じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

進化しつづける、じいたん。

2005-05-01 00:39:49 | じいたんばあたん
人間はきっと、命尽きるまで成長し続けられるんだ。
じいたんを見ていてそう思う。

ばあたんの病気(アルツハイマー型痴呆症)に私が気づいたとき、

最初は病院へ連れて行くことさえ拒否していた彼が、
徐々に告知を受け入れ
あるがままの自分の妻の姿を見つめ
愛し
受容し

今は、彼女の立場に立って、私にアドバイスさえしてくれる。
私が居ないとき、思うようにならない身体で
彼女の下の世話さえする。

たった二年で。
90代のじいたんが。
自分の認知も低下してきている、彼が。

なんてしなやかなんだろう。
人間の魂って。

じいたん、生き様しっかり見せて。
醜いところも苦しむところも、そしてそれを乗り越えるところも
全部全部、見せてください。
あたしは全部、覚えています。



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2 コメント

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こんにちわ~♪ (あじゃ)
2005-05-02 09:26:32
こないだありがとうございました~(^^)



私のおばあちゃんは、もうしゃべれなくて、なんてゆんだろ、痴呆のレベルが一番上だとか。

そゆことを聞いたことがあります。。



痴呆について医学的な原因解明がまだまだで、それが少し苦しいです。

おじいちゃんの言葉に「ごめんね」がありました。

昔の夫婦といったらそれまでなのだけど、関白亭主とうまくやるために考えることを放棄していった結果。

ばーちゃんの痴呆に対して、そゆ解釈が少なからずうちにはあるような気がします。

その矛先が、なかなか仕舞い込めずに、当人達の思いとは違う方向に向けられたりも時々しとって。。



ただ、人って一生悩むんだなあって嬉しかったです、じーちゃん見てて。

人間てほんま変われないことはないって思って。

もうここまで来たら変われないよ、なんて言ってたら変わることなんて絶対無理だあ。



それと、好きな人のために変われること。

しわしわだけどかっこいいです。

何か変わりたいことが緊急にあるわけじゃないのだけど、

私もそゆ人に巡り会いたーい!!て思ったりします。



頑張ってくださいねん♪

介護人さん、かっちょいい。

読んでて私も介護人さんのように受け止められるようになりたい。

まだまだ介護だけでなくて人間性的なとこの修行がいるけど…。

やっぱ笑ってもらえたら嬉しいや。



長くなっちゃってごめんなさい。

これからどぞヨロシクお願いしまする~(^^)
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あじゃ様へ (介護人改め、介護人たま)
2005-05-03 05:39:12
わざわざお運びくださって、嬉しいです。ありがとうございます、あじゃさん。



お祖父様の「ごめんね」のお言葉。お二人の夫婦としてのありかた、そして血族の矛先(何もしようとしない奴に限って余計な事をいいやがる)。

苦しい、苦しい部分ですよね。

痴呆っていったい何だろう。

脳細胞の変性疾患であることは確実だとしても、原因不明であるという事がこんなにも酷に感じられる病はそんなにないかもしれない、と時々思います。



お祖母様の痴呆のレベル、厳しいですね。

それでも私はこう思うのです。彼女はきっと、頑張って生きてくれている。後に続く私たちのために、連綿と受け継がれていくいのちのために。

生きていてくれること、それこそが彼女の愛だと、信じます。



すみません、何書いているんだか・・・

まとまりつかなくて超かっこ悪いですが(笑)、許してくださいね。

I'm very very glad to meet You!

こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

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