瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

ミラー効果

2015-06-26 06:30:52 | 随想
通りすがりに少年野球の練習風景を見る。上手な子と下手な子は一目瞭然。何が違うか。形である。上手な子はフォームがきれい。体の動線が美しいのである。

私はスポーツの指導をしたことがない。指導どころか、そもそも私自身、体育の授業以外スポーツをしたことがない。そのような素人の考え方が理にかなっているのかどうかは甚だ怪しいが、ま、素人ゆえに無責任なことを書く。

上達するには体を動かして練習するのはもちろんだけれど、同じくらい見る必要もあるのではないか。上手な人、プロの動きをただひたすら見る。見て脳に刷り込むのである。イメージとして再現できるほどに刷り込めれば、あとは再現したイメージを体でトレースするだけ。

心理学でいうミラー効果をここで持ち出していいものかどうか分からないけれど、上達するにはやみくもに体を動かすだけでなく、体を同調させるお手本があったほうがよかろう。
だいたい練習とは先生をなぞることから始まる。絵を模写するとか、コピーバンドやるとか。

俗っぽい言い方をすれば子は親の背中を見て育つのである。ミラー効果を拡大解釈すれば、こういうことである。
あらゆる方面で意図的にミラー効果を使ったらいい。日常の瑣末なことから、人生の大事(おおごと)まで、お手本を、あるいはイメージをトレースしていけばいい。
ただいつまでも先生をなぞっているだけでは先生を越えられない。その先を切り拓くのは自分の個性である。
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