じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

「SASUKE」

2005-07-20 23:19:09 | きゅうけい
今日、デイケアから帰って来るじいたんばあたんを迎えるために、
自転車で祖父母宅に向かう途中、また、不覚にも
ちいさな事故(本当にちょっとした接触だけ)に遭いました…orz

アホや私…orz
ちょっと気分転換に、コースを変えるなんて色気、出すんじゃなかった。


ばあたんの状態を考えたら、本当は、休むわけにいかないんだけど、

「何かあったら必ず電話をかける」ことを、
じいたんとお互いに約束し(いざとなればタクシーで飛んでいけば済む)
今日のところは、休むことにした。


そう。文字通り、「きゅうけい」

少ししょげ返った気分を、
すっきり入れ替えようとテレビをつけてみたら
やっていたのは

「SASUKE 2005夏」


この番組の噂は聞いたことがあったけれど、
まともに観たことは、いままで一度もなかった。
今まで、TV自体をあまり観ない生活を送ってきたからだ。

…でも、よかった。いいもの観た。


随所に溢れている遊び心と、容赦のないセットのつくり。

ああ、やってみたいと思わせる、そんなジャングル。

そして何より、挑戦者たち
…特に、第一ステージクリアしたアスリートたちの、
何て美しいこと。

祈るように目を閉じる、横顔。
一点の曇りもない、すがすがしいまなざし。
あの、眼のきれいなこと。

「何で、こんなことをしているかわからないけれど、この山をクリアしたい」
という、情熱に満ちた表情。
辛いはずなのに、とても気持ちよさそう。


そう、SASUKEをクリアしたところで、
所詮は、自己満足に過ぎない。

でも、
「トライしたいからトライする。クリアしたいから努力を重ねる」
というごくシンプルな動機で、
あれだけのハードなものに挑戦するその姿には、
他の競技にはない何かがある気がした。


そして、彼らは独りで闘いながら、独りじゃない。
ライバルであるというのをはるかに凌駕して、
共に「クリア」を目指す仲間たちの姿。

なんだか泣けてしまった。
すごく気持ちよく泣けた。
賛否両論あるこの番組だけれど、私は素直に感動したいです、今夜は。


追伸:
何か、身体を動かすこと、始めようかな。
(「運動神経ゼロだろ」という突っ込みはナシでお願い…orz
居合と、トライアスロンと、新体操、ロッククライミング
 この四つをずっと前から、やってみたいと思っています。
 無謀な夢…(笑))

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (oyaji)
2005-07-21 06:16:24
ロッククライミングはあこがれます。

ただ実際にやるとなると、きっと身体が岩場でロックされ、crying する羽目になりそうです。
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あははは(^o^;;>oyajiさんへ (介護人たま)
2005-07-21 13:47:25
岩場でロックされるところまでいけるだけでも、あたしは羨ましいです(^_^;



わたしの場合、トライする前に多分、友人一同に身体をロックされ、「なんでよ~!」とcryingする羽目になるでしょう…orz
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たまさん、観たんですか! (たもと)
2005-07-21 20:37:42
たまさん、またまた接触してしまったとは。だいじょうぶですか?お大事になさってくださいね。



さて、サスケは息子1が好きで昔から割と観てます。長い間観ていると、サスケのために人生を棒に振りかけている山田さんのような人もいるし、大変なことですよ。息子1いわく、「人は夢をなかなか諦められないんだ」そうです。



仕事と両立できている方はいいと思うんですが...。観てると、思わず応援してしまいます。ちなみに私はガソリンスタンドの店長さんが好みです。今回は第3ステージで落ちてしまったかな?



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観ましたよ~!>たもとさん♪ (介護人たま)
2005-07-21 21:49:21
「夢はなかなか捨てられない」けど、実際には捨てて生きる人などごろごろしていて。

SASUKEに出てくる人たちは皆、夢を捨てていない。それが、ステキだなぁって…。



私、みんな好き~!!

なかなか選ばれへんけど、強いて3人。



◎ガソリンスタンドの店長さん。エリアマネジャーならかなり頑張っているはず。ホンマすごいカッコいいですよね。仕事と完全に両立。あの厳しい世界で。

◎レスキュー隊員で2児のパパの人。「プロフェッショナル」としての自分の研鑽とSASUKEとを上手に融和させているのがホンマにいい。

◎それからえっと…白石さん。役場の人。あの努力のしかたってホンマ、徹底してるじゃないですか。かっこいいし誠実な印象を受けました。



あ、やっぱり「仕事と両立組」をセレクトしてるな…(^^;;



追伸:すみません、ご心配おかけして。やっぱ厄年ですね。今度お祓い行こうかしら(笑)
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・・・・。 (にゃぼ)
2005-07-21 22:03:10
ロック・クライミングだぁ??

当然、

後ろから羽交い絞めです。

泣いてもダメです。

命を粗末にする子は

お母さん許しませんよっ!!

