瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

愛について

2019-07-23 16:54:08 | 随想
結局、愛がないんでしょうなあ。無いってぇか、愛が変質してるんでしょう。愛が変質して執着になったり略奪になったり欺瞞になったりしますからね。
そんな変質が起きるのは勘違いからですよ。自己という勘違い。愛を自己で囲い込むから愛は変質し、変質した愛を内包する自己は我欲という存在になる。

自己なんぞありゃしません。個性があるだけです。個性は多様性です。いろんな在り方をしている、その一部が自分ってぇだけです。他者と関係なく独立した自分があるわけじゃありません。
自己が在るなんぞと思ってるから他者と自分を分け隔(へだ)てる。自己として閉じる。
個性は他者とつながります。他者とつながらないと個性は活きませんからね。多様な在り方の一部なのだから、一部だけで存在してても仕方がない。個性は他者へと開いています。

閉じた世界は外部に対して敵対的になります。外部は別世界ですから脅威なのです。異物は恐怖です。
かくして自己は閉じた世界で愛を変質させる。愛とは似ても似つかない性質へと。

内も外もありゃしません。自己なんぞ幻影、作り物、妄想ですから。
内も外も無いんだから恐怖することもない。安心してていい。個性そのままに。そうすれば愛は包み込んでくれます。自己で愛を囲い込むのではなく、自分を愛に委(ゆだ)ねればいい。

始まりは愛なんですから。
愛ゆえに存在は存在し得るのですから。



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