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やっぱブログだべさ。

 こんなブログタイトルでも…まぁイイんでないかい? 
 まずは「初めに・お約束」をお読み下さい。

ちょっとStravinskyに立腹してみる、のお話。

2008年05月12日 | Music
 あーオケの曲がつまんない って皆言ってます。ストラビンスキーのSymphony in C。新古典派であります。昔、友達に「Chewieはストラビンスキー、好きじゃないでしょ?この中身が無い感じ、嫌いそう」って言われました。当時は「別にそんな事ないよ」って思ってたんだけど。「火の鳥」とか「Petrushka」やった時はフツーに楽しんで弾いてたんだけど。

 Symphony in Cって・・・ホントに音楽的内容がない。Beethovenさまさまの「運命」を軽くパクってみました、って曲。なんであんな名曲に、あんな事やこんな事しちゃったのよとChewieは怒ってみる 

 そして無意味にリズムが難しいので、数えるのに忙しい 特に2楽章ってば、リズミカルにリズムが難しいんじゃないの。何の為に頭から湯気を出して細かく細かく数えてるんだか分かんなーーーい!!怒。例えば「春の祭典」みたいに、数え甲斐のある、リズミカルな曲ならそれでもヨロシイ。が、不規則に64分音符(え、多分ね。もう楽譜見て再確認する気力も起きません) が何度も出てきたりして、一向に気を抜けないのです。

 でも考えてみたら、ストラビンスキーの新古典派の曲はこれが初めて。あと「プルチネラ」を弾けたらもうそれでイイや、って感じです。

 はい、つまらないエントリーでスイマセン 仕方ないのであと1週間、ストラビンスキー、及びお仏壇の「チーン」が入る”Chicago Remains”に付き合います・・・ 
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今度はオペラ♪のお話

2008年05月07日 | Music
 いやーラッキーなChewie この前Sweeney Toddのミュージカルを観て、今度はオペラが観たいわ、とか思っていたら、Chicago Opera Theaterの「ドン・ジョバンニ」のチケットをCap'n Soloが取って来てくれました オペラの趣味が分かれる私たちだけど、Mozartは共通で好き。しかも「ドン・ジョバンニ」。女ったらしの男の話ね。話の筋は兎も角、序曲と亡霊のシーンが特に好き! 
 
 って事で、今日突然決まって行って参りました。恥ずかしながらChicago Operaって存在さえ今日まで知りませんでしたが シカゴの有名なLyric Operaではやらない様なオペラをやるみたいです。しかも今日、オペラが始まってから分かったんだけど、とてもモダンなプロダクション。多分、NYで言うトコロの、MET(シカゴのLyric)とNew York City Opera(シカゴのChicago Opera)みたいな感じなのかな。

 これが映画だったら間違いなく「R指定」なプロダクションで 最初っから凄いんだわ。設定は、ドン・ジョバンニが経営するクラブで(笑)皆さん凄い事になってる~ ビックリした。Donna ElviraなんてSM女王として登場するし! ポルノ?!みたいなシーンも多いし。休憩の後、ショックだったのか、ご老人のお客さん達は何人か帰ってしまった 
 そうそう、Mozartの音楽で、現代風に踊っちゃったりもするのね。何しろ設定がクラブだからw あれには大笑い

 歌は皆上手でした。この前見たSweeney Toddみたいに、演出上シーンが変わらず、舞台装置はそのまま。お陰で休み無くどんどん進むんだけど、弾き続けるオケが可愛そう! 観ている方もちょっと疲れます。
 
 さて、こういうプロダクションで、亡霊のシーンはどうするのか?! 何年か前にMETのドン・ジョバンニを観に行った時は、マジックみたいな舞台仕掛けだったなぁ、と思い出しました。ありゃー凄かった。
 そしたら、今日のプロダクションでは、死人が真っ白な顔で出てきて、コーラスの女の子たちがドン・ジョバンニを引っ張っていきました。その次のシーンでは、何と残された6人の主要登場人物たちが、警察に逮捕されちゃう! え゛こんなシーンあった?と思っていたら…

 最後の最後でステージ2階の部分のカーテンが上がって、血だらけのドン・ジョバンニが首を吊っている・・・!!!!!!!!
 Sweeney Toddより怖かった! 

