やっぱブログだべさ。

 こんなブログタイトルでも…まぁイイんでないかい? 
 まずは「初めに・お約束」をお読み下さい。

アメリカ人と噛み合わないお話。

2008年09月01日 | 小さく比較文化もどき
 偏頭痛なのでカフェインをたくさん飲んでいたら、夜中なのに全然眠くなりません。困ったもんデス。

 さて、日米比較文化(?!…絶対違う)、今日の話じゃないんだけど。
 
  メイン州には、北海道にある植物がたくさんあります。ナナカマドとか白樺とか。今年の夏、メイン州でドライブしていたら、牧場やプチ草原みたいな景色が見えて、懐かしくなっちゃって思わず「うちの祖父母の家の辺り、こんな感じなんだよー」って言ったら・・・

最近携帯デビューしたCole「それはホッカイド?ホンシュー?シコク? キューシュー?」(何故か彼は知っている・・・)
Chewie「北海道。北の島・・・」
Cap'n Solo「それって北にある小さい島?」

Chewieの脳内「この人、択捉島の事を言ってるの?!

 と、良く考えたら、アメリカ人にしてみれば、北海道は「小さい」のだ・・・ 話が噛み合わない! 
 今、地図帳を出してみたら、北海道の面積は77978k㎡。大体ワシントン州くらいの大きさだと思われます。何せ、日本全体がカリフォルニア州より小さいくらいデスから…


  別の時、彼らと緯度の話になりました。唐突デスが、自分が生まれた場所の緯度の話になって。と言っても、誰も正確に何度、とは言えなくて、大体どの市と同じ位、とかそういう言い方。

最近携帯デビューしたCole「Chewieの生まれた場所と同じ位の緯度だと、アメリカでどの辺になるんだろう?」
Chewie「北緯36.5度デス」(即答)
皆 「ひぇ~~~~~凄い!何で知ってるの?」 
Chewie「緯度は小学校で習うの」
皆「小学校で!!」
Chewie「はい」
Cap'n Solo 「日本の教育システムは凄い!」 

 そうです、日本の教育システムは凄いんデス! 

 今また地図で見たら、日本は、北緯30度~45度内に収まってマスね。アメリカはアラスカが60~70度、本土は25~50度くらいです。東京・横浜の36.5度辺りにあるのはアトランタ・メンフィス・オクラホマシティ・サンフランシスコなど。

 結局、横浜の緯度を知っていても、アメリカの地図に当てはめられないChewieと、都市の位置関係は分かるけど、緯度なんて知らな~いのアメリカ人が会話をしてもこんなに噛み合わないのでした


  日本の教育システムの凄さのお陰で、レストランへ行くとチップの計算はいつも私デス。「日本の教育システムを信用するから!」とか言われながら。最初は、暗算で15% のチップを「いくら」って言っても誰も信用しなかったんだけど(笑)。
 で、一度筆算していたら、「何?!何してるの?!?!」ってビックリされました。筆算ってアメリカでやらないみたい。又話が通じない 今「筆算」を和英辞典で調べてみたら「calculation with figures written down on paper」だってー。筆算という言葉も存在しない、と。 

 アメリカの学校では九九は(無理矢理)暗記させられるけど、二桁以上になると計算機なのです。えぇ、学校で計算機を使うんです!!! 

 アメリカ人に筆算を説明するのも面倒だわん。教えてあげな~い。でも、一体どの位彼らが理解出来るか、試しに教えてみたいかも・・・ もしやったら、ご報告します。

 その他、PCのワードでフォントサイズを変えなきゃいけない人に「22フォントの75%って何?」と聞かれ、それも当然日本人ですからChewieは答えられる訳ですよね。最近はビックリされるのも慣れたので、日本の教育システム自慢!と思って暗算してマス。日本って凄いのよ!! 


比較文化~爆笑編~のお話。

2008年06月02日 | 小さく比較文化もどき
 はっきり言ってどーでもイイ話なんだけど。

 日本人って、爆笑する時についでに手も叩きますよね ぎゃは~~~~(パチンパチン)って 

 アメリカ人って爆笑する時は爆笑するだけなんですよね。ぎゃは~~~~だけ。

 それはかなり前に気付いて、爆笑の際に手を叩くの止めたんデスね。

 でも最近、日本のテレビを見ていて爆笑しながら手を叩いている自分を発見! はぎゃ? しかも考えたら毎回やってる。あ、アパートの住人に拍手が聞こえるかな?とか毎回思ってるもん。絶対英語のTV/映画を観ても、人と話して爆笑しても手は叩かないのに。

 耳で聞いてる言葉によって手をどうするか、私の脳は判断しているのだろーか?

