湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

曇りガラスの向こう側

2017-11-20 07:26:53 | ポエム
もう
こんなに寒くなってしまったねって
窓ガラスのくもり具合を
指で確かめながら


見えなかったものが
見えてきた向こう側


かき集められた
今までの悲しみが
雫となって滴り落ちていく


落ちていくものに
心はかき乱させはしない


見えたものを
この目で確かめて
それだけを見つめていこうと思います。


だってね
今があるのは
今までがあってからこそ
悲しみや辛さは
もう消えて流れていくものでしょう


手に触れて
見えた向こう側は
まだ小さくて狭くて
不安だけれど
そこに向かって歩いていくの


ちょっと
あなたの名前をつぶやくかもしれない


振り向いてくれなくていいから


私一人じゃないってことを
思っているだけならいいでしょう?






この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蠍座の新月 | トップ | 涙の雫のような流れ星 »
最新の画像もっと見る