つれづれなるまま桐野日記

主婦向け漫画雑誌の漫画家、桐野さおりのブログです

「私は貝になりたい」

2008年12月04日 02時00分03秒 | 映画・DVD
・・・を観にいった。
ここからはちょっとネタバレになりますので、鑑賞予定の方は読み飛ばして下さい。







中居くんは後半に行くほど演技が良くなった。ってのは、しょっぱなで「戦時中なのに豊松(中居)は、ちょっとはしゃぎすぎ」と思う場面が幾つかあったからだ。
絞首刑の罪が確定してからの豊松の苦悩はすごくよく描かれていて、中居君はよくここまで痩せて頑張ったなと感動した。
仲間由紀恵は申し分ないよく出来た女房。
しかし嘆願書を集めるのに歩き回った雪国のような場所、あれ高知県だよね!?
高知ってあんなに大雪降るかぇ~~~?ってとこがまず疑問で、ホントは涙する場面なんだろうけど、泣けなかったわー
友情出演っぽく出てきた草薙くん。
絞首刑執行が決まった日、監房を出ていく場面では、中居くんのその場面よりも泣けたなー。演技の問題ではなくて脚本の問題だと思う。
中居君の絞首刑はいきなりすぎで、一時は軽罪されると言われつつも撤回されなかったその理由をちょっと述べてもいいのでは?
と言いつつも、一番最後のあの名台詞を言う場面ではやっぱり泣けたわ~~

私は常々、人々の記憶から薄れている戦争を描くのに「カラー」ってのはどうかと思っている。。近年の夏の戦争TVドラマに至ってはデジタル映像で綺麗過ぎ、感情移入がなかなかできないでいたが、この映画では色合いが気にならなかった。全編古くさい感じというかわざと色褪せさせて見せているのかもしれない。それともフィルムの違いなんだろうか?
(そういや「硫黄島からの手紙」もそんな感じの映像だったっけ)

脇を固める出演者たちがこれまた良かった。
石坂浩二ってなにやっても上手いわ
この方は「ビルマの竪琴」の時から好きだわ
あと子役。長男役の子はもちろんの事、赤ちゃんの演技!!どう見ても一歳未満だから演技しているわけではないだろうから、いいタイミングで撮影出来たんだろうな。
戦争映画ってとかく似たり寄ったりだけどこの映画は観点が違うので、家に帰ってからも色々思い出して「しかしどうにかならなかったのかな」とあれこれ考え込んでしまい、戦争の残酷さや残忍さを改めて思い知った。
これこそが制作者の意図なんだろうな・・・



と映画の感想はここまでです。









今日は午前中は書道のお稽古。
午後は、仕事場の納戸と化している六畳間の片づけをした。和室の押し入れも整理して。
疲れ果て、晩ご飯の後、2時間も爆睡してしまった。
知らぬ間に「FNS歌謡祭」が終わっていた・・・


明日から仕事。
数日前に「ご近所スキャンダル」の原稿を終えたばかりだというのに、明日からのも「ご近所スキャンダル」。でも次号は32pと短め。
2日でネームを終わらせよう
いや予定だからそう上手い具合にはいかんかも

コメント (2)
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