 最近Chewieと日本語で話して、手を叩いて爆笑したのを目撃した方、ご一報ください。

 

 全然関係ないけど、昨日はオケの友達3人が連続で音大でリサイタルで、合計6時間ほどリサイタルを聞きました 疲れたけど、自分がソロはずっとやってなかったので、友達のを聞いて、やっぱイイな~と思いました。
 と言う訳で只今、キャンプのコンサートでソロ弾こうと思って練習中。挫折覚悟でカルメン幻想曲。のだめの「俺の真っ赤なルビー」のあの曲です。多分挫折しマス 
 

アメリカにおける日本語と、日本における英語のお話。

2007年12月19日 | 小さく比較文化もどき
  ちょこっと暖かくなりました クリスマスまであと一週間なので、Chewieも重い腰を上げて(?)クリスマスモードに入り、小さなクリスマスツリーを買いました。
 ちなみに、このスヌーピーは、くるみ割り人形なのです!! 小さいので、ピーナッツ割り人形って感じだけど…Peanutsだからこれでいいのか?! 兎に角かわいいので、一番のお気に入りのクリスマスの飾りデス

 さて、クリスマス商戦真っ只中。ダウンタウンのお買い物エリアは結構大変な事になってます。

 Macy's(元Marshall Fieldsっていうデパート) の有名なドーム天井(写真左)の下は、こんな飾りつけ。この天井あってのデコレーションって感じだけど。
 

 で、Macy'sのショーウィンドウで、バレエ「くるみ割り人形」の色んなシーンを再現しているんだけど、こんな感じ。
  人形が動くの。
 ほう~と思って見ていたら、窓ガラスに色んな言葉で何か書いてある。日本語も発見・・・

 
 え?! 「日本語のNutcrackerに続きなさい。翻訳された物語は明白なMacy一階で利用できる」
 

 こんなに意味が分からないのは初めてでーす! ちんぷんかん。きっと他の言語の翻訳もこんな感じなんだろうなぁ

 
 ついでに、この前スーパーの果物売り場のTVで、日本の柿を宣伝してたんだけど、「This is called Fuyu. Say it with me, Fu-Yu!!」と、やたら元気のいいシェフが何度も「フ~ユ~」と言うのを聞かされ、噴出しそうになりました。

 和製英語ならぬ、米製日本語が、実はたくさんあります。
 futon。日本の敷布団より柔らかくて、掛け布団より硬いベッドのマットレス。の事らしい。実は未だにハッキリとした定義が分かりません。
 zen。 形容詞みたい。It was very zen. とか言うの。私も使った事あるけど。例えば落ち着いていて、周りの人まで落ち着かせちゃう人、とか、雨がしとしと降っていて、メディテーション的な雰囲気とか、そーいう事を指すみたい。多分、meditatingみたいな意味でしょう。


 
 一方で、日本における英語ですが、小物でも服でも、英語、最近はフランス語をプリントする傾向がありますよね。全然意味のない英語な事が多いので、友達に「これ、どーいう意味?!」って聞かれて困った事が何度もあります

 ついでに、指摘されるまで何の違和感もなかったけど、何で色んな所に英語表示するんでしょうね。
 
 前に教えていたアメリカ人の生徒さんが私の手帳を見て、かわいいね、って言うので、「日本で買ったんだよ」って言ったら「え、何でSunday, Mondayって英語で書いてあるの?日本語でいいじゃん」と。確かにそうだ!!