・・・

頼むから道路は気をつけておくれ(泣)
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はじめまして。 (あき)
2005-07-21 22:13:07
においフェチのあきです。

isoサンの所からやってきました~

sasukeついつい見てしまいます。

一つの事に賭ける姿、ちょっと感動モンですよね。。





いままでのブログ、見ました。

あきも、介護の仕事、かつ自宅でも母とともに祖母の介護をしていました。

2人で認知症の祖母の介護でも辛かったのに、たまさんの姿、脱帽物です。

苦しい事や辛い事沢山あるでしょう。けど、その中の幸せは大切にしてください。

一生懸命さ、あきらめないでください。

いつか、そうしてよかったと思いますよ。

頑張ってください。応援してます。

また、遊びに来ますね・・



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うわ!>にゃぼ (介護人たま)
2005-07-21 22:55:17
反応早ッ!!!

…お母さんごめんなさいいつも心配ばかり掛けてるアナタには頭があかりません

でもロッククライミングって素敵やよ(まだ言うか)



道には気をつけてるんやけどね~やっぱ厄年かな
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あきさまへ (介護人たま)
2005-07-21 23:11:51
お運びくださいまして、ありがとうございます。めっちゃビックリしました。

あの、Kenさんやisoさんのところでお名前お見かけしていたので、

時々、こっそり、こっそり、ROMってたんですけど、コメントを書けず今日まで来てしまいました…(すみません…臆病なんです)



あきさんもにおいフェチってわかった時は、嬉しうございました。

そして、あきさんもsasuke好き派だなんて。うれしいなぁ。



過去ログに眼を通してくださったとのこと。恐縮です。

仕事としての介護と、家族としての介護の二束わらじ…それってすごい。

だって医者が自分の家族を診るようなものだもの。



>苦しい事や辛い事沢山あるでしょう。けど、その中の幸せは大切にしてください。

>一生懸命さ、あきらめないでください。

>いつか、そうしてよかったと思いますよ。



大切にします。今しか出来ないことを、そしてちゃんと自分の生活とのバランスをとりながら…(今そこがへたくそなんです)。



すごく嬉しい嬉しい、励ましの言葉を頂いて。

私の中にもたまには、ギブアップか?と思う日、あります(今日とか)。

でも、あきらめたくない。最善の道を探していきたいから。いつか来るお別れの朝、じいたんばあたんに、笑って欲しいから。



本当にありがとうございます。

私も、思い切ってコメント書きに伺いますね
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ありがとうございます。 (あき)
2005-07-22 21:15:56
ぜひ、気軽にコメントください。

あきも92になるばっちゃの介護を母としていました。

歩行困難、重度の認知症で栃木に迎えました。

父の実家が近くにあるためトラブルは絶えず、母も相当介護と人間関係には悩まされていたようです。

あきもばっちゃには仕事の自分で接することが多く、そんな私をずっと孫としてみるばっちゃのギャップが嫌で家を出たこともあります。

アパートからばっちゃの面倒を見にほぼ毎日通ってたかな?

去年、実家に戻り一緒にいる矢先、施設入所→入院し、ゆっくりと長い人生に幕を引こうとしています。

けど、今、失敗や辛い思いもあったけど連れてきてよかったと思います。認知症で忘れる事が多かったけど沢山の笑顔を見せてくれたから。離れていたらきっと最後まで会える事なかったし。そう思います。

たまさん、愚痴りたいときは我慢しないでね。爆発します。楽しいときは楽しんで。完璧な介護なんて無いです。自分なりの介護をしてください。

休むときはじっくり休む。それも大切。

介護の仕事もそうですから・・

レス違い、長文でごめんなさい。

たまさんに伝えたかったもので・・・
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こちらこそ、ありがとうございます。 (介護人たま)
2005-07-25 13:45:03
>あきさんへ



介護で消耗するのは、介護そのもののこともあるのですが、周辺の事情(親族など)によるものも本当に大きいです。

それから、介護に至るまでの、被介護者との関係のありかたなども…。



あきさんが、ばっちゃに、プロとして接してしまった気持ち、何となくわかる気がするのです(どうか、お気を悪くなさらないでください)。

介護には、距離感がどうしても必要だから。

それでも、ばっちゃは、あきさんが、苦しみながらも最善の道を常に考えていてくれることを、きちんと感じ取って、幸せな気持ちでいらしたと思うのです。それがたとえ言葉で表現されることがなかったにせよ…

心の気品を失わず介護をしていくということは、とても難しい、そう最近感じています。でも、休むことで少しは、それに近づけるかもしれないとも思っています…。



力強い励ましのコメント、嬉しかったです。

「毎日、腹の底から笑うこと」にもレスつけていますんで、お目を通していただければと思います。

どうぞこれからも宜しく、仲良くしていただけたら、嬉しく存じます。

最後になりましたが、あきさんも、からだ、大切に。介護の仕事は過酷ですから…。

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