 
 うーん、モダンなプロダクションは意味も無く避けてきたけど、これはこれで実は面白いかも。ただし、伝統的なステージで観た物に限ります。多分初めて観たドン・ジョバンニがこれだったら耐えられなかったと思いマス。 
 最後に警察に逮捕されるシーンも、「悪い人は罰があたる」って歌う6人も、今まで十分酷い事をしたんだし、ドン・ジョバンニが本当に死んだのか、どう死んだのか、普通のプロダクションでは見せないけど、随分酷い死に方をしたんだな、とw こういう演出は実はmake senseするかもね(本当に死体は怖かったんだけど)!
 
 Mozartを3時間ずっと聴いて幸せ~。マイナーになる亡霊のシーンの曲も大好き!!! Mozartのd minor大好きデス

 
 
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Kent Naganoのコンサートx2のお話。

2008年05月03日 | Music
 母上とChicago Symphony (CSO)のコンサートへ行きました ケント・ナガノ指揮、メインはベルリオーズの「幻想交響曲」。CSOって指揮者によって、プレイヤーが頑張ったりそうでもなかったりするんだけど、ナガノさんには良く反応していました。ちなみに、この次の日からナガノさんはうちのオケを振り始めるので、どんな指揮かなーと思って楽しみにしておりました。

 凄く指揮が細かく、やりたい事は全て要求しているのが後姿からでも良く分かりました こんな人がうちのオケを振ったらどうなるんでしょうか

 で、今までこんな「幻想」聴いた事ないゾ、という解釈でした。テンポも独特だし、3~5楽章が全て連続 ストーリーの関係上、3、4楽章は間を空けるべきだと思うのですが そして、なぜかステージにはCSO自慢の「ベルリオーズベル」が無い 
 (次の日、舞台裏で写真撮ってきました

 そしたら、これは「バンダ(舞台裏で演奏)」でした。そういうアイディアも面白いんだけど 折角ベルリオーズベルを持ってるんだから、ステージ上で使おうよ、と思った(注:これは普通、「のど自慢」で使われる様な細長いベルで演奏されますが、この曲の為だけにCSOはこのベルを発注)。

 でも驚きの連続だったけど良かった このレベルでCSOを鳴らせるんだから凄い。うちの母上も良い時にシカゴに来ましたなぁ。

 
 で、次の日からナガノさんはうちのオケのリハーサル。とても落ち着いた話し方をするので、血気盛んな私たちは最初、テンションが違う…、とちょっと変に焦る しかも…シューベルトの「Great」をやってたんです。スタイル的にとても難しい&私たちがそれまでリハーサルしていたうちのマエストロとは全然違うので、時間いっぱいいっぱいで、2日間で9時間リハーサル。シューベルトの難しさを散々思い知らされて大変だった 

 そして、ナガノさんも若者相手にどうコミュニケーションを取ろうか、正直困ってたんだと思いマス。だって、2楽章の頭でどーしても思い通りに行かないので1分くらいじーっと考えて、こう言ったの。
 「Lord of the Ringsの卑屈な感じのあの化け物、なんて言ったっけ? (私たち:ゴラム…?)そうそう、ゴラム、あの感じで弾いて下さい」
 
 はぃっ?!?!?!  