 それから先日、日本からのお土産に、お箸+お箸袋を買ったのですが、パッケージに「My箸袋付き」って書いてあったのね。それを差し上げた友達が、「何でここにMyって書いてあるの? 日本語でいいじゃん」と、やっぱり言いました。前にも、日本では何故か表示に英単語を使うんだって話にはなっていたんだけど。「良く理解出来ないけど、日本語っていう独立した立派な言語があるのに、勿体ないね」という感じの事を言われました。確かに…。

 言われるまで気づかなかったけど、本当にそうなんだよね。何で英語をちょこっとだけ使うのか? 例えばアフリカみたいに、学校教育は英語で、っていう文化なんだったら話は分かるけど・・・。

 えーワタクシもですね、変に英語を混ぜたり、変な日本語を使わない様に、気をつけたいと思いマース。日本人と喋る時は英語混ぜない様に!がモットーです。が、周りに日本人が一人しか居ない、っていうのが現状だったりする
 自慢じゃないけど、今日はちいぽんさんのブログで「一病息災」の意味が分からなくて、その辺にあった電子辞書の和英辞典で調べたりしました このままじゃマズイので、どーにかしたいと思いマス。って一体何をすれば良いのやら。
 

日本とアメリカの音楽教育のお話。

2007年10月17日 | 小さく比較文化もどき
 予告致しましたとーり、日本とアメリカの義務教育上の音楽教育について、まとまりのない比較文化。

 先週、うちのオケは、Day of Musicっていうイベントに出演。一日中色んなグループがコンサートする日。普通Chewieは、オケのコンサートは楽しい~♪って思うんだけど、今回はそうでもなかった いつもの指揮者じゃなかったので、リハがつまらなかった。3時間リハやって、たった一つの事だけ学びました。いつもの指揮者を出せー! 

 コンサートは何曲かはお客さんも一緒に歌うため、プログラムに楽譜が入っていて、更に地元の高校のコーラスが2つ入り、皆で歌いましょう~っていう趣旨。

 それがねぇ…お客さん、歌えないんです。コーラスが歌ってるから一緒に歌えばいいのに。それに「喜びの歌」(歌い易い様に、G majorにアレンジ... by カラヤン)は歌えてもいいよね? でも聞こえな~い。最後のハレルヤだけは、大きな声で歌ってたから聞こえたんだけど…pathetic! 耳を疑った。

 そして思った。日本の音楽教育(小学校・中学校)を受けていれば、こういうのは歌えるんじゃないか…?

 私の小学校は、大体の子がピアノやエレクトーンを習っていて(ばよりんなんてやってたのはChewieだけ)、楽譜も読めた。だけど、音楽のレッスンをとってない子も、合奏に参加したり、皆で歌ったりしてた訳です。音楽の教科書には、歌・リコーダーの楽譜が載ってて、楽譜が読めなきゃどうしょうもない状態。だから、きっとレッスンをとってない子も読めてたの。覚えてないけど、授業で習った筈。

 中学校からはカトリックの女子校で、ここの音楽のレベルは高かった。お仕事で大学のコーラスを伴奏しますが、悪いけどChewieの学校の方がコーラス上手いヨ。御ミサがあるので、ミサ曲も習いマス。授業で使うのは、聖歌集2冊と文部省指定の教科書。授業では、譜読みで先生のピアノに合わせてラララで歌ってみて、3回目くらいからは歌詞も付けて、皆歌えちゃうんだよね。ここでの音楽レッスンの経験者は、99%かな。皆何かしらレッスンを取っていた事がある・レッスンを取っている、という状態。
 
 そういう環境だったので、小学校も中学校も、音楽の先生方はadvance levelの授業を出来たのかもしれませんが、でも、しつこい様だけど、皆楽譜は読める様になる訳です…よね?  


 対してアメリカにおけるgeneral音楽教育。楽譜は読めないのか?! 歌わないのか?! 
 本日、Captain Soloに色々お話を聞かせて貰いました。何せChewieは日本育ちの大和撫子(え?)。アメリカの小学校、中学校のgeneral musicの授業で何をするのか知らないのだ。只今Captain Soloは小学校・中学校で音楽の教育実習中。小学校の授業は難しい、と言ってましたが、アメリカの音楽教育とは…

 まず、学校のfundingは州から来ます。なので、国全体で「文部省・教育ヒッシュウ課程」みたいな物は設定されてません。州で予算を組んで、授業形態も決めてくれ、と。

 1957年にソビエトに宇宙旅行を先取りされた時、アメリカは「科学・数学に力を入れて、エンジニアを育てなくてはソビエトに遣られる!」と焦る。そして今、全国的な学力テストみたいのは、英語と数学、そして最近は+科学なので、まずその3つにお金と授業時間を使う訳ですよね。

