2016年8月11日 東海道のてくてく歩き、11回目は由比から清水まで約13Kmを歩きます。今回のコースはグループでの催行時、私のみ電車トラブルで参加出来なかったので一人でリベンジです。 由比駅から薩埵峠(さったとうげ)を越えJR・清水駅まで行きます。天気は良く最近にしては若干低めの31度くらいの予報、熱中症にならない様気を付けて歩きます。
JR由比駅に10時前に到着。記憶に残る桜えびのモニュメントを後にして薩埵峠に向かいます。峠を控えた間の宿・倉沢は昔の街道の雰囲気を残し優しく屈曲した道と古色を帯びた家並みがあり雰囲気の良い場所です。舗装道路の坂道を峠へ向かいます。日陰では涼しいですが日向はさすがに暑い坂道を汗をかきながら峠を目指すと薩埵峠の駐車場にぶつかります。駐車場から山の中腹に作られた山道を歩き途中「展望台」から広重の浮世絵の描写と同じ景色を望みます。生憎富士山は夏の曇り空で少しも見えず浮世絵通りとはいきませんが山の斜面と駿河湾をバックに高速道路と東海道線がクロスしている景色は絶佳です。 峠を下ると興津宿、興津川を渡ると宿中心で江戸時代は峠・川越し・身延山の追分として賑わったそうですが今は宿場の面影はなく小さな町です。13時近く興津の駅前で昼食、桜エビのかき揚げ定食とビールで水分と腹を満たします。 JR東海道線の上を渡った場所にある「清見寺(せいけんじ)」は今回の街道歩きで見た随一の名刹です。山門と境内の間を鉄道に分断されていますが境内には立派な鐘楼があり蓮も咲いています。また、境内からは清見潟を見下ろせ風光明媚なお寺です。 この辺りから江尻宿に入ります。間もなく清水市の中心部、清水駅に着いて今回の街道歩き終了です。全身汗びっしょりになった街道歩きでした。
<由比宿> … 東海道第十六宿、日本橋から三十八里(150.9km) 小さな宿場ながら、古い家並みが残る情緒豊かな土地である 興津宿との間に横たわる難所・薩埵(さった)峠に上ると、眼下に海、遠方に富士が望める
由比…[薩埵嶺] 波が崖下にうち寄せるので、道は標高90mの薩埵峠を越える 富士の眺めは東海道一の名勝 対岸の浜から由比にかけての浜辺が万葉に歌われた田子の浦
由比駅 / 前回潜ったアーケード / 宿場の街並み / さくらえび料理で有名
間の宿・西倉沢 本陣跡
西倉沢の一里塚跡 / 薩埵(さった)峠・上道への分岐 / 峠を遠望する
薩埵(さった)峠駐車場にて / 近辺MAP / 展望台
<興津宿> … 東海道第十七宿、日本橋から四十一里(160km) 興津は清見潟を望む風光明媚な地として知られてきた 古くは関所が置かれた軍事・交通の要衝であり、明治以降は元勲たちの別荘地であった
興津…[興津川] 薩埵峠を越えると興津川 巡業中の相撲取りを乗せた馬と駕籠が興津川を渡る 松林の向こうは古歌にその美しさを詠まれた清見潟である
峠を下り白髭神社 / 海が見える / 興津川・川渡し
/ 興津駅 / 興津宿・本陣址 / 脇本陣跡
清見寺
<江尻宿> … 東海道第十八宿、日本橋から四十二里(164.1km) 江尻といえば港町、府中へ注ぐ巴川の河運と清水湊の海運で賑わい、そして清水の次郎長親分の本拠である
江尻…[三保遠望] 江尻宿から家康の霊を祀った久能山へ通じる道の途中、日本平東麓にその名も観富山竜華寺がある 小高い境内から手前に江尻の宿場が見え、港をはさんで右手から三保の松原が延び、その向こうに愛鷹山、伊豆半島が見える 富士山が左端に見えるのだが、広重はわざと描かなかったようである
名残りの松 / 細井の松原跡 / 清水駅
=おわり=
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