 分からない、分からな~~~い!!! と思ったんだけど、実際そう言われて弾き始めたら、本当にゴラムな感じでした。うーむ。皆も良く反応してたし。やっぱりゴラムなんだろうか。
 はい、これ。ゴラムが何だか分からない方に↓
  

 兎に角細かく細かくリハーサルして、最後には「こうやって弾いたら、キミ達は世界トップで通用するオケに聞こえます。弾いててどう?」と仰ってましたが私たちはこういう弾き方に慣れてないので良く分からない 

 けどコンサートはですね、皆少し慣れて、今までで一番良いコンサートでした。この「少し」慣れてっていうのがポイントで、最初から最後までとっても良い緊張感で行けたのであります。しかも弾いてて楽しかった。良かったー。もう一曲の意味の分からないLigetiのLontanoも良かったデス。あまりリハーサルしなかったけど。

 と言う訳で、コンサートは上出来で、うちの母上も良かったって言ってたので良かったんでしょう。このコンサートもCDを買いたいと思いマス。
 
 が、次の日から次のサイクルが始まってしまい、6時間リハーサルの日に楽譜を貰い、だーれも練習出来てないのにCSOのコンマスのコーチの日で。しかも曲はストラビンスキー リズムが目茶目茶です。Chewieはストラビンスキーはそれ程好きじゃありません。好きな曲もあるけど。何かショスタコービッチの軽いの、って感じで、ロッシーニとモーツァルトを比べている様なモノですかね?ちょっと違うかな。

 はい、んで今日母上を無事O'Hare空港に送り届けました。10日間でしたが、色々出来ました 日本から&NYへ行った時に色々食料も買ってきてくれたし 只今Chewieの冷蔵庫&冷凍庫は嬉しい日本食で一杯 今日はこれから納豆とお魚を中心にランチでーす
  
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チマチマ働いてマスのお話。

2008年03月21日 | Music
 只今とんでもない10日間真っ最中。「のだめ」のエリーゼが千秋さまに「今日もアリの様にチマチマ働いてますかー?」って言うシーンがありますが、正にそんな毎日デス。
 
 昨日まで地元の小さなオケのお仕事に参加していたんだけど、何か変なお仕事で。私が契約した後、まだ人数が揃わなかったみたいで、うちのオケに助けを求めたんです。
 そしたら後から契約したオケの皆さんの方がお金が多かった 言ったら「いやーついこの前資金が入ったんですよー。勿論Chewieさんにも皆と同じだけ払いますよー」だってさ。こっちから言わなかったらお金を上げる気は無かったクセに 
 
 うちのオケの仲の良い皆と一緒だったのでその辺は楽しかったんだけどね この小さなオケの半分がうちのオケの人。
 で、最後のコンサートが曲者で、シカゴから車で約3時間の場所にある町で弾かされたのね。良く考えてコンサート会場決めてよ 旅の時間を入れると10時間拘束で、ガソリンのマイレージもくれないの
 
 コンサートは、指揮者がどんどん遅くなるので、最後の方では「遅くなるなーコノ! 早く帰りたいんだヨ!! 3時間掛かるんだヨ!!」とオケは殺気立っておりました。それでも一つ一つの音を楽しんじゃって、いつもより更に遅くなる指揮者 まったくもう。家に着いたのは夜中の1時デスよ

 この5日間のお仕事の間に、所属オケも新しいサイクルが始まり、ショスタコービッチの交響曲11番「1905年」をスタート 有名な曲じゃないけど、いい曲デスよ~。
 昨日の”full rehearsal"までは楽器別・弦だけ・弦以外だけと分けたリハーサル。そして昨日やっと全員で初めて弾いたの。fullは2週間+振りで、超楽しい しかも昨日はCSOのステージでのリハです♪ 最後の大迫力の所は、金管・パーカッションと同じステージに居るのは相当耳がキツイので マネージャーが耳栓を皆に配ってくれました。

 難しいんだけど、今年秋にショスタコービッチの10番をやってるので、スタイルは分かってるんです。金管も、一番前に座っている弦楽器に耳栓を使わせる位凄い音うちのネチネチ・マエストロも、昨日は余りネチネチやってなかった。