 で、時間を削って、そしてお金を使って芸術系のクラスを作れる余裕がある、と見込んだ州は少しお金を使ってみる。つまり、全国的に必修じゃないのです。なんと、アメリカでたった14%の学校or14%の子供が学校で音楽教育を受けられる立場に居るそうです!   たったの14%! 興味がないから教養として身に付けない、んじゃないのです。音楽や美術に触れるチャンスも与えられてないんだなぁ。

  general musicの授業があり、更に余裕のある地域には、バンド・オーケストラ・コーラスがあります。部活じゃなくて授業。オケ・バンドは3、4年生から出来ます。これは日本より凄い。

 general musicでは、9つのジャンルをカバーするそうです。その中には楽譜の読み方、歌も含まれているそうな。じゃぁ…一応学校に音楽の授業があったら楽譜は読めて、歌も歌える…と。
 でもね、3年生でオケを始める子供(少なくとも、コネチカットで私が教えた子供達)はまだ楽譜が読めず、3年生の終わりでオケの授業の一環で読み方を習うのです。一体いくつまでmusic literacyを遅らせるのだろうか

 例えば、シカゴではたった25校(だったかな?)に、オーケストラのプログラムがあるそうです。それでもgeneral musicはあるのです。イリノイ州は割りと教育に関する財政に余裕がある様です。

 Captain Soloの出身のミシガンでは音楽教育があり、リッチな地域では、親達がどんどんお金を寄付して、学校の音楽部門を続行させるんだって。お陰で、学校のバンド、オケ、コーラスのboard member(委員会?みたいの?)は半分以上が親達。もし学校が「少し音楽の予算を削って…」なんて言おうものなら、この親達が食って掛かる…そうな。怖い。

 Chewieが前に住んでいたコネチカット。これが当たり前だと思ってたけど、ハイスクールにはオケ・バンド(しかも何種類も)・コーラス・ミュージカルがあり、地元小学校・中学校にも、いくつもオケがあり、jazz orchestraまであったり。個人レッスンを取る子も多いので、Chewieもかわいい生徒さんがた~くさんだった…のですがシカゴでは…


 日本よりもクラシック・ジャズ共に音楽が一般的に愛されてる(とChewieは思う)アメリカなんだけど、実はcultivateされてるのは一部の人間・・・の様ですね。うちのオケのoutreach programも、
音楽にあまり触れる機会の無い子供・大人に色々紹介
 ↓
一緒に楽しんで貰う
 ↓
コンサートに来てもらう
 ↓
将来のクラシック音楽も安泰
 …って路線でやってるんだけど、これはイリノイ州だけじゃなくて、もっと遠くの、本当に音楽教育の無い州に行ってやるべきだと思いマス。そんな時間とお金がないのが実情だけどさ。

 と言う訳でした。速い話が、音楽教育が殆ど行き渡っていない、と。出身地によって、音楽の教養の有無が変わってくるし、出身地の違い=貧富の差→やっぱアメリカ。っていう図になるんだなぁ。

 14%って数字を聞いて考え込んじゃったけど、じゃぁ英語・数学・科学に比べて音楽の教育ってどの位、どの様に大切&必要なのかしらん? 一般の人(non-musicians)にとっての音楽の授業は、Chewieの(大の苦手だった)「美術の授業」っていうスタンスでいいのかな? 楽譜が読める、歌える、ってNon-musicianにとって、別に必要な事じゃないし、生活して行く上でとっても必要って訳でもありませんね? 私は美術の授業は苦手で大嫌いだったけど、今、美術館で絵やサクヒンを観るのは好きデス。要は興味の問題…? 

 クラシック音楽の将来は危ぶまれてます。コンサートの大体のお客さんはお年寄り。この世代が無くなったら、コンサートは成り立たないんじゃないか? 若い人にもっと来てもらわないと! 
 別にその為に音楽教育を必修にしろ、とは言わないけど、少しでもクラシック音楽に気軽に触れる機会が皆にあったら、多分もっとたくさんの人が興味を持ってくれる筈デス。堅苦しい、退屈だ、って先入観があるんだろうけど、そうでもナイですよ?w

 まとめが良く分からなくなりましたが、一応「比較文化」、比較するだけ比較しました。

 Captain Soloに日本の音楽教育についてオハナシしましたが、それより「私立のカトリックの学校に行った」って言う事実に驚かれた。クリスチャンじゃないのに! 「ここが変だよ、ニッポン」の典型的なパターンでした 多分理解されてないと思いマス。ははは。