じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

たま、じいたんを、迷子にする。

2005-09-28 23:51:31 | じいたんばあたん
バスで寝過ごし降り損なった。
先週の火曜日の、見舞いのときのことだ。


ばあたんの病院へ行くためには、地下鉄のほか、途中でバスを乗り継ぐ。
所要時間は、片道約1時間半。

その乗り継ぎ点は、バスの終点だったのだが、
じいたんだけが降りてしまい(席が離れていたのだ)、
わたしは爆睡したままバスに運ばれていったという訳だ…orz

折り返して二駅のところで
バスの運転手さんが気付いて、起こしてくれた…orz


ああ、じいたん、ごめん~(T_T)(T_T)(T_T)


焦りまくりながら駅まで、走って走って、

じいたんがいるであろう南口まで、
北口から回りこんで(道がよくわからなかった)、

南口のバス降り場から電車乗り場に上がる階段の中途で、
運よくじいたんを発見。


「じいた~ん!」


じいたんは、私が先に、次の乗り換え場所にいってしまい、
自分は置いてけぼりを食らったと思っていたらしい(;^_^A

自力で病院まで私を追っかけなければ、
と乗り換え駅のバスターミナルをうろうろしたらしいが、

あの複雑な乗り換え場所が、分かるはずもない。
じいたんは、見当識が著しく低下しているのだ。


謝って、ことの顛末を説明し
(じいたんが理解するまで…30分くらい。
 置いてきぼりにされた、と、ずっと怒っていた(;^_^A
 そんなじいたんが、可愛くてたまらないわたし^^)
それでも腑に落ちないという顔をしているじいたんに、

あたしが、じいたんを置いていくはずないでしょ( ̄□ ̄;」

と言うと、


「お前さんが、そんな(バスの終点で寝過ごすような)
 トンマだとは思わなかったから( ̄~ ̄)ξ」


と、じいたん。


二人で顔を見合わせ、大爆笑。


ああでも。笑い話程度で済んで本当に良かった。
これで祖父の身になにかあったら、取り返しがつかなかったところだ。

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4 コメント

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よかった! (ちーたろ)
2005-09-29 13:45:14
会えてよかったですね~!!うちも長男が迷子になった時は

あせりました(^^;)



でも「トンマ」って・笑



笑い話ですんで本当によかった!じいたんかわいい・笑
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笑い話で (利休)
2005-09-29 23:34:46
最後が笑いで終わるところが、素敵というか、救いでしょうか。

私たちも、捜索願をいくつも出してきました。でもいつも笑い話で終わって、良かったと。

でも笑えないこともたくさんあるのではないでしょうか。

しかし、じいたん、良い味出していますね。

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トンマなのよ私^^;>ちーたろさん (介護人たま)
2005-10-07 02:42:57
ホント笑い話で済んで、良かったです。

最近私、小さいミスが多くて(書類の整理とか)…



でも、じいたんの何気ない、ウィットに富んだひとことで、救われています^^
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利休さん (介護人たま)
2005-10-07 02:46:00
多分、じいたんは、

いっぱいいっぱいの私のことを気遣ってくれていて、

それで「残された能力」を発揮してくれているのだと思います。

長く生きてきた人の、慈愛の力を感じます。幸せな孫です、わたし。



じいたん一流のユーモアを垣間見るたびに、ひとりの人としてどんどん、じいたんを好きになっていきます。
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