほど待っていたが思いは届かず・・・ガラス張りなのがとても悔しいねと顔を見合わせ、仕方なく病院を出る。

【気が付いた事】
今日の顔、手足の色がとてもいい。健康色で張りが出てきたようだ。しかし、時折激しく咳をしている。
自分で痰が出せないので、かなり辛そうだ。
早く痰を吸引しに来て欲しい。(見たくないが・・・)

きゅうちゃん、天然パーマの髪が伸びて、わやわやになってきた。きっと、まだ梳かしてもらってないのだ。いっそばっさりと切ってあげたいくらいだ

元気に手を振る\(^o^)/

2005-02-17 | 脳幹出血
7月11日(日)

今日はきゅうちゃんの友人と一緒にきゅうちゃんの部屋へ行った。
なにやらとても元気そうで上半身起こしてもらっていたので、友人も喜んで、思わず手を振ると、大きく目を開けて左手をパタパタさせて答えてくれた。まるで嬉しさを体中でうったえているようで涙が出てくる。
経管栄養でだいぶ体力も付いてきたのだろう がんばってるね!!
そういえば、昨日まできゅうちゃんの隣のベッド(ベッドは二台だけしかない)にいらしたおばあさんがいない。病棟へ移ったのだろうか。お元気になられたのなら嬉しい
まだ喉がゴロゴロ鳴っていて、面会中一度は必ず痰の吸引をしてもらっている。
そのたび必ず廊下へ出て待機。もうあの苦しそうな顔を見たくないし、友人にも見せたくないのだ。
だいぶ呼吸も楽そうで、頻繁に目を開けてこちらを見ていた。そして手を振るたびにきゅうちゃんも手を振ってくれる。左足もつられて同時に動く。
私たちは帰るのが名残惜しくて、こんなことを繰り返しながら、とうとう一時間もいてしまった。
あまり長くなると疲れるだろうと、何度も何度も振り返りながら面会室を出る。
その後、彼女と祝杯をあげた。二人とも、久々に酔っ払い、夜通し語り合った。

経管栄養食で体力アップだ!!

2005-02-16 | 脳幹出血
7月10日(土)

今日のきゅうちゃんは残念ながらずっと眠っていた。
ちょうど夕食の時間で、上体を起こしてもらい、クリーム色の経管栄養食を摂っている。
これを見るとつい調理師時代を思い出してしまう・・・(後述)
この食事でバンバン栄養を摂っていれば、次第に体力が付いてくるのだ暫くは我慢してガンバレ
ただ一つ心配なのは、よく言われる「誤嚥性肺炎」だ。鼻から胃に運ばれた栄養が逆流して、誤って肺に入ってしまう。
まさか、きゅうちゃんは大丈夫だよと思っても、心配をしだすときりがない・・・気がおかしくなってしまうので、なるべく考えないようにしよう
今日より明日、明日よりあさって。

【私の仕事】
この頃は、人工透析のヘルパーをしていたが、その前は病院食調理の仕事をしていた。(一応調理師)
やはり、何名か、経管食の患者さんがいらしたので、毎食その用意をさせてもらっていたのだ。
経管栄養の液体は、それぞれの症状にあわせてお湯で薄めて、温蔵庫で暖めておき、食事の時に病棟へ持っていくと、看護師さんが専用の容器に入れ替えて病室へ運んでいく。
そういえば、始めての時、缶を開けた途端あまりに美味しそうな香りがしたので、思わず飲みたくなってしまった。ちょうどコーヒー牛乳のような香りだ。とても甘くて美味しそう・・・
でも、缶の成分表示をみて愕然とした
一缶確か200mlで、カロリーがなんと250kcalもあるのだ・・・
飲まなくてよかった
管で直接胃の中に入れるだけだが、こんな美味しそうな味がするのなら、まだ許せるような気がする。

あの世の夢

2005-02-15 | 脳幹出血
脳幹出血は、主に呼吸器系統がダメになるそうだが、やはりきゅうちゃんも木っ端微塵にやられてしまった。
喉の切開をするまで、それはそれは苦しくてたまらなかったと話している。
そのときにずっと見続けていた夢の話を、退院後に話してくれた。

「船に乗り、茅ヶ崎の岸壁に到着した。他の人達は次々に降りて行った。自分も降りようとしたのだが、歩けないので降りれない。
ふと見ると、岸壁には透明の棺おけがずらりと並び、中にはまだ生きた人が入っていたのだ。思わずぞっとした。それでもなんとか降りようとしたが、誰も手を貸してくれず、知らん顔をして行ってしまった。船頭に聞くと
『あんたの名前は名簿に載っていない』
そして茅ヶ崎を後にして船は再び病院へ・・・
そんなことが幾度か続いたが、二回目の時には名簿に名前が載っていたそうだ。しかし、一人では歩けないので降りれない。その時に呼吸が苦しくて苦しくてたまらなかったが、ある時急に楽になった。」

それがきっと昨日の切開手術だったのだろう。

喉の切開手術とつらい痰の吸引・・・

2005-02-15 | 脳幹出血
7月9日(金)

四階の脳外科病棟へ行くと、ちょうど先日の先生がいらしたので(チャンス)とばかりに病状を聞きだした。
「今日、喉を切開して少しでも呼吸が楽になるよう手術しました。無事終わりましたので大丈夫ですよ」とのこと。ホッとする。(きゅうちゃんのお姉さんが手術の承諾書にサインしてくれたらしい。感謝!!)
リカバリーを覗くと、きゅうちゃんはしっかりと目を開けて天井を見ていた。わ~い、起きてる起きてる看護師さんがこちらを指差すと、私の方を見て2,3回うなづいているではないか
もう、嬉しくて思いっきり大きく手を振った、すると、なんときゅうちゃんも左手を上げて振り返してくれたのだ。やったね喉の切開で呼吸が楽になったんだね。
その後、看護師さんが細い管をもってやってきた。なんだろう・・・?
すると、切開して開けた穴に差し込んで痰の吸引を始めたのだ。「ジュルジュルルルル~・・・」という音が思いっきり聞こえてきたそしてきゅうちゃんの様子を見た私は、思わず目をそむけてしまった。
管を差し込んだ途端、急に苦しそうな顔になり、全身を震わせて呼吸をしているのだ。死ぬほど苦しいのだろう・・・倒れた時のあの苦しそうな顔よりも、もっとすごい表情をしていた。そんなつらそうなきゅうちゃんを、二度と見たくないと思った。
楽になったのか、寝てしまう。5分ほどじっと様子を見守って病院を出た。
ガンバレきゅうちゃん真っ黒な痰が出きってしまうまでの辛抱だよ