瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

小松左京「日本沈没」より

2015-08-21 19:05:18 | 本の話
その時(引用者註:海に潜った時)、私は、いつも、ああわかった、と思うことがある。何がわかったか、はっきりいえないのよ。宇宙みたいなもの……地球とか、自然とか……その中で自分は砂粒みたいに小さい存在なのに、自分はそういった巨大なものと一体なんだって……砂粒のくせに、それがわかるの。わかるってことは、自分が一体なんだってーーどういったらいいのかな。……それを感じた時、私、孤独で、わびしくて、しかも泣き . . . 本文を読む
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人とは

2015-08-21 15:29:32 | 随想
物には適当な大きさがある。大きいことはいいことだ、ではない。量もしかり。たくさんあることはいいことだ、ではない。適量というものがある。 人は間抜けだから往々にしてサイズを間違え、バカげたものを拵える。拵えた後に、やっちまった、と思えば救いもあるが、そのバカさ加減に気がつかずかえって威張るようなところがある。困ったことだ。 自然はよくしたもので適当を知っている。 と思ったが、恐竜の大きさを考える . . . 本文を読む
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