惰天使ロック

原理的にはまったく自在な素人哲学

高速哲学入門(92)

2011年02月06日 | 素人哲学の方法
公共性の哲学は「いかにして人は公共性を理由に真理という虚偽を信じるか」という前提がないと僕には何を言っているのかよく分からないしただの説教にしか聞こえない。僕の関心は公共性に従う理由ではなく、公共性の嘘を信じてしまう人間のあり方なのであり、そっちの方が問題的に根深い気がする。
(angelchain)

おお、いいこと言うじゃないかと思って感心しかけたのだが、よく読むと哲学にはもう一歩だけ届いていないわけである。「公共性の嘘を信じてしまう人間」というが、それだと「公共性」なるものの存在それ自体はアプリオリに前提としなければならなくなるわけである。そうであってもそれは「根深い問題」には違いないだろうが、哲学というならば、ここはまず「公共性という嘘」について考えるべきところなのである。いや、考えるのは後でもいいが、問題意識は常にそこまで届いていなければならないだろう。
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