脳幹出血は、主に呼吸器系統がダメになるそうだが、やはりきゅうちゃんも木っ端微塵にやられてしまった。
喉の切開をするまで、それはそれは苦しくてたまらなかったと話している。
そのときにずっと見続けていた夢の話を、退院後に話してくれた。
「船に乗り、茅ヶ崎の岸壁に到着した。他の人達は次々に降りて行った。自分も降りようとしたのだが、歩けないので降りれない。
ふと見ると、岸壁には透明の棺おけがずらりと並び、中にはまだ生きた人が入っていたのだ。思わずぞっとした。それでもなんとか降りようとしたが、誰も手を貸してくれず、知らん顔をして行ってしまった。船頭に聞くと
『あんたの名前は名簿に載っていない』
そして茅ヶ崎を後にして船は再び病院へ・・・
そんなことが幾度か続いたが、二回目の時には名簿に名前が載っていたそうだ。しかし、一人では歩けないので降りれない。その時に呼吸が苦しくて苦しくてたまらなかったが、ある時急に楽になった。」
それがきっと昨日の切開手術だったのだろう。
喉の切開をするまで、それはそれは苦しくてたまらなかったと話している。
そのときにずっと見続けていた夢の話を、退院後に話してくれた。
「船に乗り、茅ヶ崎の岸壁に到着した。他の人達は次々に降りて行った。自分も降りようとしたのだが、歩けないので降りれない。
ふと見ると、岸壁には透明の棺おけがずらりと並び、中にはまだ生きた人が入っていたのだ。思わずぞっとした。それでもなんとか降りようとしたが、誰も手を貸してくれず、知らん顔をして行ってしまった。船頭に聞くと
『あんたの名前は名簿に載っていない』
そして茅ヶ崎を後にして船は再び病院へ・・・
そんなことが幾度か続いたが、二回目の時には名簿に名前が載っていたそうだ。しかし、一人では歩けないので降りれない。その時に呼吸が苦しくて苦しくてたまらなかったが、ある時急に楽になった。」
それがきっと昨日の切開手術だったのだろう。