湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

ものもらいの時のおまじない

2019-09-24 23:00:00 | コラム
小さい頃
目がおかしいなぁ
痛いような
痒いような
そんな時、母に膝枕してもらって
よく目を見てもらった。

母は、そのまた母から
教わったという
『おまじない』を教えてくれた

『ええか〜
これは櫛やで。いつも使ってるやろ。綺麗に洗ってから、この櫛の真っ直ぐになってる背中をな〜、畳みの黒いヘリにこうして擦り付けるんやゎ。何回か擦るとなぁ、この櫛の背中があつ〜くなるんや。
そしたらすぐに、目の腫れぼったいまぶたに押さえるんやで。
なぁ、ちょっと熱つう感じやろ』と

畳みのヘリで擦り付けて
その摩擦でやんわりと熱くなった櫛の背を私のまぶたに押し付けた。


すごく熱くはないけど
確実に体温より熱い。

なん度かそれを繰り返したあと

『は〜い、おまじない、お、わ、り、もう大丈夫やで~』と

母の膝枕から解放された。

不思議と
ものもらいはひどくならずに、そのまま腫れは引いた。


大人になってからも
ものもらいが出来かかったときは
『おまじない』をすると
ほとんどの場合、おまじないが効いて治っていた。


そんなに回数はないけれど
そのおまじないが効かずに
眼科で薬をもらって治ることもあった。


いま、現在、私は
『ものもらい』ができている(笑)

さっき『おまじない』をやった。

母の膝枕はないけれど
小さな時が恋しいと思いながら
自分で畳みのヘリを擦って
櫛の背をまぶたに
そっと当てがった。


昔から不思議だった。

腫れかかっているのに何故
熱いものを押し付けるのか。
なぜ、『ものもらい』というのか。

まして、育った関西では
『めばちこ』と呼ぶ。
呼び名は各地、方言のようなものらしく、おおかたの人は
『ものもらい』が普通らしい。


元来、ものもらいと言う意味は
物乞い、乞食を指す。

昔、目の門口であるまぶたに
煩わしく思う様が
家の軒先に立つ
物乞いのように煩わしいことに似てることから『ものもらい』と呼ぶようになったらしい。


病名は『麦粒腫』
まぶたのマイボーム腺以外の分泌腺に雑菌が感染して起こる、腫れ
痛み、かゆみなどを指す。
眼科にて、点眼液や軟膏での処置で
完治する、、と書いてある。

なるほど、正解。

しかし、別の説明のところに

ものもらいになりかけた時
まつげの生え際にあるマイボーム腺の出口が詰まり気味になることから
ホットタオルで温めて改善したり、予防にもなるそうで
お風呂に入った時や、寝る前に
2〜3分温めることで、
ものもらいになることを回避できると、、。


こんなことがweb上で書かれていた。


もしかして
うちの母の母から伝わると言う
『ものもらいのおまじない』は
簡素化されたものではあるが
患部を温めると言うことにつながっている⁈

おまじないであって
民間療法と同じこと?

きっとそうなのだ

ひどくならないうちに
なんか目が腫れぼったいぞって

そんな時のおまじない

理にかなっていたってことなのか。


じゃ、今夜腫れかかっている私のまぶたは、、、、。


さてさて、腫れはどうなるのでしょう。

先に寝た方がいい?


はい、書き終わったら寝ます(笑)

腫れが酷くなっていたら眼科へ

腫れが小さくなっていたら、、。

また、櫛の背で温めよう。



数年前
久しぶりに『ものもらい』になって
眼科で頂いていた軟膏
見つかったけど
もう期限切れで使えない。


母の
おまじないに賭けてみよう















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