 そして突然。

 「出来がイイから、明日のリハーサルをキャンセルしてあげます」

 だって。私達は2秒間唖然とした後拍手~

 音大在籍中の人達は期末試験中・風邪ひき多し・もうすぐイースター。Thank you, Maestro!!! Chewieは今週もう一つお仕事があるのでキツイなーと思っていたら突然のキャンセル。うれしー。けど、折角ショスタコービッチやってるのに、リハーサルが減るのはちょっと悲しかったりする。
 
 ついでに今マネージャーからメールで、4月・5月の連続リハーサルも2つ、キャンセルになりました。その頃のスケジュールは見たくない位混みあってたのでこれは嬉しいゾ。しかもうちのオケってば、リハがキャンセルされてもお給料に影響はないのです。うははは 



 今日は、今日こそは練習! お掃除! …でも朝寝坊してゆっくり朝ごはん食べて、ゆっくりオンラインしていたらもうお昼になっちゃった 外はとてもいい天気なので、お散歩にも行きたいなぁ  
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先週のオケのお話。

2008年03月05日 | Music
 別に面白い話でもないんだけど、オケ・ライフの一ページと言う事で。

 先週は、金曜がPierre Boulezとのreading session、日曜がcommunity concertでした。reading sessionはドビュッシーのImagesからイベリア。コンサートは、イベリアがメインで他に数曲(後で書きます)。Imagesはこれまで知らなかったんだけど、とても奇麗な曲で、直ぐに気に入っちゃった 日本語では「映像」ってタイトルなんだねぇ。

 金曜のreadingは、基本的に「あんた達、ダメ~」ってブーレーズに言われ続けた濃密な三時間でした。彼は作曲家なので、リハーサルでも作曲家的なアプローチをします。つまり、書いてある指示(強弱、アクセント等)を全て忠実に再現しなさい、って事ですが。ブーレーズは、11月に一緒に弾いたハイティンクと大体同い年だと思うんだけど、どっちが好き?って皆聞きあってた。私はハイティンク派。もっとartisticなの。勿論ブーレーズの仰るとおり、書いてある事はやらなきゃいけないけどさ。

 readingの最後に、マエストロは「色々言ってゴメン、気を悪くしないで下さい。でも必要だったから言いました」と仰って去っていかれました。

 次の日、シカゴ交響楽団がブーレーズと同じ曲を弾いたんだけど、それに行ったオケの友達曰く「強弱も何も、全然やってなかったよー」との事でした。ナンじゃそりゃ?!

 
 さて、コミュニティー・コンサート。名前の通り、地元密着型コンサートなので、地元の高校へ遠征。皆でスクールバスに乗って行ったの。いつもは同じホールでリハーサル・コンサートをしているので、皆で移動って楽しい そして、大学以降、アメリカに来た外国人達は、スクールバスはこれが初めてだったのね。と言う事で更にテンションUPで大はしゃぎしちゃって。
 スクールバスの中はこんな感じ↓ 大はしゃぎ中の外国人、VassiとHenry。
 


 コンサートは、メキシコ街にある高校で。何と、メキシコ国歌を最初に弾きました それから地元の音楽教室の小さなばよりにすと達が来て何曲かアンサンブルで弾き、最後にキラキラ星他2曲をうちのオケが伴奏する、という、とってもcommunity concertな事もしました。

 ここのオケは基本的に皆いい人で、面白くて本当に楽しいです お友達サークルはどんどん広がるモノです。秋の会ったばかりの頃は、皆様子を伺ってた感じで、かなり気を使ってたんだけどね。

 今回スタンドパートナーだったJennも実に面白い子で、とても気が合います。Chewieは時々彼女をプードルと呼びます。ゲイのドラマの真似。プードルは「私、老人&ゲイフェチなのー」だそうで、将来は老人と結婚して、1年くらいでリッチな未亡人になって、ゲイのベストフレンドと暮らすんだって。頑張れ、プードル!
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Happy Birthday, Mozart! のお話。

2008年01月28日 | Music
 昨日の「シカゴグルメツアー」は写真待ちなので、一つ飛ばして今日のお仕事のお話。

 また今日もお仕事開始の4時間前に電話が来て、やってくれる~?って。ホント呑気ですよねぇ。4時間前になっても演奏者が決まってないって これは良くやってる、高級ホテルのアフタヌーンティーのBGMのお仕事です。完璧に土壇場で行く要員になってます、私。前回は30分前に、今から来て!って言われた。

 で、行く前にラジオで「今日はMozartのお誕生日でーす」つって、何故かMozartのレクイエムを放送していた。他の曲でもいいんでないかい?
 
