ちいさな花が咲いてるよ

自閉症の息子との日々+モルモットたち

タツの病院

2015年04月02日 | 息子のこと
タツは手足のさかむけ・爪などが気になったらとことんまでむいてしまう・・という困ったこだわりがあります

こだわりがひどくなったこの7年間ほどはお風呂からあがったらすぐ親指に包帯をまいて見えなくしてみたり、靴下をはかせたり、指サックをはめてみたり、といろんな方法で見えなくするように努力してきました。
学校でプールがあるときにはマリンシューズをはかせて先生に注意して見ておいてもらうようお願いしたりもしました。
それでも過去数えきれないぐらい傷を化膿させたのですが、またまた先週私がうたた寝している間に靴下をぬぎ右足親指の皮をめくり血まみれになっておりました


今までになくヒドイ状況に私も驚き、大きな声で「何してるの!したらダメって言ってるでしょ」とかなり厳しく叱りつけてしまいました
案の定タツは逆ギレする始末・・・
血まみれの親指を消毒し、化膿止めをぬり包帯をまいて数日様子をみていたのですが結局家で治すのは無理と判断し泣く泣く病院に行くことにしました。

ただ、タツにとって病院に行くことは一大事なのでかなりのストレスだったんでしょう。
予定表に「あしのびょういん」と書き込んだとたん精神状態が悪くなり、前日は夕ご飯も食べず夜もまったく眠らずずっと室内をウロウロして過ごしました
そして病院当日・・・患者さんが少ないであろう閉院時間ギリギリに行くと幸いなことに待ち時間も少なく診察室に呼ばれました。
おととし同じような状況で診察していただいたことがある先生だったので、一応タツが自閉症で知的障害があることなどはわかってもらえているのでササっと足の状態を説明し見てもらうと案の定「あ~完全に化膿してるね」
と言われました。
「切ったりしないといけませんか?」と聞くと「切らないよ」という答えだったので少しホッとしたのも束の間、診察を終えてタツに「さあ帰ろうか」と声をかけるも石のように全く動かず・・・・
固まってしまってイスから立ち上がらないという状況に・・・

お医者さんも困ってしまい「僕がいないほうがいいのかな」と言い診察室を出て行ってくださるのですが、それでも頑なに動かない
心底焦り始めた頃にやっとタツがスクっとイスから立ち上がりなんとか診察室を出ることができました

待合室の患者さんに謝罪し、病院の方にもペコペコしつつ病院を後にしました。


小さい頃から病院にはいろいろかかってきましたが、お医者さんが自閉症をきちんと理解し対応してくださったところは数えるほどでした。
ほとんどのお医者さんはタツが暴れると諦めながらもイラっとしたり、ため息をついたり・・・
待合室でも独り言を言ったり奇妙な動きをするので人目をひくことも多く、私にとっては静かな病院は今でももっとも行きたくない場所のひとつです。

こういう子達や親が安心して通える病院があればいいのに・・と何度思ったことでしょう

どんなにイヤな場所でも病院にかからないといけないことは必ずあるわけですから、親としては少しでも通いやすい病院の情報を保護者どうしで情報交換したりしながらやっていくしかないんでしょうね。
もちろん親がお医者さんに子供の障害の状態をきちんと説明して、どういうふうに対応してもらえばいいのかを伝えていく努力も必要だと思います!

何はともあれ、タツの足は薬を塗りながら様子を見ているところです。
効かなければ次の方法を考えましょう・・とお医者さんはおっしゃっていたけれど、もう病院に行かなくて済みますように・・と祈る毎日です





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