デジカメを持って歩こう.

個人の 登山、トレッキング、散歩、海外旅行 の記録です。

 2012年9月 南米.ペルー周遊からブログ参加です

・中山道を歩く(16)①中津川<中津川宿>-<大井宿>

2017-11-28 23:59:59 | 中山道

2017年11月28日~29日  中山道歩き16回目は美濃・中津川宿から大湫(おおくて)宿まで2日かけ約25Km歩きます。2日間晴天の予報です。今回は8名の参加になりました。

 【1日目】    
中津川駅へ11時過ぎに到着。気持の良い晴天。駅前の鰻屋で昼食後、12時から街道歩きスタート。 
 <中津川宿>は岐阜県の都会地であるにも関わらず古い建物が残り、落ち着いた雰囲気。駅前メイン道路から前面に少し雪を冠った恵那山が大きく見える。  氾濫を繰り返したという四ツ目川橋を渡ると本陣跡、旧民家や商家、枡形道が多く現れ宿場町の風情が出てくる。恵那山を源とする中津川を渡り、中津一里塚跡を過ぎると景色が開け恵那山が大きく見える様になる。このあたりの北方に「リニア新幹線の車両基地」ができるとか。 <間の宿>茄子川村を過ぎると間もなく大井宿になる。 
短いが急な登り坂、北に御嶽山を望む素晴らしい展望が待つ甚平坂。その先に恵那市として広がるのが<大井宿>である。 
枡形が6カ所も存在するという江戸時代の戦略的要衝地の大井宿、本陣跡は表門だけが現存しているとのこと。16時近く、陽が傾き始め恵那駅からタクシーで宿へ。街道歩き終了。 
本日は短めの歩数2万3千歩、11.5Kmの歩きである。

次のルート:大鍬宿~鵜沼宿             前のルート:三留野宿~中津川宿

 <中津川宿> … 広重/木曾海道六拾九次之内・中津川    この「中津川」の図には、俗に「雨の中津川」と愛称される図と「晴れの中津川」とする図の二種類ある。 前者の「雨の中津川」と称される作品は、稀少価値という点から、また広重の傑作が多いという雨の景であることから、この「木曾街道六拾九次」中、五指にはいる傑作とされる。
 それに対して、「異版」とされるこの図、中津川と橋を前景とし、橋を渡って田圃の中を縫って通る中山道が中津川宿に吸い込まれていく様子を描いている。宿場の背後に焦げ茶色の上金丘陵と、その背後に長く連なる木曽の山々が見えている。

中山道は中津川宿から本格的な美濃路に入る。地理的には落合宿が美濃路東端であるが、昔から中津川が文化的にも経済的にも木曽路と美濃路の接点の役割を果たしてきた。宿内で渡る四ツ目川の由縁は氾濫の度に川筋が変わりこの部分が四つ目にあたることから。

    

 

中津川駅前              駅前通りから恵那山                      四ツ目川橋と恵那山    中津川宿 本陣跡碑

                             

庄屋跡                 銘酒「恵那山」蔵元      栗きんとん 川上屋     石標:右・木曽路 左・なごや      桝形

                

                                                                            中津川 駒場村の高札場                    上宿の一里塚

                                                           

恵那山                   小石塚立場跡         六地蔵石憧           中央西線と恵那山

            

坂本神社 八幡宮                                             指さし石標:大井宿・坂本駅     残月と

                

                       三ツ家の一里塚碑    三面六臂馬頭観音      <間の宿>茄子川村    茄子川村の高札場跡碑

                    

 

茄子川小休所 篠原家 …和宮が休憩した建物が現存

         

 <大井宿> … 広重/木曾海道六捨九次之内・大井    遠くの連山も、街道脇の松の木も、そして街道も降り積もった雪に自一色である。膝まで没して行く人も馬もうつむいていて身を切る寒さに耐えている。雪の図の多い広重作品でも特にすぐれている。右の松の後方が恵那山、左の山が笠置山、最奥の白い山は御嶽山である。

東美濃の戦略的要衝にあり、6カ所に枡形がつくられていた。旅篭は美濃16宿中最多で繁栄を物語り、本陣や旅篭が健在である。
 中山道は西行塚を過ぎたあたりから西行坂、みたらしの坂、うつ木原坂、べに坂、黒すくも坂、はばが茶屋坂、新道坂、権現坂、鞍骨坂、炭やきの五郎坂、稚の木坂、寺坂といった多くの坂があり、道も狭く次の大久手までいかに起伏に富んだ地形であったかがわかる。

 

甚平坂から御嶽山          関戸一里塚跡碑        復元高札場                大井宿本陣跡

                

大井宿内                   一神神社                             恵那駅             夕食

                             

    【2日目】  に続く   ……