じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

安らぎのうた

2005-07-20 04:11:42 | 禁無断転載
宇宙から 大いなるところから 
そっと 眺めてみれば

わたしの生は とても ささやか


そのささやかな わたしの生は
もがいてみたり あばれてみたり
うれし涙を流してみたり
なんだか結構 いそがしい

そうして いつか
わたしは わたしの形を失い
もとの姿 分子へと還ってゆく

それは
なんて素敵なことなのでしょう

自我を超えて 宇宙の一部であるわたし
宇宙のなかで「命」という見えないものを
与えられていることを思うとき

わたしは とても 幸せな気持ちになる

全ては現象 化学反応のように美しい 現象

自分という存在が いずれ
宇宙へ溶けていくのなら

どこにいようが どんな風に生きようが
それがひたむきでありさえすれば
静かな自信が 身体の中に満ちてくるのだ


感謝を 報恩を 夜空へ

愛を 人へ

感謝と 報恩を 大地へ

私を懐く 大いなる存在の 君へ


悠久の歴史のなかの一瞬、
わたしの命がまばたきする機会をくれた
父と母へ
友へ

ありがとう ありがとう ありがとう

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