 で、お仕事先に着いて、初対面のびよりすとさんと弾く事になったんだけど、生まれて初めて会ったベルギー人でした。名前の発音が超難しくて完璧諦めて、何か良く分からない呼び方をしてしまった スイマセン。

 で、二重奏をやる訳なんだけど、モーツァルトの12曲の二重奏セットがあったので、それを弾き始め、その途端に今日がモーツァルトのお誕生日だったって思い出して。普段このお仕事では楽譜一冊全部の曲を弾く事はないんだけど(だってお客さんが飽きちゃう)、今日はお誕生日なので、全部弾いちゃおうっか!って意気投合。ってお客さんはお誕生日だとか知らないだろうけどさ。いいのよ、別に。

  どれも簡単な曲でとてもシンプルなのに、れっきとした曲なのです。モーツァルトってやっぱり凄い。楽譜の見た目は、例えばだけど子供(?)が作曲してみた、くらいのシンプルさ加減なのに。たった二つの楽器で、どっちも凄く似た様な事を弾くのではなく、それぞれ独立したパートとして良く出来てるんだわ。

 と言う訳で、何となくモーツァルトのお誕生日をお祝いしました。Happy Birthday~

 ついでに。ここのお仕事では休憩の時にホテルの従業員用のカフェテリアでお食事出来ちゃうんだけど、毎回とっても美味しいの 特に菓子パンが美味しいんだけど、今日はブリオッシュ、ベリータルト、ラズベリーケーキ(ミニ)を頂きました。飲み物はスプライト。お砂糖ばかりを食べたも同然

 で、ベルギー人の初対面の方と、何を話そうかな~と思っていたんだけど、ブリュッセルの音楽院に日本人のお友達にT.Iくんが行ったので、ちらっと聞いてみたら、「あぁ~~同級生だよー 彼どうしてるかなぁ」だって。AspenのT.Iくんのその後の行方をご存知の方、教えて下さい。ドイツに移ったって話なんですが。

 ベルギーねぇ…他に何が思い浮かぶかしらと思ったら、ベルギー生まれのLe Painっていうオーガニックのベーカリーがあるんですねぇ。アメリカにはNYとLAにしかないのかな? まだシカゴにはありませんが。あれ美味しいよね~と盛り上がりました。私のベルギーとの接点はこの二つだけでした。チャンチャン。


 ところでお友達がご結婚する事になりました! Chewieも嬉しいよぉ~ ちょっと先の事だけどおめでとう!
 

 
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コンサートとレッスンとコンサートのお話。

2008年01月16日 | Music
 とうとうマーラーのコンサート♪ 実は一回目のリハーサルはクリスマスの前だった。途中休暇を挟んでいた事もあって、長いサイクルでした。今回も満員で客席の一番上まで見事に埋まっていました。

 本番はデスね、もっとOutwater氏とリハーサルして、全員が(勿論私を含めて)ちゃんとコンセプトを理解していたら完璧だっただろうな、という感じでした。ところどころ危うい所があったけど、magical momentもあって楽しかったです。「最後の最後まで、『曲の重さと重心』を感じて弾いて下さい」とリハの最後に言われてたんだけど、それは良かったかな。

 元々このコンサートは、チョン・ミュンファンが指揮の予定だったのが変わったので、オケの中にはOutwaterじゃ物足りない、と贅沢を言う人も居ましたが。いいじゃん、Outwater。まだ若いのに有名なオケは殆ど全て振ってるじゃん。

