湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

立冬とツワブキの花

2017-11-07 18:14:41 | ポエム
人は泣いて
一人で生まれてくる


孤独だと言う人もいる


どんな人であれ
母親の痛みと
引き換えにしながら
生を得て
生が欲しいがために泣く


そして
さらに
愛情に育まれていくからこそ
可愛らしい魂は
すくすくと育って行く



人は一人で死んでいく
召されていくのは一人一人



だから
一人で死んでいく人を
孤独だと言う人もいる


確かに
誰にも看取られず
死にゆく人もいるだろう


けれど
家族に囲まれ
惜しまれて
見送られる人もいる



自分の死を
自分勝手にしたいなぞ
神さまに
意見しているのと同じ



生かされていることを
感謝さえすれど
そんな大それたこと


生きていくことは
はなから
みっともない


みっともないから
生き抜いてみせたとき
きっと、それは美しいのだと思う



今日は立冬
庭に咲くツワブキ
花言葉
『謙譲』『謙遜』『愛よ甦れ』『先を見通す能力』『困難に負けない』


冬枯れになりかけた風景に
強健な目を惹く黄色い花


これからの厳しい季節に凛と咲くものは
神さまから与えられた強さなんだと。






コメント (2)
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異空間の入り口

2017-11-07 07:32:47 | ポエム
お天気の良い日
ピカピカのタンクローリーの後ろにつく


その時を切り取ったみたいに
まあるいスクリーン
広がる異空間


そこに、突っ込んでいくと
違う場所に続いていけそうな気がする


ついつい
近づいて
まあるい場所に映る自分の車の姿に
追いつこうとする


風景もろとも
まあるい場所に
まあるくおさまっている


そこだけ見てると
何処かの入り口


どこにも行けない私
せめて
映り込んだまま
そのまま
連れて行ってくださいな






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