山形建築研究所-BLOG-休憩室

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・・・・・・・ちょっとひと休みしていきませんか?

地震に耐える住まい

2009年07月31日 | オープンオフィス
梅雨明けしたというわりには、はっきりしない天気が続く我が街。
明日から8月というのに、このまま夏が終わってしまうのではと・・・




そんなことを思いながら、朝の散歩での2点・・・


一方、事務所では長期優良住宅の認定申請にむけての作業が進行中!
長期優良住宅認定のベースになっている、住宅品質確保法の住宅性能評価基準の復習しながら・・・

そこで、木造住宅の安全性検証方法について・・・地震に耐える住まいとは?

建築基準法では、2階建てで、かつ延べ床面積500㎡以下などの木造住宅は構造計算を必要としません。
その代わり構造安全性を確認する仕様規定が設けられています。
これが<壁量設計>であり、木造の安全性を確認できる最も簡単な方法です。

木造の耐震、耐風、耐積雪に関する規定では、壁を重要な耐震要素と考え、
必要とされる量の壁を釣り合いよく配置することで、構造安全性を確保するようにしています。

建築基準法の壁量設計は、木造設計の基本です。しかし、構造安全性の<最低限の目安>ともいえます。
建築基準法の壁量設計よりも高い構造安全性を確認できるのが、
<品確法、住宅の品質確保の促進等に関する法律>の住宅性能表示制度で定められた壁量設計です。

建築基準法と品確法(等級2以上)が想定する地震や風などの外力レベルが異なっていて、
品確法の等級3では、建築基準法で想定する1.5倍の大きさの地震に耐えられることが前提となっています。

等級3の耐震性は具体的に、数百年に一度発生する地震(震度6強から7程度)の1.5倍の地震力に対して倒壊せず、
数十年に一度発生する地震(震度5強程度)の1.5倍の地震力に対して損傷しないというもの。

耐震性、耐風性、耐積雪性のある木造住宅設計を壁量設計で行う場合は、
建築基準法を満たすだけでは不十分といえるようです。

数百年に一度発生する地震ならば、などと考えずに、レベルの高い壁量設計の考え方を選択して、
より安全性の高い住宅をつくる必要があるようです。

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