 コンサート後のお楽しみ オケ仲間とバーに行ってフローズン・ダイキリを飲みました。グラス一杯、全部飲んじゃった♪完食(?)したのは初めてでーす。おめでとう、Chewie トレーニング・オケでお酒もトレーニングされちゃってマス


 さて、今日は子供っちの練習をみるレッスンへ行って参りました。2回目。その子の先生とのレッスンのビデオを見ながら、一緒に練習してくれ、とお母様に言われてビデオを観たんだけど、Chewieはショックを受けたよ 

 アメリカ人のおばさんの先生なんだけど、めちゃめちゃ怖い! 怒鳴るわ、弓の先で子供を突付くわ こんな怖いレッスンを見たのは初めてかも。子供っちはこれに慣れちゃってるみたいで、特に怖がってる様子はないんだけど

 そのレッスンだと、先生が自分のコピーを作ろうとしてるだけで、子供に真似をさせて終わってるのです。ま、まだ11歳だし。
 だけど、もう11歳。少し頭を使って練習したら弾く事にも意味が出てくるでしょう。「先生がここは大きな音でって言ったから大きな音で弾いてる」という感じなのです。
 なので、レッスンで先生が説明していない、「何故」こう弾かなきゃいけないのか、「どう」練習したらそう弾けるか、を私が説明してあげて、それで練習させたのです。

 そしたらレッスンの後でお母様が、「そんなに説明しなくていいから、5回ずつとか繰り返し練習させてくれませんか?」と仰るのです。いえいえ、お母様、ただ繰り返し弾かせるだけなら、わざわざミュージシャンを雇わなくても誰かが「監督」すればそーいう練習は出来るでしょう。
 と、そこまでは言わなかったけど、「今whyとかhowが分かったら、後で同じ様な問題がある時に自分で解決出来る様になるし、弾く事にも意味が出てきますよ」とだけ言いました。

 私も練習に付き合うレッスンは初めてで、お母様が私に何をして欲しいのか、更に子供っちが何をして欲しいのか良く分からなくて暗中模索であります 

 その後Chicago Symphony(CSO)のコンサートへ。ベートーヴェンのピアコン1番とチャイコフスキー4番。とても良かったデス。今日の指揮は、やっぱりキャンセルしたチョン・ミュンファンに変わって、ロシアのPolianichkoさん。CSOデビューだそうですが、中々良かった。そして、CSOの金管は本当に素晴らしい チャイコフスキーは凄く向いてるわん Beethovenのピアコンも、久し振りに聞いたんだけど、やっぱり私、Beethoven様々が大好きデス!

 ところで、「CSO二軍」みたいなうちのオケのメンバーは、チケットが余っているとタダで貰えちゃうんデス。今回は、初めて1階席のチケットを貰えたの そしてまた明後日のコンサートもチケットを貰いましたうふふ。
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一回ずつの大切さのお話。

2008年01月13日 | Music
今日もマーラー。最後のリハでした。3時間のリハーサルx2コマ。これを乗り切る為に、ねおこちゃんに教えてもらったクッキーを焼きました オケの友達も喜んでくれて良かった それからオケの友達とディナー@Chewieの と言ってもパスタだけですが。夜一人でボーっとするより断然楽しかったデス
 
 リハーサルの一本目はホールで。なんだか上手く行かなくて心配になってきた あのホールの音響は素晴らしいけど、実は座る場所によっては良く聞こえない場所もある。今回のChewieの席は最悪デス。自分のセクションが聞こえな~い! 聞こえるのは隣のの音ばかり
 Outwater氏のやろうとしている事は分かるし、説明も分かるんだけど、そう弾くのがとても難しくて。マーラーって、奥が深い! チョコレートだけでは語れないのです(一つ前のブログ参照)。

 後半はスタジオで通し。今度は全部の音がバランス良く聞こえる。凄く良いマーラーが出来ました 良く、最終楽章に入る前に「もうすぐ終わっちゃう!」ってChewieは悲しくなります。今日も、もっとこのメンバーでマーラーを弾きたい!!と思い、まだコンサートが終わった訳ではないのに悲しくなっちゃった

