2010年4月、発売から1ヶ月経つ PLAYSTATION 3 の地デジ専用チューナーユニットと地デジ視聴アプリケーションをセットにした「torne (トルネ)」の販売が好調だった。PLAYSTATION 3 に+1万円程度で地デジチューナーになり、さらに、PLAYSTATION 3 の内蔵ハードディスクに録画もできるということで、簡易 HDDレコーダーとして使えるという実利があった上で、PLAYSTATION 3 の優れたグラフィック機能を利用して、見たことないスムーズさで、サクサク動く番組表や、チャンネル切り替え時の細かな演出などが、さすが SCE と話題になったのだ。
結果として、amazon.co.jp を中心に「torne (トルネ)」は品薄になり、ようやく、都内量販店で購入できるようになってきたのが4月中下旬。amazon.co.jp でも、5月頃からようやくプレミアム価格ではない、普通の amazon.co.jp 価格で購入できるようになった。
週刊ファミ通.com では、 torneの初週販売台数は60000台超とし、その後もコンスタントに販売されていたことを考えると、この1ヶ月で 10万台 ~ 20万台のユーザーが torne (トルネ) を持ち、ほとんどのユーザーが接続済みの状態になっていると推定される。
これだけ品薄ブームになっていながら、「torne (トルネ)」が常時どの程度利用されているか、と考えると、この「torne (トルネ)」の利用状況は、ちょっと微妙な気がする。
過去の写真がなくて説得力が薄いのだが、最新の日曜日(2010年5月23日) の PLAYSTATION 3 の録画予約状況。「トル」という単位が、実際の予約数のはずなので、これをみると、5/24(月) の荒川サンダーという番組が 1,793トル、鋼の錬金術師が 1,335トル、となっている。
確か、1ヶ月ほど前の4月中旬には、アニメを中心に 3,000~4,000トルくらいのスコアがあったはずだ。それから「torne (トルネ)」ユーザー数は 2倍程度にはなったであろうことを考えると、実際には録画の利用率は半分以下に落ち込んでいることが推定される。この順序は、5月24日分の「ソート順」に並べた結果であるので、1週間を通してみて、最大トル数は「1,793」でしかないのですよね。
この先、「トル」がどの程度共通語になっていくか、という課題はありますが、こうした利用状況まで一ユーザーで見えてしまうことが、こうした分析も生んでいくはずで、面白い製品であることに代わりはありません。
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