 そこで思った。音楽って、その場限りのモノなのです(今頃何言ってるの…だけど改めて思ったの)。レコーディングしてもいいけど、演奏の側からすると、演奏中と後で聞くのでは全くテンションが違います。そして、同じメンバーで同じ指揮者で同じ曲を2回弾いても、絶対同じにはならない。昔、お習字の先生が良くおっしゃっていたけど、人は二度と同じ字を書けないのだそうです。
 
 つまりね、一回一回大事にしないといけないなぁと今日改めて思った訳です。例えば、Outwater氏と弾けるのは(今シーズンは)月曜のリハとコンサートだけ。寂しいよん 折角マーラーがチョコレートだとか教えてもらったのに、他の指揮者と弾いても舌鼓は打てないでしょ?(笑…勿論他の事もたくさん教えて頂きました。テンポを変えるのに、オケ全体に「核となる重さ」が必要な事、どうやってそれを作るか etc)

 昔、Pamela Frankというヴァイオリニストのレッスンを受けた時に、「いつも、これが人生最後の演奏と思って弾きなさい」と言われました。9・11の後だったので「いつテロが起きるか分からないでしょう!」って(笑)。
 それは兎も角、いつもそういう心構えじゃないといけないんじゃないかしらん。手の故障で弾けなくなってしまったPamだから余計に、「弾けるっていう事に感謝しなさい、いつ弾けなくなっても後悔しない様な演奏をしなさい」って事だったんですけど。

 この「一度だけのhappening」を聴きにですね、皆さん是非、コンサートへ足を運んで頂いて、クラシック音楽の本来の姿である生演奏をお聴き頂きたいと思います。CDもいいけどネ。ロボットの弾くヴァイオリンなんてもっての外。結局宣伝デシタ
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スウィーツとマーラーのお話。

2008年01月11日 | Music
 今日からオケは、客演指揮者とリハーサル 3日前までうちの常任がネチネチと(「のだめ」の千秋様よりネチネチです。ネチネチ大好きのChewieのリハーサルもネチネチです)、でもやたら速いテンポで準備リハーサルをしてくれたんだけど、そろそろゲストのEdwin Outwater氏とリハーサルしてもいい頃だよねー、と皆思っていた。

 Outwater氏は、うちのオケのハロウィンコンサートを指揮した人で、その時ちょこっと弾いたマーラー5番がとても良かったので今回のマーラー1番を楽しみにしてました。

 頭から、まずは管楽器の音が全然違う。オケ全体にエネルギーが戻ってきた感じ そして、マーラーのキャラクターをどんどん形にしていってくれました。「これはウィーンの音楽なんだよ。ヨーロッパの指揮者はアメリカでウィンナーワルツを振りたがらないんです、何故かと言うと奇麗(clean)過ぎるから。あなた達も奇麗過ぎるよ」と。

 「ここはね、ウィーンのチョコレートとか、ホイップクリームとか、そういう感じの所だから(と歌ってチョコレートで舌鼓を打つ真似)こう弾いてね。(ウィーンと言えばこの人、の)シュトラウスが『ホイップクリーム』って曲を書いたの知ってる?」と、2楽章のトリオで言われました。 
 そう言われたら、Chewieはザッハトルテが思い浮かび、弾きながら常にヨダレが出そうな状態でした。「甘い物を食べるとキムタク3人に囲まれている様な幸せな気分になる」とこの前お会いしたSさんが科学的事実として教えてくれましたが、マーラーで、「キムタク3人に囲まれている様な幸福感」を味わえちゃいました。ホントです。
 (と言っても、隣はこの前書いた困ったチャンで、見た目もなんですけど。)

 そして、流石ヴァイオリニストのOutwater氏は弦楽器に対する指示がとても良い 表現力豊かな弾き方とか今まで全然知らなかった弾き方を教えてくれました。それにしてもオイシイ...chocolatieなマーラーですなぁ

 
 Outwater氏は色んな事を言葉で説明してくれます。その辺もアメリカ人らしい。ヨーロッパの指揮者が英語でリハーサル(イギリス人を除く)となると、英語はペラペラでもそんなに喋りません。ネイティブの英語は論理立てて喋るモノの様デス。

 
 あぁ~~ザッハトルテ、本当に食べたくなってきた・・・・・・・・・・
  今、夜中の1時前だけど、もう一回マーラーのあの部分を弾くのでもいいから、味わいたいわん


 関係ないけど、今日から教え始めました 教える、というより子供っちの練習に付き合う、practice buddyってヤツです。これはChewieは初めてなので、お母様のご希望に添って頑張りたいと思います。11歳のとてもtalentedな女の子の練習なんだけど、ナンと週に2、3回! この子供っち凄いなぁ。
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コンサート x2のお話。

2007年12月08日 | Music
 いやはや、寒いのなんの。夕方から気温がぐっと下がって、-10℃くらいまでいっちゃう+風が強い。ので、馬鹿みたいに寒いです。やってらんなーい。

 本題。日本から帰ってきてその日に、シカゴ交響楽団のコンサートへ行きました。時差ぼけですが、曲が曲だったので行くっきゃない! 
 プログラムは、ラヴェルのピアノコンチェルトとショスタコービッチの7番。ピアノのソリストは、Yundi Liです。えぇ、あのまぁまぁカッコいい風の。実は一度もYundi Liのピアノは聴いた事がなかったので、一度聞いてみたかった。 
 Yundi Liは、プロフィールを見たらまだ25歳 年下だと知って急に興味が薄れました(・・・え?)
 今まで写真でしか見た事がなかったけど、どの写真もキムタク風。顔は違うんだけど(笑)。髪型なんて、絶対真似してるー!って思うくらい同じ。
 で、このコンサートでは…
 1年前の「華麗なる一族」をやっていた頃のキムタクの髪型で登場。なんか…ヤダ(笑)。

 という訳で、ラヴェル。ピアノはとても繊細で、ちょっとセクシー。1楽章がとっても良かった
 オケは、一つ一つの楽器の音が、それぞれの特徴を前面に押し出してる感がありました。…何言ってるんだろ つまり、色んな楽器の音色が特徴を出しつつ、喧嘩せずに混ざり合ってたんです。こういう演奏は滅多に聴いた事が無かったのです。あ、でも管弦楽の魔術師だったラヴェルだしねぇ~、と納得。

 それからShostakovish7。実はChewie、この曲大好きデス。こちらも、Ravelと同じく、それぞれの楽器の音色の特徴が出ていて、「なーんだ、Ravelだからこう弾いたんじゃなくて、こういう指揮者なんだ」という所に落ち着きました。とてもテンポが速くてビックリしたんだけど、途中でテンポを変えてみたりして、結構面白かった。

 が、時差ぼけには勝てません。3楽章辺りからうつらうつらしました


それから、今週はoutreachでコーチしているChicago Youth Orchestraのうち1つがコンサートで、一緒にコーチしている友達2人と、Chicago Cultural Centerへ聞きに行ってきました。そこにはティファニー製のドームがあるって聞いていたので、それをまず拝見。どれどれ?

 すいません、実はこれどっかから貰ってきた絵デス。3階のホールがこんな感じで、タイル張りのモザイクで、金をふんだんに使い、とっても贅沢な空間でした。

 コンサートは、満員でビックリ。そして演奏もとっても良くてビックリ。とても子供のオーケストラとは思えないくらいでした。そして、とても安心して聞けた。普通、自分が教えた子供の発表会とかオケのコンサートって、とっても緊張するしドキドキするんだけど。親の心境ですよね
 

 えー今夜もシカゴ交響楽団のチケットがあるので聞きに行ってきます。全然いいプログラムじゃないんだけど、メインがブラームスのダブルコンチェルトなので 
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